<旧正月のお年玉もキャッシュレスで!>シンガポール金融庁が推奨。新札発行のためのCO2削減狙う

シンガポールの旧正月には、「福のおすそ分け」という意味で紅包(お年玉)を手渡すのが伝統的な風習です。でも、本場の中国では、無料インスタントメッセンジャーアプリ「WeChat」でe-紅包(キャッスレスお年玉)を送信することが一般的になっているそうです。

シンガポール金融庁(MAS)は1月11日、e-紅包を使えば、新札を受け取るために銀行窓口まで行く必要がなくなるうえ、環境にも優しい、とe-紅包の利用を奨励すると発表しました。

e-紅包は、モバイル決済アプリ「ペイナウ」などで送信できます。さらに、シティバンク、DBS銀行、OCBC銀行、スタンダードチャータード銀行、UOB銀行、そしてメイバンクから送金する場合には、ワッツアップもしくはSMSを通して新年の挨拶も送付できるようになる予定です。

MASはまた、毎年旧正月の時期に新札を発行する際、約330トンの二酸化炭素を排出していると見積もりました。これは、570万台のスマートフォンを充電する時に発生する二酸化炭素排出量に相当するそうです。これでは、地球温暖化に加担してしまいます。この新札の多くは、結局旧正月の後に預金されるので、銀行に戻ってくることになります。

今年の旧正月は新型コロナ感染対策のフェーズ3の状況下で行われるので、集まりは最大8人までに制限。親戚との新年の挨拶もバーチャルで行われることになるかもしれません。

ただ、それでも銀行窓口で新札を受け取りたい場合は、オンライン予約システムで事前に注文する必要があるのでお気をつけください。また、1月25日以降は、DBS/POSBのATM 61台からも新札を引き出せるようになるそうです。

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SingaLife編集部

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