シンガポールの2020年大学新卒者、パートタイム・臨時雇用の割合が上昇

シンガポール国内4大学(シンガポール国立大学(NUS)、南洋理工大学(NTU)、シンガポール経営大学(SMU)、シンガポール社会科学大学(SUSS))が共同実施した卒業生の就労状況に関する調査結果によりますと、これら4大学の2020年度全日制課程の卒業生1万1800人のうち、約90%の1万700人が就職したものの、2020年11月1日時点でパートタイムまたは臨時雇用として働いているのは、約2630人。卒業生に対する割合は、22.3%でした

2019年は、その割合が7%にすぎませんでした。就労中の1万700人のうち、フルタイム雇用を希望する人の割合は、11.3%に上っています

また、2630人のうち、約75%の人が、政府主導の新卒者・卒業予定者向け研修制度“SGUnited Traineeships Programme”を活用しています。同制度は、新卒者・卒業予定者に様々な業界における研修の機会を提供し、職業スキル開発や業界に関する理解促進を支援するのが狙いです。

この制度を活用し、アート教室で教師としての研修を受けている芸術専攻の元女子学生(25)は、研修終了後にフルタイムスタッフとして採用される見通しだそうです。同制度について「卒業後、新型コロナウイルスの感染が拡大し、1年近く仕事が見つからなかったが、研修制度を通じて、事務作業やカリキュラム作りを含め、この業界について学ぶ機会が与えられて感謝している」と語っています。

コロナ禍の中、シンガポールでも学生の就職活動は、一層厳しさを増しているようです。


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SingaLife編集部

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