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【建国55年にして初めて!?】シンガポールで歩道の歩行者ルールが策定される

シンガポールは2020年の今年、建国55年を迎えますが、今月初めて歩道の歩行者の交通ルールが政府より発表されました。8月4日シンガポール交通局(LTA)が8月4日に発表した内容によりますと、歩行者は、自転車・歩行者共有の道では、歩道があれば歩道を優先して歩くこと、前の歩行者を追い越す時以外は、歩道の左側を歩くこと、としています。

日本では当然と思われていたことも、シンガポールではこれまでルールが定まっていなかったんですね。驚きました。

改定前の歩道の使用基準については、自転車や電動スクーター使用者に関する内容が中心でした。今回の改定では、歩行者の歩道ルールと合わせて、16歳以下は、大人が同伴している時だけ電動スクーターを使えること、自転車に乗っている時は、携帯電話の使用を禁止するといった新しい規則が定められました。

交通局(LTA)は、「今後も、国民に歩道を安全に共有することの大切さを伝えていくように努力する」としています。

<策定されたルールのポイント>
・自転車・歩行者の共有道路においても、歩道があればそれを優先し使用すること。
・歩道の左側通行。
・歩行時は常時周囲に注意を払うこと。

さらに、「危険を察知するために、携帯電話の使用や音楽を聴くなども避けるべき」としています。

2019年には、電動スクーター(PMD)による人身事故が多発したことをきっかけに、電動スクーターの歩道での使用が禁止となりました。

シンガポール大学交通基盤の専門家であるオン氏は「シンガポールでは、歩道と自転車用の道路を区別する実質的なスペースがないので、人々の習慣を変えることで歩行者とサイクリストがスムーズに利用できる。強制することに対しての反感もあるが、行動を変えることで、それが自然と身につくようになる」と話しています。

今回の改定に対して、反対の意見もあり、自転車の愛好団体ラブ・サイクリングSGの共同設立者のチュウ氏は「今回の歩行者の行動基準は不必要」と述べています。

左側歩行を強制することで、悪質な自転車は、歩行者をケガさせた時に、左側を歩いていないからだと非難する可能性がある」と話します。また、高齢者や子ども達は、いつも左側を通行するのが難しい場合もあると付け加えています。

歩行者の安全を第一とするなら、自転車利用者は道を歩行者に譲る、十分な間隔をあける。この簡単な2点を守るだけで十分なのでは?高齢者が気晴らしにする散歩の時間まで、ルールで縛る必要はない」と話しています。

賛否両論の歩行者に対する新しい行動基準ですが、さすが規則の多いシンガポールならではというところでしょうか。罰則等については、記述されていませんが、今後注意して歩行したほうが良いのには変わりないでしょう。

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