シンガポールで地下鉄新路線の2駅の建設工事が今月中にスタート。全線開通は当初予定から1年遅れの29年以降の見込み

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シンガポール陸運局(LTA)は5月12日、地下鉄(MRT)の新路線であるJurong Region Line(JRL)の2駅の建設工事が今月中に開始することを発表しました。2つの駅は、Jalan Boon Lay沿いのEnterprise RoadとJalan Tukangの近くにそれぞれ設置され、2029年までに完成する予定です。

JRLは全長24㎞で、シンガポールで7番目のMRT路線となります。LTAは、JRLについてNTU、ジュロン工業団地、ジュロンイノベーション地区、パンダン貯水池、テンガ地区など、「現在は鉄道網に直接接続されていない地域に乗り入れることで、シンガポール西部のアクセスを向上させる」と説明しています。

地上に24の駅を設け、Boon Lay駅、Choa Chu Kang駅、Jurong East駅で乗り換えることで、North-South LineとEast-West Lineに接続する予定です。

LTAは、JRL向けに62両の無人運転可能な完全自動運転の車両を供給する契約を締結しました。最初の列車は、2024年半ば頃にシンガポールに到着する予定です。

JRLは当初、2026年の運行開始を予定していました。しかし、LTAは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響でスケジュールが遅れる可能性を示しており「国境閉鎖による一般的な労働力不足や資材供給の混乱などの要因を考慮して、LTAの多くのプロジェクトの完成予定時期は最大で1年遅れている」と述べています。

JRLの完成後には、駅から徒歩10分以内に居住することになる世帯が6万世帯増えると見込まれています。LTAは「テンガニュータウンなどの住宅地が開発されるにつれ、将来的にはより多くの世帯がこの路線の恩恵を受けることになる」と述べています。

JRLを利用すれば、従来の半分の所要時間でアクセス可能な例もあるといい、通勤時間の削減などが期待されます。

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SingaLife編集部

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