著名人も受けていた幼児教育モンテッソーリ教育を採用するArts Junior Montessori Preschoolをのぞいてみよう!
世界の名だたる著名人たちが教育を受けたとして名高いモンテッソーリ教育。実際に幼児教育の現場ではどのように子ども達が過ごしているのかを、モンテッソーリ教育の真髄を伝え、子どもたちの成長と幸せを願うArts Junior Montessori Preschoolに聞いてきました!
モンテッソーリ教育とは
どんな教育?どんな子に育つ?
モンテッソーリ教育といえば、Facebook創設者のマーク ザッカーバーグやMicrosoft創設者のビル ゲイツ、日本のプロ棋士の藤井聡太さんなどがこのメソッドで教育を受けたことで注目されている教育メソッド。
マリア モンテッソーリは、子ども達を学者の目線から科学的に観察することで、「子どもには本来自分で発達していく力が備わっている」と気づきを得て、そこから「適切なタイミングで、適切な環境を与えることで、可能性を最大限に伸ばしていける」と考え、教育法を確立しました。
先生は、手伝う人。一斉教育ではなく子どもが自ら選ぶ
先生は、大きな声で一斉教育はしません。子どもを一人の人格者として扱うことで、子どもの心の中の平和を引き出します。自主的にやりたいことを見つけ、できた!と満足するまでやり切ることで人格は成長をしていきます。
整えられた環境の中で自由と規律が保証されれば、小さな子どもでも自分の意思を持って生きていけるよう、先生はサポートすることに徹しています。
敏感期って知ってる?子どもにとって特別な時期
子どもの成長には「敏感期」とよばれる特別な時期があります。例えば、カセットテープの開け閉めが楽しくて仕方がない時期は、カチャッカチャッという音や感覚に敏感になっている証拠。先生は、一人ひとりの敏感期と成長のステージを見極め、「援助」をします。子どもたちは、自分からやりたいと感じると、驚くほどの勢いで理解し、吸収し、成長していきます。
マリア モンテッソーリは、第二次世界大戦時に戦争に反対し、インドに追われました。だからこそ教育法の中で「世界平和を守る」ことができる人を育てるということをとても大切にしています。
どうやって子どもにその意識を芽生えさせるか?それは、後ほどの文化教育でご紹介します。
モンテッソーリでは、「遊び」を「お仕事」と呼ぶ
子どもたちは「遊び」を通して学び、「経験」から「発見」して成長していきます。これをモンテッソーリメソッドでは「お仕事」と呼びます。子ども達は、お仕事を通してさまざまな能力を発達させます。子どもを尊重し、その子自身の興味関心、発達に大人が寄り添っていくことを大切に見守っていきます。
Arts Junior Montessoriのモンテッソーリクラスをのぞいてみよう!
本園のクラスを見学すると多くのママたちがびっくり!1つのクラスにいる十数名の子どもたちがそれぞれ違う「お仕事」に取り組んでいるのです!この子は、数の棒、あの子は絵合わせなど、活動は実にさまざま。その理由も頷けます。
先生は順番に子どもに寄り添い、教室内を巡っていました。そこに流れる空気はとても穏やかで秩序があり、かつ意欲に満ち溢れています。
ももよ先生、この環境をどうやって作り出すことができるのでしょうか?
