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シンガポールの一部の飲食店、新型コロナによる規制を無視して営業

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、シンガポール政府は飲食店の営業にも規制を設けています。その一例が、1グループ5人以下、営業時間は22時半まで、というもの。

シンガポール保健省は、規則を違反した飲食店や警告無しに罰則が科せられます。違反の程度により異なりますが、罰則には、罰金や飲食店の閉鎖、そして起訴される可能性もあります。

隣の席との距離が十分に確保されているか、1テーブルあたりの人数は5人以下というルールが遵守されているのかを調べるために、セーフディスタンス監視員が飲食店を頻繁に見回りしているそうです。それは、ブギスやオーチャード、タンジョンバガーなどの人気スポットなども厳しく監視されています。

ただ、「1グループ5人以下」というルールを守らないような客もいるようです。

タンジョンバガーにある韓国焼肉レストラン「2DIN」のスーパーバイザーのダイアンさんは「毎日5人以上のグループが来店する」と言います。そのため、5人以上のグループの予約を受け入れる前に、入店後は席が離れる旨、また席を入れ替わることが禁止ということを伝えます。実際に、隣同士に着席させるのではなく、離れた席に案内し、入れ替わりをさせないように配慮しているそうです。

別の韓国焼肉レストランでは、同じ世帯のグループであっても5人以上での来店は拒否するそうです。それは、全員の住所確認が難しいからです。(※シンガポール政府は、家族など同じ世帯で暮らしている場合に限って、5人以上で飲食店を訪れることを可能としています)

火鍋レストランのオーナーは、万が一ルール違反が発覚した場合に罰せられるのを避けるため、グループは別々に座っても5人までしか受け入れないそうです。「大人数のグループを受け入れることで。ルールを守っているかどうか見張るためにより多くのスタッフが必要になり、それを店が繁盛する金曜や土曜の夜に行うには難しい」と語ります。

このようにルールを遵守する飲食店がある一方で、ルールを無視する飲食店も見受けられます。ある中華料理レストランでは、9人のグループを隣り合わせの2テーブルに着席させた上、その9人は食事中に行き来をしていました。さらに悪質なことに、レストランの店員もグループに混じって、飲酒していたそうです。
テロックアヤーのバー「Bottoms Up」では9月中旬、常連客が屋外テーブルの周りで立ち飲みしている場面を監視員が発見し、安全管理措置を破ったとして罰金を科せられました。

「新型コロナウイルスが流行する前の定員を100%とした場合に、現在では70%までの受け入れで営業しています」。ジャズカフェの店員クリストファーさんは、こう説明します。酒のラストオーダーは21時30分で、客は22時15分までに飲み終えなくてはなりません。お店のクローズは22時30分です。
この運営で、客とトラブルになったことはないそうです。「お客様のほとんどが協力的で、規則を守ってくださり、感謝しています」

エメラルドヒルの3つの飲食店オーナー、タナン氏は、現在は定員の40%のお客様で営業していると話します。入店管理場所は店のすぐ目の前に行列を作るのではなく、群衆を管理するために1.5mの間隔を保たせています。

また、テーブルの準備ができたらお客様を呼ぶことができるように電話番号を頂いており、店の前で行列ができないようにしているそうです。テーブル間の交流は人間の自然な行動だとタナン氏は認めているため、タナン氏の飲食店では5人以上のグループは入店不可にしているそうです。そのことはお客様は理解していると述べています。ルールを守れないお客様は2回目までは店員により優しく注意され、3回目はマネージャーが呼ばれます。

大抵は自ら去ってくれるため、手に負えないお客様を追い出す必要に駆られたことは無かったと話してくれました。

お客様を受け入れることで収入が増える一方で、ルールを守っているかどうか見張るためのスタッフの確保が必要となるジレンマを抱える飲食店。営業停止ともなれば死活問題に直結するため、ルールをしっかり守りながらの営業が求められます。この状況下ではオーナー、店員、顧客の協力があってこそ、飲食店の経営は成立します。皆さんも、レストランで食事をするときは、この意識を持って店に負担をかけることがないように気をつけましょう

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