「世界ランキング1位」日本パスポートはビザなし入国数193か国!2位のシンガポールと比較してみました
毎年発表される「パスポートの強さ」ランキング。ビザなしで渡航ができる国の数が多いほど強いという設定の元、各国のパスポートの強さをランキング形式で発表しています。
その調査をしているイギリスのコンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners) 」が2022年7月に、最新版のランキングを発表しました。
世界最強のパスポートは「日本」5年連続1位
日本は、2022年7月のランキングで、1位に輝きました。日本と同率で1位だったシンガポールは、今回の発表では韓国と肩を並べ2位となりました。
日本は2018年に発表されたランキングから5年連続で1位の座を維持しています。日本のパスポート保持者が、ビザなしで渡航ができる国の数は、なんと193。
しかし、世界最強のパスポートといえども、渡航の際にビザが必要な国もあります。それらはどこなのでしょうか。また、日本とシンガポールとではその国の内訳は異なるのでしょうか。「ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners) 」の調査を元に表にまとめました。
参考ページ
日本のパスポート所持者が渡航の際、ビザが必要となる国一覧(33か国)
※黄色背景は、シンガポールのパスポートでもビザが必要となる国です。
地域 | 数 | 国名 |
オセアニア | 1 | ナウル共和国 |
中東 | 2 | シリア・アラブ共和国、イエメン共和国 |
ヨーロッパ | 1 | ロシア連邦 |
カリブ海 | 1 | キューバ共和国 |
アジア | 4 | アフガニスタン・イスラム共和国、ブータン王国、北朝鮮、トルクメニスタン |
アフリカ | 24 | アルジェリア民主人民共和国、アンゴラ共和国、ベナン共和国、ブルキナファソ、カメルーン共和国、中央アフリカ共和国、チャド共和国、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、コートジボワール共和国、ジブチ共和国、赤道ギニア共和国、エリトリア国、ガーナ共和国、ギニア共和国、ケニア共和国、リベリア共和国、リビア、マリ共和国、ニジェール共和国、ナイジェリア連邦共和国、南スーダン共和国、スーダン共和国、ガンビア共和国 |
※「ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners) 」のウェブサイトでは、日本はビザが必要な国の数が「34」となっていますが、表示される国の数は「33」なので、この表も33カ国となっています。
シンガポールのパスポート所持者が渡航の際、ビザが必要となる国一覧(34か国)
地域 | 数 | 国名 |
オセアニア | 1 | ナウル共和国 |
中東 | 3 | イラク共和国、シリア・アラブ共和国、イエメン共和国 |
ヨーロッパ | 2 | ロシア連邦、ウクライナ |
アジア | 6 | アフガニスタン・イスラム共和国、ブータン王国、インド、日本、北朝鮮、トルクメニスタン |
南米 | 4 | フォークランド諸島、ガイアナ共和国、スリナム共和国、ベネズエラ・ボリバル共和国 |
アフリカ | 18 | アルジェリア民主人民共和国、カメルーン共和国、中央アフリカ共和国、チャド共和国、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、赤道ギニア共和国、エリトリア国、エチオピア、ガボン共和国、リベリア共和国、リビア、マリ共和国、ニジェール共和国、ナイジェリア連邦共和国、サントメ・プリンシペ民主共和国、南スーダン共和国、スーダン共和国 |
※「ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners) 」のウェブサイトでは、シンガポールはビザが必要な国の数が「35」となっていますが、表示される国の数は「34」なので、この表も34カ国となっています。
初めて目にする国名も多いのではないでしょうか。こうして表にすると、世界には多くの国があることを実感しますね。
日本とシンガポールパスポートの弱みは?
表の一覧を見てみると、日本、シンガポールともにアフリカには弱く、多くの国に対してビザが必要です。アジア圏に関しては、シンガポールと比べると日本が若干強いという結果になっています。
友好関係を築けているかどうかを、このパスポートのランキングから読み取ることができるのではないでしょうか!?
199の国・地域を対象に調査
この「最強パスポートランキング」は、199の国・地域のパスポートを対象に調査し、ランク付けしています。ビザなしで渡航できる国が多いほど上位へランクインし、少なければ下位へとランキングされます。では、ビザなしで渡航できる国がもっとも少ない国はどこだったのでしょうか。
最下位はアフガニスタン(27か国)
ランキング112位で最下位となったのはアフガニスタンでした。ビザなし渡航ができる国の数は27か国。ちなみに、111位はイラクで、29カ国となっています。
日本国籍とシンガポール国籍を取得するには?
日本国籍を取得するには、「出生」「届出」「帰化」の三つの方法があります。
「出生」 父または母が日本国民であるとき、をはじめとする要件が定められています。 「届出」 一定要件を満たす方が、法務大臣に対して届け出ることにより日本国籍が取得できます。 「帰化」 日本国籍取得を希望する外国人からの意思表示を受け、法務大臣の許可により日本国籍が与えられます。 |
一方、シンガポールは血統主義であり、出生地で国籍が決まること(出生地主義)はありません。父親または母親がシンガポール人であり、シンガポール法に基づいて正式に結婚している場合に、シンガポール国籍が取得できます。
したがって、シンガポール国内で、日本国籍を持つ両親から生まれた子どもは日本国籍になります。(日本での出生届要)
日本とシンガポールは二重国籍OK?
日本とシンガポールは、ともに二重国籍を認めていません。
日本人が外国籍と日本国籍の両方を有する場合は、20歳までに(18歳に達した後に重国籍になった場合は、重国籍になった時から2年以内)国籍を選択する必要があります。
※令和4年(2022年)4月1日時点で20歳以上の重国籍者については、22歳に達するまでに国籍を選択する必要がある。(20歳に達した後に重国籍になった場合は、重国籍になってから2年以内)
渡航自由度や強さが国によって異なるパスポート。今後のランキングも注目!
いかがでしたか?パスポートはそれぞれの国によって、ビザなしで行ける国が異なり、渡航の自由度に大きく影響します。国際結婚や海外での出生によって、国籍の選択を迫られる機会も今後ますます増えていくことでしょう。パスポートの強さのランキングには今後も注目です。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
最新ニュースやプロモ情報をLINEとInstagram、メルマガでお届けしています!ぜひお友だち追加・フォローしてね!
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!