シンガポール国民の大多数がウクライナを支持: 調査

シンガポール国民の大多数が、ロシアの軍事侵攻を受けたウクライナを支持していることが、シンガポールの市場調査会社ブラックボックスが行ったオンライン調査において明らかになりました。

調査は、3月9~10日にかけて、オーストラリア、中国、インド、シンガポールの18歳以上の大人6,920人を対象に実施したものです。

シンガポール人回答者1,711人のうち、「ウクライナを支持する」または「ウクライナに非常に同情する」と答えた人は、95%に上り、「ロシアを支持する」と答えた人は、4%にすぎませんでした。

シンガポール政府がロシアに対し科した経済制裁については、シンガポール人回答者の60%が、「支持する」と答えています。「定かではない」、「意見はない」と回答した人は、35%でした。

一方、オーストラリアとインドも、約90%の人が、「ウクライナを支持する」と回答。

これに対し、ウクライナに同情的な考えを示した中国人回答者は、同国の回答者全体の71%にとどまっています。

また、中国政府は、ウクライナの主権を認めつつも、「ロシアにも安全保障上の正当な懸念がある」として、ロシアの行動を非難しておらず、自国政府の姿勢の是非について、中国人回答者の80%以上が、「不明」と答えています。

調査では、ロシア、ウクライナ両国とその指導者に対する印象も回答者にたずねており、シンガポール人回答者のうち、ウクライナ、および同国のゼレンスキー大統領に肯定的な印象を抱いている人の割合は、各70%弱、80%でした。

反対に、ロシアと同国のプーチン大統領については、それぞれわずか5%、1%にすぎず、オーストラリア、インドの回答者の間でも、同様の傾向が見られました。

その一方で、中国人回答者は、プーチン大統領、ゼレンスキー大統領に中立的な見方を示した人が、それぞれともに74%。

ロシアに否定的な印象を持っている人が、45%いた一方、ロシア、ウクライナに中立的な姿勢を示した人の割合も、それぞれ46%、70%弱に上っています。

今も先行きが見通せないウクライナ情勢。その行方は依然予断を許さないようです。


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SingaLife編集部

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