【6月2日から経済活動再開】段階的に制限を解除で、店内飲食や小売店の再開は7月か。日本との往来時期は示されず
シンガポール政府は5月19日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出制限措置(サーキットブレーカー)を6月1日で解除し、6月2日から段階的に経済活動を再開すると発表しました。
ただ、6月2日からすぐに友人とお茶したり、飲み会をしたりすることは認められておらず、これまでの制限生活から大きく緩和されるという状況ではありません。
3つのフェーズを設定
シンガポール政府は、経済活動の再開において3つのフェーズ(段階)を設定しています。第1弾として、製造業や金融、情報通信のサービス産業で出社することを認めるものの、テレワークが可能な社員はできる限りテレワークをするように要請しています。
また、オフィスに出社する場合は1メートル以上の距離を取るソーシャルディスタンスを徹底し、オフィスへの出入りも記録するように求めています。
レストランでの飲食は7月か
みなさんが営業再開を心待ちにしているレストランでの飲食は、第2フェーズに設定されており、早くて6月下旬から7月ごろとなる見込みです。
シンガポール政府は、第1フェーズを再開してからの新型コロナウイルスの感染拡大状況を見極めた上で、第2フェーズに移行するとしており、その時期についてガン保健省は「6月2日の再開から、2~3週間程度は様子を見る」と述べています。
小売も第2フェーズ
在シンガポールの日本人が待ちわびるユニクロやダイソーなどの小売店の再開は第2フェーズに組み込まれており、店内での飲食と同様に店頭で買い物ができるようになるのは7月ごろとなりそうです。
友人のコンドに遊び行くのは不可
シンガポール政府が発表した経済活動再開の指針では、6月2日から手伝いのために離れて暮らす両親を訪れたり、冠婚葬祭へ出席したりすることは認められるものの、友人のコンドミニアムに遊びに行くことは認められていません。
例えば、コンドミニアムでのBBQができるのはいつ頃なのかということは示されていません。
ジムの再開も第2フェーズ
スポーツジムの営業再開も第2フェーズに設定されました。ただ、スタッフも含めてソーシャルディスタンスの遵守が求められることから、以前のように自由にジムを利用できるかどうかは不透明です。
映画館やバーの再開は8月以降?
「密閉、密集、密接」のいわゆる3密が発生しやすい映画館やバーの再開は第3フェーズに設定されており、状況が順調に推移したとしても8月以降になる可能性が高いです。
カラオケもバーと同じカテゴリに分類されているものと思われます。
小中学校は再開も在宅と登校を交互に
小中学校は6月2日の第1フェーズで再開するものの、登校するのは受験を控えている高学年が優先され、登校する生徒数が限定されます。
また、感染者が出た場合の濃厚接触者を減らすために、登校と在宅を1週間ごとに交互に交代しながら行うようになります。
日本との往来が可能になる時期は示されず
5月19日のシンガポール政府の発表では、シンガポールと海外を行き来できるようになる時期は示されませんでした。
シンガポール政府は、国境封鎖を解除して外国と行き来できるようになるために、いくつかの国と協議をしていることは認めているものの、その「いくつかの国」の中に日本が入っているかは不明です。
国境の封鎖が解かれたとしても、すぐに観光客が無条件で往来できるようになることは考えにくく、ビジネス上必要と認められた人からといった限定した形で再開される可能性が高いと思われます。
感染者数3万人突破は確実、死者は22人
シンガポールにおける新型コロナウイルスの感染者数の合計は、5月19日に28,794人となり、30,000人を突破するのは確実な情勢です。死者は22人。
1日当たりの感染者数も漸減傾向にあり、このまま収束してくれることを願うばかりです。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
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