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シンガポールのカトリック大司教、中絶胎児由来の細胞を使ったコロナワクチン接種を容認

シンガポールのカトリック大司教、ウィリアム・ゴー氏は、シンガポール国内のカトリック教徒に対して、開発過程で人工妊娠中絶された胎児由来の細胞を使った新型コロナウイルスのワクチン接種を容認する判断を示しました。

新型コロナウイルスのワクチンの中には、人工妊娠中絶された胎児の細胞を培養した細胞をもとに作ったワクチンもあります。ただ、その細胞も1960年代と1970年代に中絶された胎児から採取したもので、今回のワクチン開発のために集められたものではありません。

カトリック教は、中絶に反対という教えがあり、今回のワクチンが中絶胎児の細胞に由来することに懸念を示しています。

シンガポールでは、現在、米ファイザー社とと米モデルナ社のワクチンが認められており、いずれも中絶胎児の組織由来による細胞株との関連が指摘されています。ワクチンが機能するかを確認するために、どちらのワクチンもヒト胎児腎細胞293(1970年代の中絶胎児から採取された腎由来の細胞株)を使用しています。

ゴー氏は2月3日付けの手紙で「1970年代に行われた中絶と、ワクチンの接種を受けることの間に密接な関連性はない」と明記。さらに「代わりに使えるワクチンの選択肢がない場合、危機の緊急度や予防接種の重要度が高い場合は、これらのワクチンを接種することは論理的に容認できる」と述べています。

「危機の緊急度・予防接種の重要度」が高い状況とは、

  1. 予防接種を受けていない場合、新型コロナウイルスに感染しやすくなり、感染すると深刻な状態になる
  2. 集団免疫の構築が、エピデミック(局地的な流行)の収束に結びつく
    というものです。

病気などの医学的理由や宗教的および哲学的な理由で、ワクチン接種を受けられない場合は、マスク着用・手指消毒の徹底・身体的距離の確保など、基本的な感染症対策を徹底するよう呼びかけています。

中絶胎児由来の細胞株を使ったワクチンのリストは、こちらからご覧ください。


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