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シンガポールの自殺者の増加傾向続く 昨年の世代別最多は20代の71人

入国管理局(ICA)が発表した統計によると、昨年の自殺者数は400人に達し、2018年の397人、2017年の361人を上回りました。

特に10~29歳の年齢層において、自殺は依然として死因のトップを占め、昨年は一昨年と同数の94人が自ら命を絶ったと伝えられています。

71人が自殺し、これまでと同様に全世代中、自殺者が最も多かった20~29歳では、自殺が死亡件数全体の3分の1に上りました

昨年は、一般的に少年と比べ自殺率が低いとされる少女の自殺も増えており、10代女子の自殺件数は、2018年の3件から10件に上昇し、19件から13件に減った同世代の男子とほぼ並ぶ水準に至っています。

また、自殺防止活動に取り組む非営利団体(NPO)、サマリタン・オブ・シンガポール(SOS)は、2019年4月~2020年3月に同団体の24時間ホットラインに寄せられた電話相談のうち、20代からの相談が全体の約17%を占め、前年の3396件から4124件に増加するとともに、メールによる相談も37%に及んだと報告。

恋愛問題、心の健康をめぐる苦難、困難な状況に対処するうえでの葛藤が、20代の相談者の悩みの主な原因だとのことです。

SOSは、電話相談の増加に関して、青少年が心の健康の大切さと早期に支援を受ける必要性を認識しつつある明るい兆しだとの見方を示す一方で、若年層の自殺者数の高さについては、懸念を表明

今年7月、従来の電話やメールに加え、テキストメッセージによる自殺予防相談サービスを試験導入したことを明らかにしたほか、「若者が助けを求めるのを妨げている可能性がある問題をさらに理解し、それに対応するうえで、コミュニティーとしてなすべき作業が数多く残っている」と指摘しています。

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