最新版 シンガポールの旧正月はローヘイでお祝いを!由来やおすすめのレストランをまるごと解説!

日本では新年は1月1日に始まりますが、シンガポールでは「旧正月」と呼ばれる習慣を取り入れているため、毎年お正月の日が変わります。2023年の「旧正月」はいつ?シンガポールでなじみ深い「ローヘイ」とは?早速見ていきましょう!


2023年がいよいよスタートしました!皆さんは、今年をどんな1年にしたいですか?

日本ではお正月を迎えたばかりですが、シンガポールでは旧正月(春節)はまだ少し先です。新年と言えば、シンガポールのあちこちで見られる「ローヘイ」という伝統行事がありますが、皆さんはご存じでしょうか?

今回は「ローヘイ」の由来から、おすすめのレストランまで、まるごと解説します!


ローヘイとは

日本では、1月1日の元旦を含む年末年始は、1週間近く休暇になることが多いですが、シンガポールでは、その年によってお正月が変わる「旧正月」という慣習を取り入れています

2023年の旧正月はいったいいつだろう?と早くも気になりますよね!旧正月(春節)とは、中国を中心に東アジアで使われてきた太陰暦に基づくもので、毎年日程は変わります。2023年の旧正月は、1月22日(日)と1月23日(月)の2日間で、1月24日(火)は振替休日となるため、3連休になります。

コロナ禍で事情は少し変わりましたが、本来は、旧正月の時期には遠く離れた家族に会ったり、知人と新年を祝ったりしながら、温かい時間を過ごします。徐々に日常が戻りつつあるなか、2023年の旧正月は以前のような過ごし方ができるかもしれませんね。

その旧正月(春節)に、シンガポールではユニークな行事があるのをご存じでしょうか?その名も「ローヘイ」。これはいったいどんなものでしょう?!

ローヘイ(捞起)とは広東語で「放り投げる」の意味ですが、魚生(ユーシェン)という料理(刺身、野菜をスパイスと調味料で和えたもの)を、みんなで投げ上げるという伝統行事のことです。もともとは、陰暦正月の七日目に行われていましたが、今日では、旧正月(春節)の期間中、魚生を楽しみます。

シンガポールでは、ローヘイは、中国人以外の人でも参加でき、新年の幸せをみんなで一緒に祝う象徴的な行事になりました。

FairPriceにて販売している魚生

旧正月の期間中、ローヘイは、シンガポール以外では、マレーシアでも広く行われます。中華料理のレストランで魚生を振り上げる人が多いですが、スーパーなどでパック詰めの魚生を購入したり、手づくりして自宅で楽しむ人もいます。

ローヘイは中国の伝統行事ですが、最近では、ベジタリアン向けやハラルの魚生など、さまざまなバリエーションのものがあります。さらに、イタリア料理やタイ料理、日本料理や四川料理などでも魚生が登場しています。


魚生(ユーシェン)とは

シンガポールの旧正月で必ず食べる料理、それが「魚生(ユーシェン)」です。一見すると海鮮サラダ風ですが、どうしてこのような料理が生まれたのでしょうか?

魚生には刺身が主に使われますが、中国では、既に周王朝(紀元前1046年頃 ~紀元前256年)には、生の魚が料理に使われていました。ところが、清王朝(1644年~1911年)の終わりになると、刺身は広東や潮汕といった中国南部の地域でのみ食されました。そしてこの地域からの移民が、19世紀にシンガポールやマレーシアに魚生を広めたそうです。

もともとの魚生は簡素で、使われた具材もわずかでした。刺身、きゅうり、ラディッシュそしてコリアンダーにお酢と油、砂糖をかけたものです。現代のシンガポールでなじみ深い、色鮮やかなものは「七彩魚生」と言われています。

そしてこの鮮やかな料理を生み出したのが、1960年~70年代にかけてシンガポールの料理界で「四天王」と呼ばれたSin Leong, Hooi Kok Wai, Tham Yui Kai, Lau Yoke Puiでした。新たな魚生は、1964年の旧正月2日に誕生したのです!

魚生とは、北京語で、文字通り「生の魚」という意味ですが、「魚(Yu)」と同音異義語の「余(Yu)」は「豊富」を意味します。また「生」には「生身」という意味のほかに「成長」や「人生」という意味もあります。つまり「魚生」という料理名は、より豊かになり、富と長寿の願いを伝えるという意味も含んでいるのです。

また、使われる具材にも縁起を担ぐ意味が込められています。例えば、刺身は新年に豊かになるように。ブンタンとにんじんは幸運と繁栄、ピーナツや揚げせん、油には健康と富がもらたされるように。ラディッシュには若さと美しさ、はちみつには優しさ、ライムのひと絞りと五香粉にはあらゆるものに幸せを・・といった意味があります。


ローヘイのやり方は?

