シンガポールで就労する出稼ぎ外国人労働者の心の健康をケア 政府が特別チームを編成

シンガポール政府は11月6日、シンガポールに働きに来る出稼ぎ外国人労働者の心の健康をケアするための特別チーム(タスクフォース)“Project Dawn”を設立すると発表しました。

タン・シーレン第2人材開発相によると、“Dawn”は、“depression(うつ)”、“awareness(認識)”、“wellness(健康)”、“normalisation(正常化)”の各頭文字をつなげたものとのことです。

同タスクフォースは、労働省(MOM)、国立精神病院(IMH)、および非政府系外国人労働者支援団体のマイグラント・ワーカーズ・センター(MWC)とヘルスサーブの代表者で構成。

外国人労働者の精神衛生に対する意識向上に努め、心の健康に問題を抱えている可能性がある外国人労働者を早期発見するうえで必要なスキルおよび情報を従業員寮運営者、雇用主、非政府組織(NGO)などが活用できるよう取り組む方針です。

外国人労働者は、新しい文化や規範、生活様式に適応しなければならず、外国人労働者として受ける被差別意識などのストレス要因を抱えている場合もあり、就労国の国民よりも心の健康の問題が深刻な傾向が強いと専門家から指摘されています。

特に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業の事業所や学校に閉鎖などを求めた外出制限措置“サーキットブレーカー”期間中は、ヘルスサーブのカウンセリング・ホットラインに週約250件もの電話相談が寄せられました

こうした状況の中、ヘルスサーブは、外国人労働者の文化や境遇を理解する人がいれば、さまざまな問題に悩む外国人労働者の安心感につながるとの理由から、外国人労働者の母国出身のカウンセラーの採用も検討しているそうです。

慣れないことも多い異国の地に暮らす私たちも、体とともに心の健康にも気を配り、快適なシンガポールライフを日々送りたいものです。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

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