シンガポールのドリアン販売店がコロナ禍で困窮のマレーシア人やタクシー運転手を支援。無料で食事を提供

シンガポールのOwen Roadでドリアンを販売する屋台が、シンガポール在住のマレーシア人やタクシー運転手に、ナシレマとチキンライス合計350パックを無料で提供しました。屋台を経営するルイ・リーさんは、「苦労している人たちに恩返しをすることは重要だと思います」と語り、新型コロナウイルスのパンデミックによって生活に悪影響を受けている人々を支援しています

リーさんは6月19日と20日に、シンガポール在住のマレーシア人に合計250パックのナシレマを配りました。ナシレマは友人が営むホーカー店のもので、飲み物とセットで提供。さらに、翌週の26日には、タクシードライバーにチキンライスを100パック配りました。

シンガポール在住のマレーシア人やタクシードライバーの多くは収入が少なく、家賃や食費を払うために倹約しなければならないのだといいます。リーさんは、「彼らが直面している困難には共感しています」として、「愛する人と離れて暮らし、毎日懸命に働かなければならないのは簡単なことではありません。私も以前は貧しかったので、その気持ちはよくわかります」と語りました。

リーさんは、マレーシア出身。妻や2人の幼い子どもは故郷マレーシアで暮らします。新型コロナウイルスのパンデミックの中、2020年に自身の店である「ルイ・ドリアン&フルーツ」をオープンしました。それまでの7年間、さまざまなドリアン販売の屋台でアシスタントとして働いていた彼にとって、自分の店を開くことは夢のようなことでした。

リーさんは、シンガポールでサーキットブレーカーに入ると、ドリアンの売り上げが伸びることに気づきました。「多くの人がまだドリアンを欲しがっていて、オンラインで購入していたのです。オンラインのドリアンビジネスがブームになったので、その流れに乗りたいと思いました」といいます。

ここ数週間は、ドリアンのシーズンがピークを迎えており、今年は豊作の地域もあったことから利益が急増。リーさんは「パンデミックにもかかわらず、十分な生活費を稼げていることは幸運なことです」と語りました。

マレーシア人のMohd Amin Fauziさんは、フェイスブックの投稿を通じて食事の提供を知り、ナシレマを受け取りました。「ご飯、卵、アンチョビ、サンバルソース、そして魚のフライまで入ったナシレマの大きなパックだったので、驚きました」と言います。さらに「彼の優しさは、私に故郷を思い出させてくれました。私たちマレーシア人は、どんな困難に直面しても、お互いに助け合うことをいとわないのです」と語りました。

リーさんは「収入の許す限り今後も食事の提供を行なっていきたい」と述べました。



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SingaLife編集部

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