今こそ食べたい!免疫力をアップさせるスパイスカレー@リトル・インディア

「カレーはハイカロリーで太る」そんなイメージがあるかもしれません。カレーにボリュームが加わるのは、市販のカレールーを使いお米を沢山食べる場合です。一方、インドカレーのお店で味わえるカレーはヘルシーなメニューが多く、さらに自宅でスパイスカレーを作る場合には減塩しながら低カロリーに調整することができます。

注目すべきは、抗酸化作用や抗ウィルス効果のある複数のスパイス。中でも、カレーのスパイスとして欠かせないターメリックには強力な抗酸化作用があり、唐辛子に含まれるカプサイシンは脳から快楽ホルモンを出す効果があることがわかっています。カレーを食べたあとに満たされた気分になるのは、この唐辛子のお陰です。

ちょこっとずつ、色んな味を楽しめる!南インドの「ミールス 」はまさに健康食

ミールスとは、主に南インドで供される定食で、野菜や豆などを使ったあっさりとした複数のカレーに副菜を伴ったもの。丸いステンレスの容器に色々なカレーやお惣菜が盛られ、パラパラとしたお米が添えられます。

このミールスはオイル分が少なく、主な材料である野菜やスパイス、ダールと呼ばれる豆類、ナッツ類には抗酸化成分がたっぷり含まれています。さらりとしたカレーは、まるでスパイスサラダを食べているような感覚。さらにお米を雑穀米にすれば、豊富な食物繊維が血糖値の急上昇を抑えたり、体内のコレステロールを減らすことにも役立ちます。カレー=太りそう、というイメージとは反対の、とても健康的な料理なのです。

一方、日本人に最も好まれるポピュラーなインドカレーといわれるのが、バターチキンやナン。こちらは、ギー(バターからタンパク質を抜いたもの。かなりハイカロリーです)をたっぷり使っている場合が多くダイエット中には不向きですが、こってりとして美味しいですよね。

カレーは薬膳料理。スパイス成分の恩恵を受けよう!

スパイスの香りにはヒーリング効果があります。シナモンやカルダモンなどを入れたチャイは香り高く、ほっと一息入れたいときにはぴったりです。また、スパイスそのものには香りづけだけではなく、ビタミンやポリフェノールに抗酸化作用があり、ストレスにより体内に発生した活性酸素の毒性を抑えることができます。

また、スパイスカレーに欠かせないとうがらしに含まれるカプサイシンにはエネルギーを燃焼させ脳内に快楽ホルモンを出す効果があるので、「心身ともにスッキリしたいな」と思う時にカレーを食べてみるのもアリかと思います。
では、スパイスカレーに用いられるスパイスの効能を見てみましょう。

ターメリック…強力な抗酸化作用。抗炎症作用、殺菌作用、抗菌作用、鎮痛作用が期待できる。有効成分であるクルクミンは、がん、糖尿病などの治療に役立つ可能性があるといわれている。

生姜…古くから中国ではインフルエンザなどの症状の緩和に、ヨーロッパではペストの予防薬に用いられてきた。整腸作用、抗酸化作用、抗炎症作用がある。関節炎やリウマチの治療効果も期待されている。

ブラックペッパー…抗酸化作用、殺菌作用、抗炎症作用がある。また、消化を助け、実の外殼に含まれる成分に脂肪細胞を減らす作用も。主成分のピペリンにはがん予防やアルツハイマー病の治療効果が期待されている。

レッドチリ(唐辛子)…消化液の分泌を促し、栄養素の吸収を助ける。血行を促して代謝を高めることから減量のサポートにも。また、血圧を正常値に保ち、コレステロール値や中性脂肪を抑える働きもある。

クミン…ハーブ療法では消化不良、皮膚発疹、免疫機能の改善などに使う。解毒作用などがある酵素の分泌を促したり、糖尿病の治療効果も期待される。

シナモン…アジアや地中海地方で古くからかぜなどの治療に使われ、血行や消化を助けると言われている。血糖値を下げることも示された。アルツハイマー病の発症を防ぐ効果も。

ガーリック…抗菌・抗ウィルス作用がある。血圧を正常にしたり、中性脂肪値やコレステロールを下げる作用も。
(参考 「ハーブ&スパイス大辞典」ナンシー・J・ハジェスキー著 日本メディカルハーブ協会監修)

このように、色々なスパイスを合わせて作るスパイスカレーは、まさに「薬膳料理」。スパイスの組み合わせによる相乗効果も期待できます。美味しくて快楽ホルモンが出る上に代謝を促し、抗酸化作用もありつつ免疫力アップの効果も。一石二鳥どころか、何拍子も揃った料理です。

インドのお惣菜がギッシリの宝箱、ミールス 。その食べ方とは

ステンレスカップにちょっとずつ盛られた「ミールス 」。色々とちょっとずつ楽しめる、なんとも魅力的な外観です。食べる順番や混ぜ方がきっとあるに違いないのですが、その方法はお店の人に直接聞いてみようと思いました。場所はシンガポールのリトル・インディアです。


まずは1店舗目。ニューヨークのほか、世界中にいくつか出店している歴史ある南インド料理店「ANJAPPAR」です。

所在地: 76-78 Race Course Rd, Singapore 218576
時間: 11:00〜22:30
電話: 6296 5545

運ばれたミールス 。バナナの葉の上にセットされている

そのままスプーンですくって食べ始めようとしたところ、「ちょっと違う」お店の女性が見るに見かねた様子で、私のテーブルの横についてくれました。そして「まずはカレーを外に出して。バナナの葉の上にスペースを作りましょう」と教えてくれました。

