14歳の少年2人が迷子に。旧日本軍がシンガポールに建てた神社の遺構を探す途中で。

※写真はイメージです

地元中等学校の生徒リチャード・ゴーさん(14)は、インターネットを検索していて、偶然に第二次世界大戦中に旧日本軍が創建した昭南神社について知りました。同級生のソー・シャンリンさん(14)にそのことを話したところ、マクリッチ貯水池にその残骸を探しにいくことで意気投合。2人は10月18日午後3時にバスでローニーロードの入り口に到着しました。

昭南神社は、旧日本軍がシンガポールを占領していた1942年10月に竣工し、1945年8月の旧日本軍降伏後に取り壊されました。当時、旧日本軍はシンガポールを昭南島と呼んでいたことから命名されました。現在は、一部の遺構が残されているだけです。

2人の少年は、自動販売機があると思い、食べ物も水も持っていきませんでした。身につけていたのはTシャツ、ショートパンツ、そして運動靴。アップルのウェブ地図を頼りにトレイルを外れ、森の中に入って行きました。午後5時ごろ、同じく昭南神社を探している男の人に出会いましたが、その人はすぐに探すのを断念したそうです。

少年らは、木に結び付けられたオレンジ色のプラスチックの目印を頼りに冒険を続けましたが、どんどん森の奥深くに入っていき、午後6時45分に道に迷ったことに気づきました。空腹で喉も渇いていたため、午後7時15分に警察に助けを求めることに。警察から場所検索アプリwhat3wordsをダウンロードするように指示され、2人は約2時間後に無事に救助されました。警察、救急隊員、ドローンなど、約50人が捜索にあたったそうです。

チャードさんは、「イノシシや他の動物が怖くて、食べられたくなかった」と語り、シャンリンさんは、「母親に叱られると思うと怖かった」と述べるとともに、「これからは、冒険に出る前には両親に知らせます」と反省の色を示しました。

国立公園庁の保全グループディレクター、エイドリアン・ルー博士によると、標識を無視してトレイルから外れて行動した人は、罰金最大2,000ドルが課されることがあるとか。今回は厳重注意だけで見逃してくれるといいですね。

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SingaLife編集部

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