シンガポールの現地採用で、転職するときに気をつけることは?ビザ申請、退職告知など。日本と異なる慣習にも注意を

シンガポールでは「転職を通してキャリアアップしていく」ことが一般的です。

これはシンガポール現地の人に限らず、新しいスキルやより良い待遇を獲得し、ご自身でキャリアを作っていくという視点で、その選択肢として転職活動があります。

今回はシンガポールの日系人材紹介会社「リーラコーエンシンガポール(Reeracoen Singapore)」に、シンガポールでの転職情報についてお話を伺いました。シンガポールでの仕事の探し方、ネックになる就労ビザや最新の転職市場などシンガポールで転職する際のポイントを伺いました。


シンガポールでの仕事の探し方

シンガポール転職方法は、主に3つあり、直接応募求人サイトへの登録人材エージェントへの登録となります。

今回はリーラコーエン担当者に、それぞれの方法のメリットやデメリットについて聞きました。

① 企業への直接応募

ご応募したい業界や職種、企業様が決まっている際に有効な方法です。各企業様で採用の際に求人案件を掲載されております。希望に合うポジションや条件に合う仕事がある場合は、直接ご応募が可能です。金融系の企業様などの多くの方が働いている業界では、直接応募での門戸が広い印象です。

メリット:
直接採用となるため、確実に採用をしている。直接HRとやり取りをすることができる。特に大手企業様など自社HPがある企業様が多い。

デメリット:
求人の検索に手間がかかる。

 

② 求人サイトへの登録・応募(LinkedInやJobStreet)

幅広い案件を検討されたいときに有効な方法です。各企業様の採用担当者が各求人サイトに求人掲載をし、採用を行っています。会社規模を問わず、多くの会社様が求人サイト上にて募集をしているため、マーケットの現状把握にも役立ちます。

メリット:
多くの企業様が求人サイト上で募集を行っています。そのため、目にする案件数が多いです。また求人サイトに自身のキャリアの情報を登録することで、企業様側やエージェントからスカウトが来ることもあります。

デメリット:
募集案件が多くの方に向けて掲載されているため、応募数が多く、採用の通過率が下がることがある。また既に採用が終了しているものや、給与や支給ビザなど詳細条件の記載がないものも多く、面接など具体的な選考に進みづらい傾向がございます。

 

③ 人材エージェントに登録

ご自身の希望や条件にあった転職活動が進めやすい方法です。

メリット:
希望条件に合った案件の紹介やネット上に掲載のない非公開求人案件の紹介が可能です。また書類や企業情報、面接を受ける上でのアドバイスなども貰えるのが特徴です。

デメリット:
各エージェントとお取引のある企業様からの案件となるため、登録するエージェントによって提案求人の幅や案件数が異なることがあります。

 
エージェントに登録するとどんなメリットがあるのでしょうか。

リーラコーエンでは、求職者様一人ひとりに専任のキャリアコンサルタントが付き、転職活動のトータルサポートが受けることができます。

現在の転職マーケット状況や中長期のキャリアゴールに合わせた、キャリア相談も可能です。

知識や情報を持ったコンサルタントが企業様との間に入ってサポートをしてくれるため、企業様情報や面接対策、条件交渉、ご入社に至るまで、ご希望に沿った転職活動を行うことができます。特に、求職者と面接先の企業との間で、様々な調整ごとや条件面において少しの乖離があった場合には、エージェントを通していると代理で交渉してくれる、という側面もあります。

就労ビザについて

シンガポールで永住権のない日本人が働く場合には、就労ビザが必要になります。シンガポールに各種ある就労ビザですが、日本人労働者が関わるビザは主に、EP(エンプロイメントパス)Spass(エスパス)、それにWP(ワークパーミット)です。

※2021年10月現在、特定業界を対象にDP保持者へのWP発行が許可されています。
(DP:DependentPass とは、一定条件を満たすEP又はSpassをお持ちの方の配偶者の方が取得できるビザとなります。)

