「偽の交通違反通知書が届いた」とネット投稿、実は本物でした

「警察を装った偽の交通違反の通知書が届いた」という写真付きのネット投稿に対して、シンガポール警察は「通知書は本物です」と注意しました。

投稿者は、届いた通知書には交通違反の詳細が記されておらず疑わしいとして「QRコードを通じて金を支払わせようと狙った詐欺だ」としていました。

ところが、警察は5月8日に発表した声明で、違反の詳細は通知書に記載されていると説明しています。ネット上に投稿された写真には、詳細部分が写っていなかったようです。

シンガポールで交通違反となった人は通常、違反の詳細や減点、罰金があることについて通知する書面を受け取ります。違反内容や罰金の詳細については、警察の公式サイトで確認することができます。

警察は、誤った情報をSNSなどで広めないこと、受け取った情報の真偽が疑わしいと感じた場合は、正式な情報元に確認することを守ってほしいと呼びかけています。

日本でも、企業からの正式な通知と装い、個人情報を得る手口の詐欺について注意喚起や被害の事例を目にすることがあります。偽のウェブサイトに誘導して個人情報を取得・悪用する「フィッシング」に関わる情報提供を行う「フィッシング対策協議会」のウェブサイトによると、以下のような事例が報告されています。

・ソフトバンク社が送信元であるかのように送られたSMSが確認され、実際には送っていなかったソフトバンク社が注意喚起した

・沖縄に拠点を置く琉球銀行から正式に送ったかのようなショートメールを何者かが送り、偽サイトに誘導してネットバンキング利用者のIDやパスワードがだまし取られた。実際に不正送金とみられる被害も確認された

フィッシング被害への注意喚起や被害が実際にあるだけに、今回のように正式な通知に対して疑いの目を向けてしまうのも仕方がないかもしれません。

真偽がわからない情報を受け取ったときは、シンガポール警察の助言に従い、まずは正式な窓口に確認するのがよさそうです。

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SingaLife編集部

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