シンガポール警察がWhatsAppを悪用した詐欺に注意を呼びかけ、インド支援のための寄付を装う

シンガポール警察は5月7日、メッセージアプリのWhatsAppを悪用し、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なインドへの支援の依頼を装った新手の詐欺が発生していることを発表しました。

その手口は、被害者の友人が所有するWhatsAppアカウントをハッキングして利用。新型コロナウイルスの治療に使われる医療用酸素濃縮器をインドへ送るための購入資金を集めていると称し、被害者に寄付を依頼するというものです。

酸素濃縮器は、空気から窒素を取り除き酸素濃度を高めるための装置で、新型コロナウイルス患者に多くみられる血液中の酸素濃度が低下した場合の治療に用いられます。インドでは感染力の強い変異ウイルスが猛威を振るい、感染者が爆発的に増加。5月6日に1日あたりの新規感染者数が過去最多となる41万人を超え、酸素濃縮器などの医療物資が不足した状況にあります。

シンガポール警察は、「詐欺師は緊急性を強調し、被害者に送金用の銀行口座番号を教え、その口座が機器の供給者のものであると主張する」と説明しています。被害者は、詐欺師と連絡が取れなくなった後や、友人などのWhatsAppアカウントがハッキングされたことを知らされて初めて詐欺被害に気づくといいます。

シンガポール警察は、詐欺被害に遭わないために、たとえ既存の連絡先から送られてきたものであっても、WhatsAppで受信した不審な依頼には注意するよう呼びかけています。その依頼が不正なものではないか、電話をかけるなどして直接確認する必要があります。また、見知らぬ人には決してお金を送らず、銀行口座に不正な取引があった場合はすぐに警察に報告することを求めています。

「助けたい」と思う人々の良心につけこむかたちで行われている新たな詐欺の手口が明らかになりました。シンガポールにおいて、多くの人が日常的にコミュニケーション手段として使うWhatsAppが狙われており、用心しなければなりません。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

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