2025年シンガポール演劇ガイド｜注目のミュージカル・歴史劇・子ども向けショー12選！

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2025.04.24

シンガポールで演劇鑑賞、というとハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、今年60周年を迎えるシンガポールでは話題の公演がたくさん予定されています。

見逃せない名作や多言語、ローカル作品、家族で楽しめる子ども向け、歴史劇やブロードウェイ作品などジャンルはさまざま。2025年の最新公演情報を詳しくご紹介していくので、普段から演劇を見る方も普段は見ないという方も、この機会に演劇を探してみてはいかがでしょうか。

2025年上演の主なみどころ

2025年はシンガポール独立60周年という特別な年。シンガポールをはじめアジア関連の歴史を振り返る作品が多数上演されます。注目すべき演劇やミュージカルの公演情報、見どころ、チケット情報などをご紹介します。

SingaLifeおすすめの演劇

「Macbeth」

出典：SRT

シェイクスピア作品の中でも壮大な舞台、マクベスがシンガポールに戻ってきました。野心、裏切り、そして壊滅的な権力の代償というテーマを描いた息を呑む展開をフォートカニングパークを舞台にして鑑賞できます。友人や家族と一緒に、夜空の下で物語へ没入しよう。

「Escape To Batam」

出典：checkpoint theater

劇作家のクレア・ウォンとフジル・スライマンは、第二次世界大戦中のクレアの父親の実体験を心のこもった頌歌に織り込んでいます。クレア・ウォンとフジル・スライマンの共作として執筆された魅惑的な「バタムへの脱出」は、2025年8月21日から24日まで開催されます。

「Phantom of the Opera」

出典：marinabaysands

アンドルー・ロイド・ウェバーの傑作ミュージカル「オペラ座の怪人」が、2025年5月にシンガポールに戻ってきます。キャストにはアメリカ、南アフリカ、オーストラリアなど世界中から集まった才能豊かな 37 名が出演。

「オペラ座の怪人」は1986年10月9日にロンドンのウェストエンドにあるハー マジェスティーズ シアターで初演を迎え、1988年1月26日にはマジェスティック シアターでブロードウェイデビューを果たしました。以来、主要な演劇賞を70以上も受賞し、46地域195の都市で、1億6,000万人もの観客を動員し、史上最も壮大な作品として広く認められている作品です。

監督はファントム アソシエイト ディレクターのレイナー・フリード。クリステン・ブロジェットとデニー・ベリーがそれぞれ音楽監督とアソシエイト コレオグラファーを務めます。

おすすめの歴史劇

「HOTEL」

出典：wildrice

シンガポールの建国前、100年の歴史を描く「HOTEL」は、2015年のシンガポール国際芸術祭で初演されました。

ストーリーの舞台は、大英帝国統治時代のシンガポールのホテル。インドの反乱者、広東の乳母、マレーの映画スター、日本の兵士、性転換者のセックスワーカー、結婚式のゲスト、テロリストの疑いがある人など、さまざまな時代でのホテルのゲストを見ることができます。

帝国、国家、移住、アイデンティティの概念を没入型で体現、探求します。1世紀にまたがり、9つの言語で5時間近く上演されたこの画期的な演劇イベントは、新と旧、東洋と西洋、伝統と現代の衝突から生まれた折衷的なエネルギーを表現しています。

「 Yusof 」

出典：Esplanade

1961年、シンガポールの初代大統領であるユソフ・イシャクは、建国記念日のミサラリーで流域演説を行いました。200年の植民地支配にもかかわらず、平和で成功した国をあえて目指し、彼は民主主義がシンガポールを偉大な国家統一と連帯の国に変える方法について問うていきます。

ジャーナリストとしてキャリアをスタートさせたところからシンガポールの最初の国家元首になるまでの旅をたどり、シンガポールに奉仕するために人生を捧げたこの並外れた指導者ユソフの人生とその時代を垣間見ることができます。

「Mission Malligapoo」

出典：Adam Theatre

「ミッション マリガプー」は、日本占領下のシンガポールのチャイナタウンを舞台にしたパワフルでありながらユーモラスな舞台劇で、抑圧的な政権に対して団結する架空の不適合者のグループに焦点を当てています。

