シンガポールのフードデリバリー業者、ラマダン(断食月)期間中は日中の事前注文を促す。イスラム教徒配達員が日没後の食事に参加できるように配慮

シンガポールのフードデリバリーアプリ「Grab(グラブ)」と「Deliveroo(デリバルー)」は、4月13日〜5月12日のラマダン(断食月)中は、日中にあらかじめ注文しておくことをユーザーに促しています。これは、日中に断食をしていたイスラム教徒の配達員が、日没後にはじめて取る食事「イフタール」に参加できるようにするためです。

グラブフードのアプリを開くと、「配達員が時間通りにイフタールを行えるよう、14時〜17時までにご注文をお願いします」という表示があらわれます。

デリバルーもアプリを開くと「イスラム教徒の配達員がラマダンに従えるよう、18:30前もしくは19:30以降のご注文をお願いします」というメッセージがあらわれます。

これは、イフタールの間に配達員が不足するのを防ぐための対応です。
イフタールの前に余裕をもって注文することで、ユーザー側も注文した商品の待ち時間を減らすことができるというメリットがあります。

多民族国家であり多宗教国家でもあるシンガポールでは特に、今回のような宗教に配慮した対応は重要になってきます。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

  • 帰国生のミカタ
  • SingalifeBiz