シンガポール国内の女性の結婚生活に対する満足度、サーキットブレーカー以降に低下

シンガポール国内の女性の結婚生活に対する満足度が、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした外出制限措置「サーキットブレーカー」の適用期間(2020年4月7日~6月1日)以降、低下したことがパンデミック中の夫婦間の家事・育児負担に関する調査により明らかになりました

今回の調査は、シンガポール国立大学(NUS)の研究者らがシンガポール国内の子どもを持つ既婚女性290人を対象に実施したものです。

調査結果によりますと、女性の結婚生活に対する満足度の平均値は、新型コロナウイルス感染拡大前の5点満点中3.9点から、サーキットブレーカー期間以降は3.6点に低下しました。

また、女性が家事に費やす時間は、サーキットブレーカー前の1日あたり平均68分から、サーキットブレーカー期間中は112分、期間後は108分にそれぞれ増加。

一方、男性は、43分から60分強(サーキットブレーカー期間中63分、期間後66分)への増加にとどまり、家事負担における男女格差が拡大しました。

ただ、夫婦のうち、少なくともいずれか一方の月収が、4000Sドル以上の家庭では、育児時間の夫婦格差が、サーキットブレーカー前の125分からサーキットブレーカー期間中108分、期間後79分へと縮小しています。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大中に職を失った人は、調査対象者全体の約5%、収入が減った人は、女性が30%、男性が40%でした。

調査結果について、調査を実施した研究者の1人であるNUSリー・クアンユー公共政策大学院のタン・ポーリン助教授は、「政府がフレキシブルな勤務形態の導入を雇用主に奨励し、テレワークが広がるなか、女性の家事負担が不均衡な形で増加している点に注目することが大切だ」と述べています。

夫婦共働きが主流のシンガポール社会。新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見通せないなか、家事の増加は女性にとって精神面、肉体面双方で重い負担となっているようです。

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SingaLife編集部

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