彼らがささいなライバル関係から抵抗の共通の使命へと移行するにつれて、この劇は多様なコミュニティにわたる回復力、団結、勇気のテーマを探ります。SG60のテーマである「Building Our SG Together」に沿って、さまざまな背景を持つ人々が祖国を守るためにどのように団結するかを祝います。

コメディ、心、そして別の歴史的現実を融合させた「Mission Malligapoo」は、集団行動の永続的な精神と統一されたシンガポールの強さを称える、示唆に富む物語です。

ブロードウェイミュージカル好きにおすすめ

「Tunggu Sekejap」

出典：Wild Rice

シンガポールで最も優れた音楽アレンジャー兼ディレクターの1人であるジュリアン・ウォンと、1950年代と60年代にマレー映画と音楽の世界で巨人だったラムリー。

ラムリーの音楽をはじめ、ウォンによるAzizah、Getaran Jiwa、Tunggu Sekejapなどおなじみのメロディーを3楽章に再構成し、マエストロのフー・セイ・ミンの指揮の下、30人のメンバーからなる室内管弦楽団によって演奏されます。

コンサート中、ウォンは再構成に至った経緯とインスピレーションを共有してくれるでしょう。

「Kimberly Akimbo」

出典：Pangdemonium!

老化プロセスを加速する非常にまれな遺伝性疾患を持つキンバリー。彼女は15歳ですが、年齢の4倍半早く体の細胞が老いていってしまうため、次の誕生日が最後の誕生日になる可能性があることを意味します。

彼女のユニークな体内時計が指数関数的な速度で刻々と過ぎ去り、奇妙な友人や機能不全の家族が彼女をさまざまな方向に引っ張っているため、キンバリーは自分の人生をどのように生きたいかについていくつか難しい決断をしなければなりません。

自分自身の人生をまったく新しい視点で考えさせられるストーリー。

再上演の人気作品

「The Fourth Trimester」

出典：checkpoint theater

2023年のST Life Theatre Awardsで年間最優秀作品賞を受賞した「The Fourth Trimester」が再演されます。激動の30代の3組のカップルと1人の独身女性を追ったもので、STレビューでは「必見の演劇」と名付けられました。

新生児の世話に追われる人やプレッシャーに追われる新婚カップル、独身女性など、さまざまな人生の壁に直面する人々の生活をユーモラスに豊かに描き、現代のシンガポールにおいての幸せの意味についても問い、観客が新たな発見をすることに期待できます。

「Animal Farm」

出典：finger players

虐げられていた動物たちは、かつての飼い主を倒し、公平と平等に基づくユートピアのような社会を築こうとします。 しかし、権力への欲望に取り憑かれ、人を操ることに長けた豚のナポレオンが、プロパガンダと暴力を使って支配を強めていく中で、理想の社会には早くもひびが入り始めます。

やがて動物たちは、自分たちを解放するためのはずだった理想の原則によって、かえって縛られてしまっていることに気づきます。そして、全体主義のもとでの独裁に、いつの間にか従わされている現実を思い知るのです。

ジョージ・オーウェルの政治風刺「アニマル ファーム」を基にし、受賞歴のある演劇のベテラン、オリバー・チョンが脚本と監督を務め、残忍さ、紛争、抑圧のテーマを人形劇で表現しています。

多言語の子ども向け英語劇

「Charlie」

出典：Adam Theater

「チャーリーとチョコレート工場」をタミル語に翻案したもので、ロアルド・ダールのオリジナルストーリーを展開。子ども向け演劇プログラムの5歳から10歳までの子役たちによって上演され、優しさ、誠実さ、想像力をテーマにしています。

「Samsui Woman：A Brick At Time」

出典：Esplanade

1960年代のシンガポールを舞台にした「サムスイ ウーマン：ワン ブリック アット ア タイム」は、シンガポールのサムスイの女性の生活に基づいた等身大の人形劇です。

大規模な火災により何千もの家族が家を失い、その再建活動に立ち上がったサムスイの女性、スウィー・レンの物語。一部は事実をもとに、献身、義務、名誉についてサムスイの女性の価値観を知ることができます。

シンガポールで話題の演劇を楽しもう

今年はさらに国全体が盛り上がるシンガポールで、今だけしかみられない貴重な演劇を楽しんでみてはいかがでしょうか。一度見れば心にずっと残る、またもう一度見たいと思えるような人生を変える作品に出会えるかもしれません！これを機会に自分のお気に入りの演劇、ミュージカルを見つけてみてくださいね。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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