シンガポールで6月1日以降、ホーカーセンターでの食後のトレイ返却を義務化

シンガポール国家環境庁(NEA)は5月14日、6月1日以降、ホーカーセンター(屋台街)の食事客に食後のトレイ返却およびテーブル上の食べ残し、空き缶・空き瓶、ティッシュペーパーなどの片づけを義務づける方針を発表しました。

6月1日から8月31日までの3カ月間は、移行期間とし、食事客にルールに従うよう勧告するのみにとどめ、違反者に対する法的措置は講じません。

9月1日以降は、1回目の違反時は文書で警告し、2回目は300Sドルの罰金を科すとのことです。3回目以降は、起訴され、最高2000Sドル(初回の有罪判決時)の罰金を科せられる可能性があります。
シンガポール食品庁(SFA)も、今年第4四半期からNEAとともに、コーヒーショップ、フードコートにおける取り締まりを順次行う予定です。

NEAは、過去数年間にわたり、公共の飲食施設における食事客の習慣・意識向上に向け、広範な啓発活動を展開。2020年2月に食事客に食後のトレイ返却などを促す「クリーン・テーブル・キャンペーン」を開始したものの、トレイ返却率は33%から35%に改善したにすぎませんでした。

こうした状況を受け、NEAは、とりわけ新型コロナウイルスの感染が再び拡大するなか、公共スペースの衛生と清潔を高水準に保つ必要性を強調しています。

今後、ホーカーセンター内のトレイ返却エリアを増設し、啓発用ポスターなどを掲示する計画を明らかにするとともに、飲食施設の利用客に責任ある行動を取るよう求めました。

なお、シンガポール国内では、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う行動規制措置「フェーズ2」の再導入を受け、外食は6月13日まで禁じられています。

コロナ禍で公衆衛生の大切さが、改めて唱えられている昨今。安全かつクリーンな衛生環境の確立は、シンガポールで暮らす私たち1人ひとりの意識にかかっていると言えるでしょう。

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SingaLife編集部

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