シンガポール漁港で発生のコロナクラスター、生鮮市場に影響。スーパーに長蛇の列
シンガポール・ジュロンの漁港における新型コロナウイルスのクラスター発生を受け、国内の生鮮食品市場でも感染者が相次ぐなか、感染防止強化措置フェーズ2再施行後、最初の週末となった7月24日、国内各地のスーパーマーケットで、市場での買い物を控え、買い物先をスーパーマーケットに変更して、来店した客が入店を待つ長い行列ができました。
ブキット・パンジャン、ジュロン、タンピネス各エリアの大手スーパーマーケットチェーン、フェアプライスでは、入店までの待ち時間が20分以上に及び、店内の売り場やレジでも混雑が見られたとのことです。
また、混雑に伴い、来店客からは、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するうえで買い物客同士の間で安全な距離が確保されないことを不安視する声も聞かれました。
ただ、フェアプライス・タンピネス・モール店を訪れた買い物客によりますと、同店では野菜類は通常よりも若干品薄だったものの、魚・肉類は豊富に取りそろえており、コールド・ストレージ、ジャイアンも、魚介類の在庫は十分に残っているとしています。
一方、店内の混雑を受け、各スーパーマーケットチェーンの間で、高齢者割引について、運用方法を変更する動きも広がっています。
たとえば、フェアプライスは、政府が1949年以前生まれの国民に発行している医療費などの優遇カード“パイオニア・ゼネレーション・カード”を提示した高齢者に対して毎週月曜日と水曜日に行っている3%の割引を、8月末まで高齢者に代わりカードを持参した買い物客にも拡大。
ジャイアンは、火曜日のみに行っていた高齢者割引を平日全曜日に実施することにしました。
ここにきて感染が急速に再拡大している新型コロナウイルス。安全な買い物環境の再確立が待たれます。
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SingaLife編集部
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