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シンガポールのモール入場規制「偶数奇数分け」広がる可能性。既に実施のペニンシュラとラッキーの両プラザで店側からは不満の声

モール「偶数奇数分け」規制

シンガポールの新型コロナウイルス感染拡大対策はショッピングモールでも行われています。シンガポールは昨年末から行動規制が一段と緩和された「フェーズ3」に突入。飲み会などの人数制限がゆるくなり、街中の人出そのものは増えそうです。しかし、シンガポール観光庁と企業庁は1月8日、モールにさらなる入場規制が敷かれる可能性があると明らかにしました。

ペニンシュラ・プラザ(最寄り駅・シティーホール)とラッキープラザ(最寄り駅・オーチャード)では昨年8月からすでに規制されています。これらのモールでは週末、身分証の番号が偶数か奇数かによる入場規制(odd-even weekend)が実施されています。新たな規制はこれと似たものになりそうです。

「偶数奇数分け」の規制では、国家登録身分証明カード番号(NRIC)や外国人登録番号(FIN)といった身分証の下一桁が偶数(0,2,4,6,8)の人は偶数日しか店に入れず、奇数(1,3,5,7,9)の人は奇数日しか入ることができません。

ペニンシュラ・プラザとラッキープラザの2カ所が昨年8月から規制の対象となったのは、特に週末に混雑が目立ち長い列ができるためです。ペニンシュラ・プラザはミャンマーから、ラッキープラザはフィリピンからの主にメイドが友人と会う場所となっています。特に、休みとなる日曜日には大勢のメイドで賑わっています。

2つのモール「売り上げ減」不満の声

この規制に対し、2つのモールで商売をしている人からは不満の声が上がっています。

ラッキープラザでフィリピン人向けに美容用品や食品を販売している女性(49)は「日曜日の1日の売上が約300シンガポールドル程度。新型コロナの感染拡大前は1500~2000シンガポールドルはあったのに」と言います。

ペニンシュラ・プラザに3つの衣類店をもつ男性エリック・チアさん(72)は「感染拡大前と比べ、週末の売り上げが75%減少した。高いテナント料も負担だ」と話します。

ラッキープラザの携帯ショップオーナーのジェフリー・チョンさん(37)の店はモールの入り口近くにあり、モールの入り口までには来たのに、引き返してしまう客の姿を目にしています。規制でグループ全員で入店できないと知ると、別の場所に行ってしまうのです。

店外で密集

店の買い物客が減る一方、モールの建物の外で人が集まっている状況もあるようです。ペニンシュラ・プラザでミャンマー人向けにコンビニを経営するトゥー・ティンザー・オーさん(41)は「日曜にモールの外に多くの人が集まってしまい、規制は実際には感染対策になっていない」と言います。

前出のチアさん(72)は「一度に入場する人に上限を設けるなど、より緩やかな規制にすれば友人や家族の団体が店に入れるのに」と話します。

必要ない限り屋内や屋外でたむろすのを控えるよう周知が必要だとの声もあります。モール側は「国と協力して英語や労働者の母国語で、規制の周知を進めてきたが効果が薄い」と話します。

ラッキープラザでは、167の店の連盟で規制の緩和を求める要望書も出しました。しかし観光庁と企業庁は2つのモールの入場規制を継続し、経過観察を続けるとしています。「店側の不満も理解できるが健康と安全が優先だ。規制が守られない場合は罰金や営業停止などといった措置もためらわない」と説明しています。

規制が緩和される期日が明らかにされておらず、営業を続けることが難しくなる店舗も出始めています。


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