シンガポールの住宅エリアに改良型指定喫煙所を試験設置

※写真はイメージです

シンガポール西部クレメンティ・アベニュー4のHDB住宅エリア2カ所に冷却設備などを備えた改良型指定喫煙所が6月30日、試験設置されました。改良型指定喫煙所は、これまで、商工業エリアにおいて使用されていますが、住宅地に設置されるのは、今回が初めてです。

今回設置された指定喫煙所の一方はシンガポール企業スモーキング・キャビンSG製の閉鎖型、もう一方は同じくシンガポール企業STエンジニアリング製の開放型となっています。

試験期間は、6カ月の予定です。

指定喫煙所設置の背景にあるのが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅勤務の広がりです。指定喫煙所の開設に立ち会ったシム・アン上級国務相(外務・国家開発担当)によりますと、パンデミック以降、受動喫煙に関する住民からの苦情が増加しているとのことです。

こうした状況を踏まえ、新設された指定喫煙所は、日中の暑さ対策としての空調・冷却設備に加え、空気浄化システムやフィルターを採用。

化学冷媒は使用せず、空調設備を喫煙者が入室した際に作動し、退室してから10分後に停止するよう設計するなど、環境・省エネ対策にも配慮されています。

指定喫煙所について、「喫煙者にとって便利な場所に喫煙所ができたため、子どもたちが遊び場で安全かつ健康的に遊びまわれるようになる」(1歳半の息子を持つ30代女性)といった声が上がるなど、住民は設置を歓迎しているようです。

新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増えるなか、喫煙者、非喫煙者がともに快適に暮らせる生活環境の確立が期待されます。




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SingaLife編集部

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