【大人の社会科見学】
シンガポールで楽しむイベントその316
-シンガポール共和国概略(その1)-

3月&4月はシンガポールへの移住者が増える時期です。これからシンガポールでの生活を始める方も、すでに在住している方も、シンガポールの基本情報を改めて確認してみませんか?2回にわたって、シンガポール共和国の概略について紹介します。
🔶地理と概要
シンガポール共和国は東南アジアの島国で、マレー半島の南端に位置しています。北緯1度にあり、西はマラッカ海峡、南はインドネシアのリアウ諸島、東は南シナ海に面しています。国土は1つの本島と周辺の約60の小島からなり、大規模な埋め立てによって独立以来25%以上国土が拡大しました。現在も国土拡張計画が進行中です。
人口密度は世界で3番目に高く、限られた土地を最大限活用するための都市計画が進められています。MRT(Mass Rapid Transit)の駅名「One North」は、シンガポールの北緯1度にちなんで名付けられました。

🔶気候
シンガポールは赤道直下の熱帯モンスーン気候に属し、一年を通じて高温多湿です。気温は23〜32℃で、湿度も高い状態が続きます。雨季は11月から2月で、特に雷雨が頻繁に発生。年間を通じて紫外線が強く、日差し対策が必要です。
🔶多民族国家
シンガポールは多民族国家で、公用語は英語、マレー語、中国語、タミル語の4つです。国民の構成は、中国系76%、マレー系15%、インド系7.5%、その他1.5%となっています。憲法にも多民族主義が明記されており、教育、住宅、政治の各分野で民族の融和を重視。宗教も仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教などが共存しています。

🔶歴史
シンガポールは1819年にイギリスのトーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿によって貿易拠点となりました。東南アジアの重要な港として発展し、1867年にはイギリスの直轄植民地。第二次世界大戦中の1942年には日本軍が占領し、「昭南島」と改称されましたが、1945年に日本の降伏後イギリスの支配下に戻りました。
1959年には自治権を獲得し、1963年にはマレーシア連邦に加盟。しかし、民族間の対立や政治的な摩擦から、1965年にマレーシアから分離し、独立国家となりました。その後、シンガポールは独自の経済政策を推進し、急速に発展。現在では、金融、貿易、物流、ハイテク産業の分野で世界的に重要な役割を果たす都市国家となっています。

🔶まとめ
シンガポールは東南アジアの中心に位置する、多民族国家でありながら高度に発展した都市国家です。国土の拡張、効率的な都市計画、多文化共生政策が特徴的で、今後もその発展が期待されています。年間を通じて高温多湿な気候であり、日差し対策が必須です。また、多民族国家であるため、様々な文化や宗教が共存しており、多様性を尊重する姿勢が重要です。歴史的には、イギリスの植民地時代や日本軍の占領時代を経て、独立に至った背景があります。
独立後は、経済政策の成功により、世界的な金融・貿易センターとしての地位を確立。シンガポールは、その地理的な位置、多文化性、経済発展の歴史を通じて、東南アジアにおける重要な役割を果たしています。(2回目に続く)
◆大人の社会科見学 筆者
森山 正明 大人の社会科見学シンガポール版は、シンガポールで生活している方々へ、シンガポールの奥深さを知ってもらいたい思いで活動を始めました。「3か月も住んでいればシンガポールは飽きてしまう」と巷では言われますが、なかなかどうして、この地ならではの楽しみは、尽きることはありません。 2013年11月からこのサークル活動を始めて約11年。行ったイベントは、200回を超え、その中から読者の方にもシンガポールの文化や習俗について年中行事を軸に紹介をして参ります。 ●大人の社会科見学の電子書籍版完成! 詳細はこちらから |
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!