シンガポール保健省が新型コロナウイルスワクチンの接種戦略変更を検討。接種間隔の延長や16歳以下の子どもへの接種を視野

オン・イエクン保健相は5月16日、シンガポールにおける新型コロナウイルスワクチンの接種戦略を変更し、1人の人が2回目を接種するよりも、より多くの人が1回目の接種を受けられるよう、ワクチン接種の間隔を延ばすべきか検討していることを明らかにしました。

現在シンガポールでは、ワクチン開発メーカーが推奨する接種の間隔に従い、ファイザー・ビオンテック社製のワクチンは1回目と2回目の接種の間隔を3週間取り、モデルナ社製のワクチンは接種の間隔を4週間にしています。

オン保健相は、多くの国際的な研究では、1回の接種で「良好な予防効果」が得られることが示されており、2回目の接種の間隔を6週間から8週間延長しても「ワクチンの効果に大きな影響はない」と指摘しています。

そのため、できるだけ多くの人に1回目のワクチンを接種し、一定の予防効果を持つ居住者を増やす方針に切り替える検討をしています。オン保健相は、「感染者数が増加している現在の状況を考慮すると、この方法は有効である」として、準備が整い次第詳細を発表する予定です。なお、今後接種の間隔が変更されても、すでに2回目の接種の予約をしている場合には影響はないとしています。

一方、チャン・チュンシン教育相は、シンガポール教育省と保健省が16歳以下の学生にワクチンを接種する計画を検討していると語りました。すでに米国において、12歳から15歳の子供へのファイザー・ビオンテック社のワクチンの使用が許可され、より若い年齢層に対するワクチン接種が開始されています。

オン保健相によると、重症化しやすい高齢者や第一線で活躍する労働者などを優先したワクチン接種の第一段階の進捗状況は良好であり、人口約570万人(2020年、日本の外務省調べ)の4分の1が2回、3分の1が少なくとも1回のワクチン接種を受けています

チャン教育相は、シンガポールの40の予防接種センターでは、それぞれ1日に最大2,000回の予防接種が可能であると指摘していますが、ワクチンの供給によって接種ペースは制限されます。そうしたなかで今後いかに接種拡大を図っていくか注目されます。

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SingaLife編集部

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