リサイクル用紙投入で現金ゲット シンガポールのHDB住宅エリアに回収箱設置

リサイクル用紙を投入すると、指定した銀行口座に現金が支払われるリサイクルボックスの設置が、シンガポール国内各地のHDB住宅エリアにおいて進められています。

支払額は1kgにつき6Sセントとなっています。すでに58カ所に設置され、12月末までにさらに20台が、ショッピングモールや市場など人出が多い場所に置かれる計画です。

設置は、シンガポールの与党・人民行動党(PAP)が管轄する住宅エリア全15カ所のグリーン化を推進する取り組み“Action for Green Towns”の一環として行われるものです。

リサイクルボックスに加え、“Action for Green Towns”の下、人の気配がないことを感知すると、電気の明るさを落としたり、消灯したりする省エネ・スマートセンサーも、人通りが少ない共用エリアに設置されます。

これにより、2025年までに、4ルームHDB住宅世帯1万4,452分の年間使用量に相当する電気最大6,200万kWhの節減が見込まれるとのことです。

一方、リサイクルボックスについては、1台につきひと月あたり、製紙に必要な木材17本分にあたる1トンの紙回収を目指しています。

また、HDB住宅共用エリアに設置されているごみ箱に、新聞紙などを捨てた場合、火災の危険性もあり、リサイクルボックスの導入は、防火の観点からも、効果が期待されています。

HDB住宅エリアのグリーン化に関し、PAP関係者は、住民の意識向上を図りたい考えを示しており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在宅勤務やオンラインショッピングの利用が増え、段ボールや書類のごみも増加するなか、住民からも、「オフィスでは、紙のごみは、シュレッダーにかけることもできるが、自宅にはシュレッダーがないため、リサイクルボックスの設置は、リサイクルを行ううえで助かる」などと、リサイクルボックスの登場を歓迎する声が上がっています。

限りある資源の有効活用を、私たち一人ひとりが日々、心がけていきたいものです。



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SingaLife編集部

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