自動走行ロボットによる宅配サービスがプンゴルHDBフラットで、試験的に開始

無人の自動走行ロボットの実用化にむけて、シンガポール北東部のプンゴルで公道を含めた配達の実証実験が始まっています。2月に始まった実験では、シンガポールのテクノロジー企業OTSAW製のロボット2台が、Waterway WoodcressにあるHDBフラット7棟のリフトロビーに宅配便やスーパーで購入した食料品を配達します。

この実験は今後1年程度続けられ、将来的にはロボットを使ったオンデマンド配達サービスが期待されています。

3月11日、シンガポール政府機関のInfocomm Media Development Authority(IMDA)は、利用者は決まった配達スケジュールのスロット内で、いつ商品を配達するかを選択できるため、より便利で迅速な配達が可能になると述べました。

たとえば、スーパーマーケットで米やおむつなどの日用品を購入した後、顧客はコンシェルジュカウンターで購入した商品を渡して、その後選択した時間にHDBブロックまで配達することができます。これにより顧客は配達時間まで、荷物を持たず身軽かつ自由に買い物や食事を続けることが可能です。

さらにこれらのロボットで配達できるアイテムには、食品や花などの生鮮食品、さらには医薬品などの管理の必要なアイテムも含まれるということです。

また、宅配で小包を配達する顧客は、オンラインで注文するときに配達日を選択できます。物流サービス代行業者であるCM Logisticsは商品を発送元に配送し、顧客との配送時間を調整します。

食料品の場合、スーパーマーケットチェーンのNTUC FairPriceの顧客は、食料品をサービスカウンターへ持って行き、配達時間をスケジュールすることができるということです。

配達日当日には、ロボットは予定時間に指定されたHDBブロックの収集ポイントに移動します。

ロボットが出発する時と到着したときに、受取人にスマホのアプリで通知。受取人は、QRコードまたはワンタイムパスワードを使用して、ロボットから配達物を受け取ります。

このテクノロジーは、自動ナビゲーション、レーザセンサーやカメラによる障害物認識と自動回避、人工知能技術が搭載されており、効率的かつ安心安全に配達することが可能だということです。

重い購入品をロボットが代わりに運んでくれるなんて、便利ですよね。シンガポール全域で、当たり前にロボットを見かける日もそう遠くはないかもしれません。

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SingaLife編集部

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