チャンギ博物館と礼拝堂がリニューアルオープン。捕虜からの新しい遺物を展示

チャンギ博物館が5月19日にリニューアルオープンします。チャンギ捕虜収容所に収容されていた捕虜の子孫や抑留者から、新たに寄贈された展示物が展示されます。

博物館は、礼拝堂とともに大規模な改装を理由として2018年4月2日から閉鎖されていましたが、今回約3年ぶりの再開となります。改装されたスペースには、82個の個人の遺物が新たに展示されており、遺物からはさまざまなストーリーを垣間見ることができます。

遺物の一つに、フローレンス・ダンカンという女性が捕虜となった夫に宛てて書いた手紙があります。この手紙は1945年4月20日付けのもので、シンガポールでの日本占領期の捕虜(POW)とその家族の苦難に焦点を当て、暗黒の時代を人々に思い起こさせます。

そのほかの遺物として、コダック社のベイビーブローニーカメラがあり、軍曹ジョンリッチージョンストン氏が彼の妻から贈られたものです。彼は刑務所にいる間、カメラを奪われないよう隠し持っていたといいます。

また、チャンギ刑務所の独房が再現されており、8つの展示ゾーンにまたがって、抑留者同士の会話の記録など新しいマルチメディアを駆使した没入感あふれるコンテンツが提供されています。

キュレーター(学芸員)のレイチェル・エン氏とイスカンダー・マイディン氏は展示の基本的な指針は「本物」であることだったと語っています。主な課題は、寄贈された遺物が慎重に集められた実話と共に提示され、収容所での捕虜または民間の抑留者の個人のストーリーを他人の解釈を経ることなく、正確に描写することだったといいます。何度も提供者から話を聞き、抑留者が残した多くの日記や記録を慎重に調べ、彼らの声を忠実に再現しているということです。

関心のある方は5月17日の正午から下記URLにて事前予約が可能です。www.changichapelmuseum.gov.sg
在シンガポールの日本人として、知っておきたい悲しい過去。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

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