駐在夫、子を育てる-12- 保育園

これはシンガポールに駐在する妻に帯同し、“駐在夫”として家事や育児に奮闘する日々を綴ったコラムです。シンガポールのフリーマガジン「シンガライフ」誌上で連載しているものに一部加筆して、ウェブでも公開しています。


息子のモモタ(仮名)が生まれてからおよそ5カ月になり、保育園に入れることにした。妻が駐在員なので、育児休暇を終えて会社に復帰し、私も在宅ながらも仕事をしているからだ。ただ、保育園のその金額にびっくり。数カ月で預けるの辞めるかもと考えている。

「さて、シンガポールの保育園をどう探そうか」から始まった駐在夫と妻。Googleマップで「infant care」と入力して、家の近くにある保育施設をピックアップし、一軒ずつ問い合わせメールを送るという原始的な方法で取捨選択をしていった。

「infant care」で調べると近所に多くあったものの、その大半が「child care=月齢18カ月以降の預かり」で、月齢5カ月のモモタを預けられる施設は数軒だった。「infant care」をしているいくつかの施設に詳しい話を聞くと、保育料が高いのだ。恐ろしく高い。その金額は月額およそ2000ドル。年間で24000ドル。日本円にして約190万円にもなる。日本の私立大学の学費よりも高い(はず)

通うことにした保育園は近所のHDBの2階にあるのだけれど、園内に貼られた料金表には3パターンの金額が書かれていた。PRホルダーやシンガポール人は、随分と安いのだ。おそらく政府からの補助があるのだろう。日本の保育園は、日本国籍を持っていないからといって、保育料が高く設定されているだろうか。

シンガポールはキッズフレンドリーで子育てしやすいという印象だけれど、こと保育園に関しては日本の方がはるかに優しい。(家計にとって。)
それにしても共働きの家庭はみんなどうしているんだろう。自宅で親のどちらかが面倒みているのだろうか。メイドさんを雇っているのか。それとも「2000ドル?大したことないわね」という超高所得ばかりなのか。

モモタを預ける保育園から「カリキュラム」がメールで送られてきた。そこには、言語教育やお散歩、歌の時間までが組み込まれている。5カ月のinfantにとって、どれだけ意味があるのか分からないけれど、まずは2カ月間、預けてみよう。「カリキュラムいらないから預託料を半額にしてくれればいいのに」という愚痴は飲み込んだ。



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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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