 

お皿に具材がすべて用意されたら、みんなでテーブルの周りに集まります。
これは、調和しながらともに生きようという意味が込められているそうです。

そして、手にお箸を持ち、お皿の具材を上にあげたと同時に「ローヘイ!」と叫びます。

広東語で漁師が網を引き揚げる動作を意味する「ローヘイ」。新年の希望や抱負を込めて、具材を高く上げれば上がるほど、幸せが訪れるそうです!2023年の旧正月は、コロナ禍よりは少しにぎやかにローヘイを楽しんでみるのもよいかもしれませんね!


ローヘイができるレストラン

Red House Seafood

シンガポールの老舗シーフードレストラン「Red House Seafood(レッド ハウス シーフード)」といえば「チリクラブ」が有名ですが、新年恒例の「チャイニーズ ニュー イヤー」メニューが登場!人数に合わせたコースメニューが中心なのも、コロナ禍には見られなかったことかもしれませんね。

2023年1月9日~2月5日限定 で、アワビやサーモンが入った「魚生(ユーシェン)」を含む特別メニューが用意されており、「Unity Menu」(4~6名用/S$598++)や「Prosperity Menu」(4~6名用/S$798++)、「Hermony Menu」(8~10名用/S$988++)などから選べます。

また、アワビやカニ、エビなど魚介類のほか、白菜やお肉類をふんだんに入れた海鮮鍋も人気で、「Royal Seafood Pot」(6名用/S$298++)や「Treasure Pot」(4~6名用/8~10名用それぞれS$298++/S$458++)もあります。

これらのメニューは、1月22日を除き、レストランでランチまたはディナーで注文が可能で、1日前の予約が必要で、テーブル予約料として1テーブルにつきS$200のデポジットが必要です。

また、2023年1月9日~2月5日の間は、テイクアウトでもユーシェンや海鮮鍋が注文できるので、ご自宅で家族や親しい人とローヘイを楽しむのもいいですね!

 

Red House Seafood(レッド ハウス シーフード)GRAND COPTHORNE WATERFRONT店
住所: 392 Havelock Road, Level 2 Grand Copthorne Waterfront,S169663
営業時間:月~日(祝日含む)ランチ 12:00 – 14:30 (L.O. 14:00)
              ディナー 17:30 – 22:00 (L.O. 21:15)
電話番号:6735 7666
他店舗:有(Esplanade、Clarke Quay(2023年リニューアルオープン予定) )
Eメール:grandcopthorne@redhouseseafood.com

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Wan He Lou

出典:Wan He Lou  

Treasures of the Sea Yusheng/海洋之宝捞起 
Sサイズ(4名用) S$68Mサイズ(8名用)S$88

ロブスター粥で有名なレストラン、Wang He Lou(萬合楼 ワンヘイロー)から、旧正月限定の魚生セットが登場!みんなで再会したら、幸せあふれる一年になるようにTreasures of the Sea Yushengを投げ上げましょう!

魚生セットには、幸運を表す数々の具材が入っています。

柔らかいアワビは「一年を通して豊かさがあふれるように」。
にんじんの千切りは「幸運が訪れるように」。
グリーン・ラディッシュの千切りには「永遠の若さ」。
だいこんの千切りは「富とより高みに到達できるように」。
ごまと砕いたピーナツは「富がつまった家になりますように」。
こしょうと五香粉は「富と財宝を引き寄せるように」。
は「暮らしにお金と富がもたらされるように」。
ゴールデン・クラッカーは「これまで以上の富となりますように」。
プラムソースは「優しくて愛おしい関係となりますように」。

・・・具材を和えて、縁起の良い「ローヘイ」を行いましょう!

出典:Wan He Lou 

Prosperous Future (6~10名用)

また大勢で「ローヘイ」を楽しみたい方には「Prosperous Future(6~10名用/S$588~)」もおすすめです。アワビ入りのユーシェンをはじめ、おなじみのロブスター粥、黒豚のポークリブや、ホタテとマッシュルームの白トリュフソースがけなど、ゴージャスな一品が詰まったセット。これは盛り上がりそうですね!

