カラオケまねきねこ、シンガポールの全8店舗閉店。惜しむ声も

カラオケチェーン「まねきねこ」はシンガポール国内にある8店舗を5月中にも閉店すると決めました。シンガポール国内店舗の運営を担う「コシダカシンガポール」の親会社・「コシダカホールディングス」は、すでに役員会で「コシダカシンガポール」の解散を決めていました。

カラオケまねきねこは、カラオケルームが華やかでトレンドも取り入れていることで知られています。5月19日にFacebook上で閉店に関する発表が投稿され、「ご愛顧いただいたお皆さまに感謝します。これでお別れではありません。また会いましょう」と記されていました。

シンガポール国内に、まねきねこ店舗は8店あります。オーチャードの「*SCAPE」や、「Bugis+(ブギスプラス)」、「Tampines 1(タンピネスワン)」などのモールに入っています。

コシダカシンガポールのウェブサイトによると、まねきねこは日本に500店舗以上を展開するカラオケチェーン大手の一つです。同社はシンガポール国内のホテルにカラオケの高級ライン「K Suites」も展開しています。高級店も同様に閉鎖となります。

コシダカシンガポールの担当者によると、2020年4月から始まったシンガポールの外出制限「サーキットブレーカー」以来、これまでずっと閉店状態となっていたそうです。「(新型コロナウイルスの感染拡大で)カラオケ事業が持ち直す見通しを持つことができない。限られたリソースを集中的に活用するためにシンガポール国内店舗の閉店を決めた」としています。

国によっては家族でのカラオケが一部解禁となったところもあるが、残念ながらシンガポールではそうはならなかった。感染拡大が落ち着いたタイミングもあったが、実に14カ月もの間家族のカラオケも許されなかったことには、率直に言ってフラストレーションもあった」とも話しています。

閉鎖店舗のスタッフは全員が解雇となります。コシダカシンガポールの担当者は「これまで我々を支え、閉鎖が決まってからも温かいコメントを寄せてくれた皆さまに感謝しています。すぐにというわけではないですが、機会があればシンガポールに戻ってきたいと思っている」としています。

インターネット上でも閉店に対する反応がみられます。あるFacebookユーザーの投稿では「カラオケチェーン店のなかでまねきねこが一番好きだった。常に最新曲があったし、ミュージックビデオも本物。サウンドシステムも最高だった。寂しくなる。また会いましょう」と惜しむ声が見られました。

他のカラオケチェーンに目を移せば、営業の仕方を変える試みをしているところもあります。東部にあるモールのBedok Pointなどに店舗を展開するカラオケチェーン「Teo Heng」は、カラオケ用スペースを仕事や勉強の場所として活用しています。料金は、1時間、1部屋で4S$。飲食物の提供は無く、1部屋あたり定員は最大2人とし、常にマスクを着用する必要があります。

Teo Hengのカラオケ部門のディレクターは「多くの利用者が我々の部屋を気に入ってくれて、安全に滞在できることに好感を持ってくれている。コワーキングスペースとして運営するのはあまり利益につながらないが、破産せずにいられる期間を伸ばすことには役立っている」と実情を述べています。

また、別のカラオケチェーン「Sing My Song Family Karaoke」は昨年12月、パヤ・レバの店舗をコワーキングスペース兼カフェに変えようと試みました。しかし、今年5月16日以降は外食自体が規制され、やむを得ず閉店しています。

同店オーナーのフランク・パー氏は「当初コワーキングスペースとしてやっていこうとしたが、その売り上げでは賃料や人件費をまかなえない。やっていけないと気付いた。コロナ危機が終わるまで生き抜くためにより手厚い補助を希望する」と苦しい状況をにじませました。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

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