シンガポールで開催されるシャングリラ会合が中止。菅首相が出席予定だったものの、コロナ感染拡大で

英国国際戦略研究所(IISS)は5月20日、6月上旬にシンガポールで開催を予定していたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)を中止することを発表しました。世界的な新型コロナウイルスの感染状況の悪化やシンガポール国内の感染者増加を中止の理由としています。

シャングリラ会合は、毎年シンガポールのシャングリラホテルで開催される国際会議で、各国の防衛政策担当者が参加していました。今年は6月4日から5日に開催が予定されており、開催2週間前という直前での中止判断となりました。

世界経済フォーラムが5月17日に、8月にシンガポールで開催を予定していた年次総会(ダボス会議)を中止する発表を行った際には、IISSは中止の意向はないことを発表していましたが、わずか数日で方針転換した形です。

シンガポール国防省は今回の発表を受けて、IISSが会議を中止したことを支持する声明を発表。「残念ではあるが、地元住民と参加者の健康と安全を第一に考えた責任ある行動である」と述べています。

今年のシャングリラ会合には、日本から菅義偉首相が出席を予定していました。シンガポールのウン・エンヘン国防相は、Facebookに投稿し「特に菅首相や多くの防衛大臣からの、招待に対する前向きな反応に心を打たれました」と述べました。菅首相などから、安全保障上の緊急課題に対処するための有意義な対話を行いたいという強い要望が伝わってきていたことを明かし、意欲的な参加表明に対して感謝を示しました。

ウン大臣は、シャングリラ会合の中止は、アジアや世界の平和と安定を促進するための対話や、関与へのコミットメントが低下したことを示すものではないと述べています。

IISSは、2022年半ばにシャングリラ会合の再開を目指すとしています。

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SingaLife編集部

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