親子三代 45年続くシンガポール料理と中華が両方楽しめる予約必須の店!
Keng Eng Kee Seafood(KEK)シーフードはアレキサンドラのIKEA近くにある、地元・シンガポール人に大人気のローカルレストランです。
現在ではミシュランシンガポール版にも掲載されるこのKEKシーフードの創業は1975年。現在のオーナーを務めるポールさんの祖父が、中国海南島からシンガポールに渡り、小さな屋台からスタートした歴史があります。
現在では、ポールさんの父親と弟がシェフで、ホールスタッフには母親と妹がおり、さらに約40人の従業員を雇うほど、大所帯レストランになりました。席数はおよそ50席あり、親子二代に渡って通い詰める客もいるほど長年、シンガポール人から愛されています。
若かりし頃のオーナーが20代の頃、妻と幼い子と共に中国海南島からシンガポールに渡り、小さな屋台を始めました。それが1975年です。それから地元民に愛され、今の大きなレストランとなり、ミシュランガイドに載るまでになったのですから驚きです。現在は創業者の孫に当たるポールさんが店舗をまとめています。
シェフにはポールさんのお父さんと弟さん、レストランにはポールさんのお母さんと妹さん、そして40名のスタッフが勤務しています。家族経営のレストランなので、メニューや店内もファミリー向けに作られており、親子代々通う常連客がほとんどだと言います。シンガポール料理を家族みんなで楽しめる、ファミリー向け、ローカルレストランです。
遠方から食べにくるほどのチリクラブ
シンガポールベストチリクラブにも選ばれた、自慢のチリクラブはKEKの看板メニュー。ポールさん自ら市場で選んだ大きめの蟹は新鮮なプリプリした身が魅力で、わざわざここのチリクラブを食べに遠方からシンガポール人のお客さんがくるほどです。
KEKのチリクラブは酸味と甘味が強く、子供連れのファミリーでも楽しめるように味付けに工夫がされています。チリクラブと一緒に揚げパンが付いてくるのが一般的ですが、KEKでは白いふわふわの花巻パン(肉まん生地のパン)が付きます。揚げパンは脂っこく、チリクラブの油と相まってしつこく感じやすいため、気持ち良く食べ続けられるように花巻パンにしたそう。
最初はびっくりしましたが、このパンのほんのりした甘みとチリクラブのソースがくせになり、結局お皿に付いたソースまで食べきってしまいました。大きな蟹が$8/100gとお値段もお手頃。家族でチリクラブを楽しむなら、KEKで決まり。
創業時からのソースを使うクレイポット豚レバー
KEKのクレイポット豚レバーには45年間継ぎ足し継ぎ足しで使ってきたダックソースを使っています。そのソースは、KEKの創業者の妻が、中国からシンガポールに渡った当時に考案したもの。どんな料理にも合う魅力に感動し、オリジナルレシピを完成させ、それ以降、継ぎ足し継ぎ足しで使われてきています。
豚レバーをクレイポットつまり土鍋に入れて、オイスターソースとダックソースを和え、最後にチャイニーズワインで煮立てて臭みを消したもので、お米やお酒との相性バッチリで、おつまみに注文する人が多いそうです。
和風カルボナーラ 月光麺
“月光麺”と呼ばれる人気メニュー。こちらは暗い夜(黒いダックソース)に月(てっぺんに割られた黄色い卵)が光っているようだからそう呼ばれているそうです。弾力のある太い麺にエビとダックソースとラードを混ぜ、少し焦がします。最後に多めに胡椒を加えることで味がピリッと引き締まります。最後に生卵を割って、熱々のうちに麺にからませます。焦がした香りと、卵が絡まってクリーミーになった麺と胡椒が、まさに中華カルボナーラのような味わい!
オリジナル豆腐巾着
ミンツーロールと呼ばれる揚げたお豆腐の中に宝箱のように美味しい具がたくさん詰まったお稲荷さんはポールさんのお母さんの考案です。中には卵の塩漬け、エビ、ハム、マッシュルーム、パセリが入っており、サンドイッチのようなお稲荷さんのような感覚です。マヨネーズソースと共に頂くことで酸味が加わり、ついつい食べ過ぎてしまうほどです。ファミリーでのお食事では真っ先に子供達が飛びつく一品とのことです。
やめられない止まらないコーヒーポークリブ
数々のメニューがある中で実はKEKで一番のおすすめがコーヒーポークリブ。でもオーナーのポールさん曰く、最後に食べてくださいねとのこと。「一番おすすめなのに最後に食べて欲しいとはなぜだろう」と不思議に思っていたのですが、運ばれてくるなりすぐに理由は判明しました。その香り高さに他の食べ物の香りが消えてしまうのです!コーヒー豆の濃厚な香りが食べる前から感じられます。
食べ終わった後もしばらくは口の中はコーヒー味でした。サクサクと音がするほど揚げられた衣にコーヒー豆が混ざり、ポークはしっとりして、とにかくやみつき。隣のテーブルを見ると常連客2名がコーヒーポークリブとご飯で食事を楽しんでいたのも、納得の一品です。
シェアが基本のローカルレストラン
大・中・小と3サイズあるメニューが多いため、友人同士、ファミリーで訪れてシェアするのがオススメです。シェアすることで色々なメニューを試すことができます。ローカルエリアの探検がてら、ぜひKEKでポールさんファミリーの味をお楽しみください。次の家族団らんの時間はぜひKEKシーフードで!
Keng Eng Kee Seafood
住所: 124 Bukit Merah Lane 1, #01-136, Singapore 150124
電話番号: 6272-1038
営業時間: ランチ12:00-14:30 ディナー 17:00-22:00
定休日: なし
http://www.kek.com.sg/#!/home
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!