さらにゴージャスなセットでは「Bountiful Advancements (8 ~10名用/S$1,388~)」などもあり、幸先よく贅沢に新年を祝うのもいいですね。人目を引く赤いパッケージとデザインのユーシェンセットは、大切な方や親しいご友人へのプレゼントにも最適です。

1月13日~2月5日のみの限定セットをぜひお楽しみください!

Wan He Lou(萬合楼 ワンヘイロー)Jalan Besar店
住所:65 Maude Rd S208347
最寄り駅:Jalan Besar駅
営業時間:月~日 ランチ 11:00 – 14:30、ディナー 17:00 – 22:30

<テイクアウト>
月~日 11:15 – 14:15、17:15 – 21:45
特別営業時間:2023年1月20日 11:00-17:30
       2023年1月21日 11:00-16:00
       2023年1月22日 17:00-20:30
 
<配達>
月~木 11:30 – 15:00、17:30 – 22:00
金~日 11:30 – 15:00 、17:30 – 22:00
 
特別営業時間:2023年1月20日 11:00-18:00
       2023年1月21日 11:00-17:30
       2023年1月22日 17:00-20:30
 
電話番号:  6294 8057
他店舗:有 (Beauty World)
(※住所や営業時間はHPをご参照ください。)
Eメール:sales@wanhelou.com

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Nalati Restaurant & Events

お庭がテーマの緑豊かなレストラン、「ナラティ レストラン&イベント」。ビジネスシーンでの活用のほか、友人たちとの気軽なお食事にも最適!

Nalati Restaurant & Events では「Happy Chinese New Year Menu 2023」という限定メニューを、1月16日(月)~2月4日(土)まで提供します。

サーモンが入った「Prosperity Salmon Yu Sheng」は小サイズ(S$38++)、大サイズ(S$68++)の2種類があり、アワビを追加することもできます!(S$28++)

こちらのメニューは、店内およびテイクアウトともに、1日前の予約が必要です。

また、サーモンのユーシェンが入ったセットメニューは4種類あり、2人用から7,8人用まで選べます。チキンの高麗人参スープやロースト ダック、蒸しアワビと日本産しいたけのアワビソースがけ、ロブスター麺など、新年にふさわしい華やかなメニューが並びます。

家族や大切な人たちとともに楽しみましょう!

Nalati Restaurant & Events (ナラティ・レストラン&イベント)
住所:Level 1 & 2, Republic Plaza 1, 9 Raffles Place, S048619
(入口:Distriiメインエントランス)
最寄り駅:Raffles Place 駅
営業時間:月〜土 10:30 – 22:00(L.O. 21:15)
                 「Happy Chinese New Year Menu 2023」は11:00-21:00まで
定休日:日
電話番号:6223 1258
Eメール:enquiry@nalati.com.sg

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Lobster

 

Get Rich Yusheng Set S$ 88 

出典:Lobster 

HUAT HUAT Bundle

Lobsterでは「Chinese New Year Menu 2023」という限定メニューを、2023年1月13日(金)~2月5日(日)まで提供。ご自宅やお友だちの家に集まってできる「ユーシェンセット」や、新鮮な魚介類に甘辛ソースをからめた「HUAT HUAT Bundle」「Robster Reunion Bag」など、大人数用のセットメニューも用意されており、注文が楽しみですね!

<Get Rich Yusheng >で幸せな一年に向けて投げ上げましょう!

千切りのにんじん、きゅうり、ラディッシュ、ゴールデン・クラッカー、そして大きな蒸しアワビが入った魚生。
こしょう、五香粉、油、ごまなどのたくさんの調味料に、砕いたピーナツ、Lobster特製のプラムソースを一緒に和えて。

 <Get Rich Yusheng>セットには、箱の帯にローヘイのやり方を記載してあり、手袋8組、テーブルクロスもついています。6~8名様に最適。投げ上げて散らかしてしまいましょう!

Lobster(ロブスター)
配達営業時間:月〜日 ランチ 11:30 – 15:00、ディナー 17:30 – 22:00
電話番号:8201 2567
Eメ ール:hello@lobstar.sg

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シンガポールの旧正月を楽しもう!

以上、今回は、2023年の旧正月の日程や「ローヘイ」の由来、おすすめレストランなどについてご紹介してきました。

シンガポールの街は、新年に向けて、鮮やかな色の装飾に包まれていきます。日本とはまた違った形のお正月ですが、ぜひシンガポールのお正月も楽しみましょう!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。




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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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