これから何が始まるのか?トレーからカレーをせっせと外へ出す店員さん
「これでいい」準備が整ったところ。残したのはポテトとほうれん草のカレー、キャベツのポリヤル(野菜にスパイスを和えたもの)
まずはチャパティを乗せて…
カレー(今回はマトン)をつけて食します。
次に、ごはんを少量乗せて、2種の野菜カレーと一緒に楽しみます。ポリヤルを混ぜてもOK!
甘くないヨーグルトはデザートに食べても良いですが、カレーに混ぜながら頂きます。「ほら、マイルドになるでしょう」
次に、Resamと呼ばれる酸っぱくてさらさらのスープをごはんにかけ、お茶漬け風にして食べます。こんな風に食べるとは知りませんでした。これがまた、あっさりしていて美味しいです。
デザートにKesariと呼ばれる、セモリナ粉で作られたモチモチの甘〜いお菓子がついてきます。

なかなかの量ですが、カレーの味付けがやさしいせいか胃にもたれずスッキリ。気に入ったのは、最後にお茶漬け風にお米にスープをかける食べ方。日本人の友人と一緒にミールス を食べた時にはこの方法を知らなかったので「トムヤムクンみたいなさらさらのスープがついているんだね」と、スープを単独で飲んでいました。


他のお店のミールス も食べてみよう!と思い、訪ねたのが2軒目の「K.P.S. Restaurant」です。

所在地: 53 Rowell Rd, Singapore 208000
時間: 11:00~2:00
電話:6294-9313

愛想よく撮影に応じてくれたVijayさん

ここでもミールス一択でオーダーを。お肉も食べたかったので、チキンカリーをプラスしました。

運ばれてきたミールス 。野菜カレー(オクラ)や、前のお店同様にResam(最後にお茶漬け風にする酸っぱいスープ)、ヨーグルトなど。構成が似ています。
前店同様、トレーからカレーを外に出す店員さん。「バナナの葉の上にスペースを作って」と、せっせとセッティングしてくれました。
セッティング終了。「チキンカレーをメインに、野菜やヨーグルトを混ぜながら色々な味を楽しんで」とアドバイスが。ごはんは大盛りですが、少なめに加えつつカレーを完食

日本でカレーを作る時には、仕上げにヨーグルトを少し加えていましたが、ミールス を食べる時にもヨーグルトをちょっとずつ加えながら頂きます。これが美味しい。数種のカレーを分量を変えながらバナナの葉の上で混ぜると、色々な味の変化を楽しめて飽きることなく頂けます。ハマりそうです。


次は、3軒目の「MADRAS NEW WOODLAND」です。こちらはミールス のカレーの種類が多いと聞いたので、新しい発見があるかもしれないと思い足を運んでみました。

所在地: 14 Upper Dickson Rd, Singapore 207474
時間: 7:30〜22:30
電話: 6297 1594

「VIP Thali」という欲張りなミールス 。こんなに豪華なのに$10.9という良心価格

他のお店と比べてカレーの種類が増え、ビリヤニやチャパティ、さらにパパドと呼ばれる豆から出来た薄焼きおせんべいもセットになっていました。

ぷっくり膨らんだアツアツのチャパティの中は空洞。最初にスナックのように食べても、カレーと一緒に楽しんでもOK
薄い塩味が効いたパパド 。店員さんが「デザートにつけると美味しいよ」と教えてくれたのでトライ。とろみとクリスピーな食感の相性が◎

インド料理の美味しさを満喫するなら、素手で食べてみるのが吉

ここで気になり始めたのが、ここシンガポールでもインド料理店で周りを見渡すと、皆素手を使ってミールスを楽しんでいるという点です。店内でカトラリーを使っているのは自分だけだと気づきました。

ここまでは1人でお店に入って食べていましたが、ちょうどインド人の友人からランチに誘われたので「ミールス を一緒に食べたい」と伝えたところ、連れて行ってくれることに。

4店舗目の「SAKUNTHALA’S FOOD PALACE」です。所在地: 66 Race Course Rd, Singapore 218570
時間: 11:00~22:30
電話: 6293 6649

ローカルの人々で賑わう人気食堂
好きなカレーを指差して、直接オーダーするシステム

テーブルにミールス が配られると、友人のインド人のマダムが「インド式に食べてみたら」と言い、「まずは手を洗いましょう」と、一緒にレストランの水道で両手を清めました。そして、ごはんにカレーをかけ、右手でカレーとごはんを混ぜながら食べる作法を見せてくれました。

カレーとごはんを手早く混ぜて口に運ぶ。思わず「熱くないですか?」と声をかけてしまった瞬間

今まで、素手でものを食べた経験としておにぎりや寿司などがありますが、考えてみたら熱いものを素手で食べたことがありません。しばしためらっていると、インド人の友人が「大丈夫。カレーが熱い場合にはヨーグルトをかければ熱くないわ」と言って笑いました。おそるおそるカレーのかかったごはんを触ってみると、それほど熱くなく、友人がするように指先で混ぜて食べてみました。

新しい世界に一歩踏み入りました

4つの店舗で実際にミールス を食べてみて、カレーとヨーグルト、副菜を自由に混ぜることによって何通りにも味の種類を広げていけることに驚きました。家の近くにインド料理店がない場合にも、ネットにはスパイスカレーのレシピが沢山あります。自宅でスパイスカレーを作る場合、材料は廉価で集められますし一度スパイスを買えば冷蔵庫で半年は保存ができるので、色々なスパイスカレーをつくることが出来ます。

体に様々な良い効果をもたらすスパイスを使ったインドカレー。ぜひみなさんもお試しください。

※営業時間は変更になることもありますので、お店に行く前には念のためにお電話にてご確認ください。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポールライフをもっと楽しく豊かに、をコンセプトに、在留邦人や短期滞在者、またシンガポールに興味がある方に、実用的で生活に役立つ情報を提供しています。