就労ビザの詳しい説明はこちらの記事を参照ください。

「<21年7月版ビザ関連まとめ>観光では要らないけれど、シンガポールで働くにはビザの取得が必要です」
 

「日本人DPがシンガポールで働く方法。ワークパーミットの申請で可能に」


選考企業様からのオファー、内定承諾をした段階で、転職先企業が各種ビザの申請を行います。

就労ビザは勤める企業に付随するものですので、現在EPを所持している人であっても、更新ではなく新規の取得になります。申請には下記の書類が必要になります。

・大学の卒業証明書(英文)
・給与情報
・現在お持ちのビザ情報(お持ちの場合)
・パスポート情報

申請したからといって確実にビザが承認されるとは限りません。条件や企業状況によってはMOMによりリジェクト(却下)される可能性も多分にあります。したがって、就労ビザが承認されIPA(仮ビザ)が発行された段階で現在の企業に退職の意向を伝えることをおすすめいたします。

申請がリジェクト(却下)された場合

この場合はどうしたらいいのでしょうか。

リーラコーエンシンガポールは下記の通り説明しています。

「MOMの案内やリジェクト理由に従い、指定の書類等を内定先の企業にご提出頂き、再申請を行います。審査期間はおよそ3週間。さらに、追加の資料を求められる可能性もございますので、必要な場合は提出いたします」

シンガポールならではの転職習慣

シンガポールで転職するに際して、留意しておくポイントをリーラコーエンシンガポールにあげてもらいました。

1、英文レジュメが必要

日本語の履歴書、職務経歴書に加え、英文レジュメが必要となります。企業様や案件によっては必要ないケースもあるのですが、英語レベルをアピール、チェックする観点からも提出が求められるケースは多くあります。

2、短期間の転職スケジュール

日本の転職スケジュールと比べ、圧倒的に選考期間が短いです。

書類選考にかかる期間は早くて1日~1週間程となり、面接回数は1回~多くて3回ほど。基本的にビザが承認され、現職退職後すぐにご入社となります。

3、面接のオンライン化

コロナの影響もあり、現状の面接はオンラインがデフォルトとなります。

最終面接でオフィスの雰囲気などを知って頂くために対面を希望される企業様もあるのですが、最終面接もオンラインで完結される企業様が多くいらっしゃいます。

一部、オフィスの雰囲気などを知って頂くために対面での面接を希望される企業様もあります。

4、面接がフランク

日本では、ジャケットにネクタイといったスタイルが一般的ですが、シンガポールではジャケットとネクタイを着用しなければならない、という企業様はまれです。業界にもよりますが、襟付きのポロシャツやシャツなど、いわゆるオフィスカジュアルのスタイルで面接にのぞまれても特段問題ございません。



転職マーケットの最新状況

最後にリーラコーエンシンガポールに、シンガポールの転職マーケットの状況をお伺いいたしました。

新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ転職マーケットは、今年の2月ごろから例年と変わらない状況に戻っています。7月、8月、9月は、昨年を上回る状況で推移しており、企業が採用に積極的になってきているそうです。

ただ、リーラコーエンシンガポールは「これからシンガポールに入国して働こうとしている(日本人を含む)外国人には厳しい状況が続いています。入国規制と就労ビザ発給条件の引き締めが影響しているためです。対照的に、すでにシンガポール居住者にとっては、入国規制もありませんので、有利に働いています」と話しています。


まとめ

転職を通してキャリアアップしていく文化があるシンガポール。

転職を通して、よりキャリアゴールや希望に合うお仕事ができる企業が見つかるとよいですね。

取材先
リーラコーエンシンガポール(Reeracoen Singapore Pte. Ltd.)

転職準備から入社後までしっかりサポート。海外就職に不安がある方も、転職のプロがあなたの希望に親身になって耳を傾けてくれるので、納得のいく転職が叶います。

リーラコーエンシンガポール(Reeracoen Singapore Pte. Ltd.)

住所:24 Raffles Place #17-04B Clifford Centre Singapore 048621
電話:6557-0135
Web:https://www.reeracoen.sg/ja
Employment Agency No.:12C5051




この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!