MRT線路にスマホを落とした男性、非常停止ボタンを押して逮捕。「子どもが発熱し、交際相手に連絡したかった」と供述

MRTの線路上に落としたスマートフォン(スマホ)を拾い上げようとして、駅員の再三の制止にもかかわらず非常停止ボタンを押して電車を停止させたとして、男性が逮捕されました。男性はさらに、制止しようとした警備員を殴ったということです。

48歳のクレメント・ジョシュア・タン・テック・キム氏は4月23日に開かれた裁判で、昨年2月にMRTのブオナ・ビスタ駅で電車を2分間停止させた公的不法妨害で有罪を認めました。警備員を殴ったことと駅員を押したことも認めています。

タン氏は2020年2月29日の午前11時頃、電車に乗ろうとしていたところでスマホを線路上に落としてしまい、駅員に相談しましたが、電車を止めることはできないためスマホの回収は翌日になるといわれました。しかしタン氏は電車を止めるよう要求し続けたので駅員は警察に通報。タン氏は駅を後にしました。

同日午後4時頃にタン氏はブオナ・ビスタ駅に戻り、スマホを一刻も早く回収する必要があると駅員に訴えました。その理由として、子どもが熱を出しているため、交際相手に連絡する必要があることを挙げました。

緊急事態ではないため電車を止めることはできないといわれたにも関わらず、タン氏は非常停止ボタンを押下。駅員は彼を止めようとしましたが、振り払われてしまったということです。

タン氏はその後駅から逃亡し、止めようとした警備員を殴って顔面に軽い打撲を負わせました。結局スマホを拾えたのかどうかがわかりません。その後、タン氏は逮捕されました。

タン氏は減刑を求め、「関係した人々に苦痛、不便を与えてしまったことを深く反省しています。私がしたことをどう償っていけばいいかわかりません」と話しています。

検察側によると、タン氏は統合失調症と診断されているということです。
裁判所は、彼の精神状態が今回の騒動に繋がったかどうか見極める必要があるとしています。

公的不法妨害では、3ヵ月以下の懲役および2,000ドルの罰金が科せられます。
次の公判は5月21日に行われる予定です。

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SingaLife編集部

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