6月16日からシンガポールの薬局で新型コロナウイルス検査キットを販売

※写真はイメージです

シンガポール保健省は6月10日、自己診断が可能な新型コロナウイルスの抗原検査キットを6月16日から薬局で販売することを発表しました。検査キットは、付属の綿棒を使って鼻腔からサンプルを採取し、鼻腔ぬぐい液中のウイルスを特徴づけるタンパク質を検出するもの。20分以内に結果が判明するといいます。

現時点で下記の4種類の検査キットが、一般消費者に販売するための暫定的な認可を保健科学局(HSA)から受けました。

・Abbott PanBio COVID-19 Antigen Self-test
・QuickVue At-Home OTC COVID-19 Test
・SD Biosensor SARS-CoV-2 Antigen Self-Test Nasal
・SD Biosensor Standard Q COVID-19 Ag Home Test

Unity、Watsons、Guardianの各店舗で検査キットの購入が可能となります。検査キットは薬剤師が店頭で調合するため、購入希望者は購入前に薬剤師に相談する必要があります。HSAは医師の処方箋がなくても購入できると述べています。

CNAの問い合わせに対し、Guardianを傘下に持つDairy Farm Groupの広報担当者は、店内に薬局を併設するGuardianの79店舗すべてで、検査キットを取り扱うと述べました。薬局を併設するWatsonsの全店舗でも販売を予定。今後、オンラインショップなどでも購入できるよう取り扱いを拡大していく考えです。

Unityでも薬局を併設する39店舗でキットの販売を開始します。これらの店舗では、使用方法に関して情報提供を行うための専門的なトレーニングを受けた薬剤師を店内に配置するといいます。HSAは、検査キットの使用にあたりサンプルの採取や検査プロセスが正しくない場合には、誤った結果が示される可能性があると指摘しており、使用方法を厳密に守る必要があります。

自己診断の検査キットはPCR検査よりも精度は劣ります。一方で、感染症の専門家であるLeong Hoe Nam博士は、「適切に行われた検査が3〜5日ごとに繰り返される場合、PCR検査と似たような精度を持つ」と述べています。

検査キットの価格は、保健省のガイドラインに従って決定される見込みです。Watsons社の広報担当者は、検査キット1個あたり10〜13Sドルの範囲であると述べています。

保健省のケネス・マク医療サービス部長は、「すべての人に十分な供給ができるように」という理由から、当初は1人あたり10個の検査キットの販売に限定すると述べました。今後、供給体制が整えば、購入の制限を緩和していく見通しです。

自己診断の検査キットで陽性の結果が出た場合は、速やかにPCR検査を受ける必要があります。



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SingaLife編集部

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