駐在夫、子を育てる-13- 保育園その2

これはシンガポールに駐在する妻に帯同し、“駐在夫”として家事や育児に奮闘する日々を綴ったコラムです。シンガポールのフリーマガジン「シンガライフ」誌上で連載しているものに一部加筆して、ウェブでも公開しています。


前回は、息子のモモタ(仮名)を保育園に預けることにしたという話だった。そして、その保育料が月額2000ドルもすることを書いた。今回は、実際に1週間、保育園に通わせてみてどうだったか、という話にします

保育園を選ぶに際しての優先順位の上位には「通いやすさ(=家からの距離)」を置いていたので、近所のHDBの2階にある施設に決めた。「ここなら通いやすいし、1階じゃなくて2階にあるから不審人物も、虫も侵入しにくいだろう」という考えもあった。

入園を検討している段階で諸々の説明を受けるために、実際に訪れてみると、その保育園の壁には先生たちの自己紹介が書かれていて、園児たちも小さなモモタに興味津々なようすだった。なので「雰囲気もよさそうだ」と思い、そこの保育園に決めたのだ。

そして、迎えた保育園初日。私たち夫妻にとっても初めての保育園なので、少しの緊張があったものの「まぁ、あの雰囲気なら大丈夫だろ」と思い、登園してみると。

あ、インファントは別の場所なのよ」と受付の女性のひと言。「え???」と混乱モードが発動。そしてすぐに「どこ?」という至極当然な疑問が頭に浮かんだ。確かに私たちも「インファントもこの場所で預かってくれるんだよね?」とは聞いていないものの、少しぐらい説明があってもいいではないか。

Googleマップで教えられた住所を打ち込み、訪れると。そこはHDB1階でひっそりと、だけど確実にインファントケアをしていた。保育園(あくまで日本の)に対して抱いていたイメージは「ミルクをいつ飲ませるのか」「お昼寝の時間はあるのかどうか」「あるならそれは何時ごろなのか」などなどを丁寧に説明してくれるというものだった。

ただ、このHDB1階の保育園は、これらの説明をドアを開けっ放ちながらの立ち話レベルでする。かなり適当である。「こちとら2000ドルも払ってんぞ」という奢りの言葉をグッと飲み込み、ふむふむと聞いてモモタを預けることに。

幸いにも今のところHDB1階だけれど、不審者の侵入も虫の侵入もないようだ。HDB1階でもまぁ、いいか。HDB2階のところよりもより家に近いし。



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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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