SingalifeBiz Binal


煩雑な貿易実務を TOSSで解決

貿易システムを提供し続けて40年

東南アジア市場への展開を目指す


国際物流システムシェアNo.1、40年の実績を誇るバイナルが
4月からシンガポール現地法人を開設しました。
昨年11月のシンガポールセミナー開催から手がけ、
現在シンガポール代表を務める青山慎司さんにお話を伺いました。

SingaLife編集部
SingaLife編集部
御社のサービスの社歴、強みなどを教えてください。

今年4月で創立40周年を迎えました。会計システム、給与システム、販売管理システムなど世の中には様々なパッケージシステムがありますが、当社のように40年同じパッケージを扱っているケースは珍しいと思います。貿易業務をソリューションするパッケージという一本のカテゴリーで40年やれている秘訣は、一つの分野に長けている人材が育っている点だと思いますね。貿易業務ならではのドキュメント処理、貿易業務のことをうちの社員であれば普通に会話できるのは、弊社の強みです。
貿易を扱うパッケージの特性から、日本だけでなく東南アジアのハブであるシンガポールを拠点に事業を広げていこうというのが今回の進出の発端でもあります。

SingaLife編集部
SingaLife編集部
進出された具体的なきっかけは

弊社は18年前に中国の日系企業向けに貿易システムを導入したのが海外への初進出です。当時100社ほど導入いただき、軌道に乗ったところで中国の次のターゲットを探したいと考えました。そこで、東南アジアのハブのシンガポールで弊社の製品がどう評価されるかを試すつもりで、去年11月にSAPさんと共同でセミナーの開催を計画しました。
SingaLIfeに掲載したことでかなり問合せがあり、さらにそこからセミナーに参加してくださった企業様からの反響が想像以上によく、70名ほどの参加者からすぐ検討したいと仰ってくれた企業もありました。これを機に、今回導入してくださった企業のフォローをしていくことに加え、シンガポールをベースに、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、カンボジアにも拡張できるようにと今年4月からシンガポールに着任しました。弊社のパッケージはメーカー、商社、貿易関連企業などどの業界業種でも利用いただけるものなので、ここから東南アジアへビジネス展開をとスタートしました。その後大手企業様とのプロジェクトも進めることになり、いいスタートダッシュを切れたと思っています。

SingaLife編集部
SingaLife編集部
日本国内ではトップシェアだと伺っています。

貿易パッケージではそうです。累計で7000社ほどになります。会社設立の頃の40年前はタイプライターの時代でしたが、Windowsもまだ無い時代からTOSSを作り、販売していました。いずれドキュメントが簡単にできる時代が来るのを見越して作ったのが大きい武器だったと思います。

SingaLife編集部
SingaLife編集部
その頃から貿易システム専業ですか。

もともとオーナーは証券会社に勤めていて、独立後冠婚葬祭系のギフト商品や事務機器を売っていました。パソコンが出てきた時代にパソコン教室を開いたんですが、生徒さんの中に貿易関連の仕事をしている方がいて、その時代はまだタイプライターが主だったので、間違えたら一から作り直さないといけないという話を聞いていました。それなら、コンピュータを使えばもっと簡単にできるのではというのをヒントに、現在の顧問がメインになって作ったのがTOSSシステムです。コンピュータでベーシックを使ってプログラムを一から作る部分をパッケージ化したのはかなり先駆けていたと思います。

SingaLife編集部
SingaLife編集部
一気に伸びた時期などはありましたか。

最初はバブルの少し前頃ですね。日本から輸出が多かった頃は、パッケージが飛ぶように売れた時期でした。日本の産業が輸出だけでなく輸入が増えた頃に輸入のパッケージも作り、バブルが弾けた後も生き残れました。この5年間で大手からの引き合いが多くなり、去年売上げで初めて10億を超えました。地道にやってきた結果、大手企業にも認知されてきたと思っています。

SingaLife編集部
SingaLife編集部
シンガポールですぐ引き合いがあったのは、元々ニーズが高かったのでは?

貿易実務は煩雑で、書類一つとっても各国の対応、各国の税関の考え方の違いはあるので、ただ書類を作るのではなく適切な書類作りをしないといけません。あと決済や輸入側の回収時のリスクなど問題が複雑で、その複雑さを解消できるパッケージになっています。煩雑な業務だからこそ属人的になっている部分が多いのですが、TOSSを導入すると誰が対応しても書類が完成できるので効率的です。
シンガポールの日系企業、ローカル企業関わらずエクセルで対応しているところもまだまだ多いです。各国対応しないといけないとなると、メインの基幹システムで行うとカスタマイズをかけないといけないのですが、大きいシステムにはカスタマイズするのに投資が必要です。でも、TOSSを入れれば基幹システムと連携することでコストも下げられ、各国に対応できるのがメリットです。
また紙書類が多い貿易には、RPAとOCRの機能を使い、紙媒体から電子に切り替える機能を組み入れて、貿易業務の簡素化を目指したいと思っています。シンガポールをはじめ、東南アジアにある日系企業などにも今後販促活動をしていきたいです

SingaLife編集部
SingaLife編集部
パッケージはシンガポール仕様でしょうか。

貿易のドキュメンテーションはどの国でも適応できるようにはなっています。
中国に進出したときには駐在日系会社向けにパッケージ「TOSSシルクロード」を作り、中国の面倒な税制にも対応したものを販売していました。通関業務に関してはシンガポールや東南アジアにも適応するよう現在微調整しながら作っています。シンガポールは電子通関も積極的に取り入れているので、TOSSパッケージとマッチすると思います。

SingaLife編集部
SingaLife編集部
シンガポールでのサポート体制について

現在はバイナルジャパンと連携しサポートを行っております。早急に人員の拡充を行い、東南アジア全域のサポートが可能な体制を構築していきます。

お問い合わせ

BINAL Asia Pacific (SG) Pte. Ltd.

E-mail: aoyama@binal.co.jp

Address: The Central 6, Eu Tong Sen Street 08-14 S059817(クラークキー駅直結徒歩3分)


青山 慎司 Aoyama Shinji 取締役営業部本部長

株式会社バイナルのシンガポール代表、兼SE。10年間TOSSの販売会社で営業した後、同社に中途入社。販売会社時代に得た顧客のニーズをシステムパッケージ作りの上で活かし、顧客に求められる内容やTOSSのシステム作りを心がけている。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

  • 帰国生のミカタ
  • SingalifeBiz