文化教育
理科、地理、歴史などを知ることで、世界中に生きる人々の文化、自然環境がかけがえのない大切なものであることを学ぶ。「世界平和のために」というモンテッソーリ教育の最終目標へのアプローチです。
年表
十進法のビーズを使って、西暦紀元から2019年までコツコツとビーズを並べていく。数えることが楽しい敏感期だからこそ内なるエネルギーが溢れて、歴史ってこんなに長いのか!と実感。過去・現在・未来の概念を与え、過去への探求心が目覚めます。
バースデーウォーク
中心のローソクは太陽を象徴とし、誕生日の子どもが地球儀を持って、太陽の周りを1周して1年を疑似体験。1年ごとに、1歳、2歳、3歳とママはその子の成長の記憶を伝えていきます。自分は大きな太陽系の中の小さな存在。けれどもこんなに愛されているんだ!ということを知る日となります。
日常生活の練習
子どもたちが優雅で自立した生活ができるように、基本運動と理解する力を身に付ける活動。日常生活の一つひとつを自分でできるようになることは、人格の成長にもつながります。また、手指を動かす訓練は、前頭葉を刺激して知性をも育みます。
花の水替え
チョッキン、水の中ではいつもより少し力をこめてハサミを握ります。水の中で花を切るのはなぜ?それは茎の断片から空気が入って、花が水を吸う力を損なわないため。拡大鏡で茎の断片を見てみましょう。子どもたちの環境への配慮、美的感覚の洗練にもつながっています。
タオルを絞る
小さな子どもは「ねじる」という動作を知らないもの。理にかなった動きでゆっくりと先生がお手本を見せます。子どもはタオル絞りに初チャレンジ。タオルをねじるとこんなにお水が絞れるんだ!という感動とともに、集中力や独身力も養います。
タオルを絞る、花の水替えなど、一つひとつの活動にモンテッソーリ教育では決まったやり方があります。「生活の中で丁寧な書さを身に着けてほしい」という創始者の願いが込められています。
言語教育
2歳頃に起きる「言葉の爆発」で、話し言葉の習得から、人との関わりを経験。その後、「読む」ことで知識を得て、「書く」ことで得た知識をまとめていきます。各ステージに合った活動で、豊かな言語力を身に付けます。
動物絵合わせ
小さい子どもは並べるのが大好き!絵の同一性に気づいて同じ動物のカードを、名前を言いながら並べ、カードに書かれた文字を読む練習をします。「うさぎは白いね。小さいね、温かいね」など先生との対話も楽しみ、語彙を豊かに。
フォニックス
ムーバブルアルファベットを並べる楽しさを味わいながら、先生と一緒に発言や文字の組み合わせ、意味を学んでいきます。動物などのカードやミニチュアを用い、見たり触れたり五感を使いながら、楽しく言葉に親しめます。
感覚教育
なんと子どもたちは靴下の匂いを嗅げば誰のか分かっちゃう!そんな感覚の敏感期を利用して、視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚をさらに洗練する活動です。五感を使って得た知識を整理して、思考を秩序立てて、世界を理解していきます。
幾何立体のかご
かごに布をかけて、中の立体を触ってみよう。円柱は丸くてスベスベ、三角錐は先が尖っているなど・・・。まず触覚だけで形を感じ、そして目で見て世の中にはいろんな形があることに気付き、形の正しい名前を覚え、幾何への準備へとつなげていきます。
構成三角形
箱の中にはいろいろな三角形、三角形同士の黒い線をピタリと合わせると、四角形に!合わせる瞬間はゆっくりと図形の変化を楽しんで。1つの四角形が、2つの三角形により構成されていることを経験します。色と図形が視覚に訴える楽しい「お仕事」です。
これって算数じゃないの?いえいえ、感覚教具です。視覚や触覚の敏感期にやることで、自然と楽しみながら幾何を作ったり、立体の展開図を作ったり、それぞれ発展形の「お仕事」も用意されています。
数教育
数量が具体物で表され、手で扱える工夫がいっぱいです。教具を用いて数の概念と面白さを知り、感覚的に理解へと導いて、数学的頭脳の育成を助けます。
数の棒
数の集合を長さで表す棒は、数教育の最初のステップ。10cmの棒が10個集まって1mになっており、十進法の導入に。分量を目で見て、棒を手で扱いながら、まず数の数え方を覚えていきます。6と4を合わせたら10になる!棒を使いながら知らず知らずに足し算もできるようになっていきます。
モンテッソーリ教育をぜひご見学ください
今回は、モンテッソーリ教育を実践されているArts Junior Montessoriの三杉先生にいろいろとご協力を頂きました。またArts Junior Montessori Preschoolにて実際に取り入れている活動もご紹介しましたので、興味を持たれた方は園の見学に行ってみてはいかがでしょうか?
▶お問い合わせはこちら
<施設情報>
Arts Junior Montessori(アーツ ジュニア モンテッソーリ) 住所:11 Chang Charn Rd, #02-02 Shriro House, S159640 最寄り駅:Redhill駅 保育時間:月〜金 7:00-19:00、土 7:00-14:00 定休日:日 電話番号:6272 1332 WEBサイト |
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!