シンガポール人の国際結婚。女性は増加、男性は減少
同報告書によると、シンガポール人女性と非居住者の男性間の結婚件数は、1999年当時は1043件でしたが、2009年の1134件から2019年は1727件と、およそ52%増加。男性の国籍は、約3分の2がアジア諸国・地域となっています。
(少なくとも夫婦の一方がシンガポール市民の)結婚件数全体に占める割合も、2009年の5%から8%に拡大しました。
一方、シンガポール人男性と非居住者の女性間の結婚件数は、1999年から2009年にかけて、4129件から5410件に増加したものの、2019年は4426件と、2009年と比べて約18%減少。結婚件数全体に占める割合も、2009年の25%から20%に縮小しました。2019年にシンガポール人男性と結婚した非居住者の女性の約97%が、アジア諸国・地域出身者でした。
今回発表された統計について、結婚問題に詳しいあるベテランカウンセラーは、「現代社会において、同じ社会階級・地位の家庭間で婚姻関係を結ぶという慣行は、広く行われているわけではないが、男性が自分よりスペックの高い女性と結婚したり、女性が自分よりスペックが低い男性と結婚したりする、というのはまだまだ一般的とは言えません」と指摘。
シンガポール人女性の高学歴化が進み、生涯の伴侶を選ぶにあたり、えり好みする傾向が強まっている実態に言及しました。
また、ソーシャルモビリティー(社会的流動性)の拡大に伴い、海外留学や海外での就労、さらに海外旅行中に結婚相手を見つけるケースが増加。また、オンライン上での出会いがきっかけで国際結婚に至るケースも増えているとのことです。
これに対し、外国人女性と結婚するシンガポール人男性については、低学歴・低賃金労働者が多く、結婚に伴う生活苦や配偶者の永住権取得の難しさ、文化面の障壁、夫婦間の期待の相違などの問題に対する認識が広まった結果、外国人女性との結婚に消極的になったと分析されています。
グローバル化や女性の地位向上が加速するなか、シンガポール社会の家庭のあり様も変わりつつあるようです。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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