もし、突然「濃厚接触者」の疑いをかけられたら…?貴重な体験談をお伝えします

シンガポール在住者で、TraceTogetherアプリに「Possible exposure」アラートが表示され、濃厚接触の疑いがあると通知を受け、自宅で自己隔離措置になった方の体験談をお送りします。

もし、ある日突然「あなたはコロナウイルス感染症患者との濃厚接触者の疑いがあります」と伝えられたら、どのように行動をすれば良いのでしょうか?

某日、シンガポール保健省(MOH)より「あなたは陽性反応者と密接に接触した疑いがあり、検疫にかけられる」と、突然通知を受けたシンガライフスタッフ。その後の対処についてお伝えします。

そもそも「濃厚接触者」とは?

日本の規定において「濃厚接触者」とは、患者の感染可能期間内(発症日の2日前から、診断後に隔離などをされるまでの期間)に、接触した人のうち、次の範囲に該当する人とされています。

患者と同居、あるいは長時間の接触(車内・航空機内)があった人
適切な感染防護なしに患者を診察、看護もしくは介護した人
患者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い人
その他、手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策(マスクなど)なしで15分以上接触があった人(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)

*国立感染症研究所「積極的疫学調査実施要領」より


「濃厚接触者」に該当するかどうかは、保健所が聞き取り調査を行った結果から、総合的に判断して決められます。

濃厚接触者の方は、新型コロナウイルス感染症患者と接触があった日の翌日から14日間は、発症する可能性があります。この間のPCR検査の結果が陰性であっても、外出自粛し、健康観察をするように、と指導されています。

では、シンガポール政府の要請はどうだったのか?

濃厚接触による隔離措置について、どのような指導がありましたか?

MOHのアドバイスは、健康状態を監視し、急性呼吸器感染症の症状が現れた場合は、直ちに医師の診察を受けてくださいとのことでした。

公共の場所にいるときはフェイスマスクを着用し、石鹸で頻繁に手を洗うなど、個人の衛生状態を良くすることも勧められました。基本的には、外出を最小限にとどめて生活をしてくださいという感じで、通常の活動を継続することを制限されていません。

突然電話がシンガポール保健省からかかってきたのですか?

そうですね。日曜日の夕方にグレートワールド・シティに行ったのですが、そこに感染者がいたようです。シンガポールでは、どの商業施設に入るときもTraceTogetherアプリをスキャンしますよね。TraceTogetherに入店した履歴が残っていたので、火曜日の夕方にMOH職員から連絡が入りました。感染者が入ったお店に前後5分間居合わせた人が濃厚接触者が疑われる対象者になっているとのことでした。

前後5分ですか。緊張しますね…。

電話がかかってきて、「あなたは陽性の人と濃厚接触した疑いがあるので、2週間ショートメールを送ります。そこに体調を記録してください」と言われました。毎日、午前9時ごろにショートメールが届き、午後2時までに返信するよう記載されており、内容は、名前と電話番号、FIN番号、発熱(37.5度以上)、咳や息切れなどの呼吸器症状、味覚などに関する質問でした。

自宅での自主隔離という状況だったので、2週間の期間中に食料品を買うため、家から近いフェアプライスに行ってもMOH職員から電話で注意はされませんでしたが、極力外出はせず、必要最低限の行動にとどめました。

生活のチェックは、ショートメールだけですか?

当初1週間、電話も不規則にかかってきました。

電話番号や所在確認、なるべく家にいてください、熱が出たら病院に行ってくださいというような内容でした。入国時にSHNにて2週間ホテル隔離がありましたが、電話の内容はその時と同じような内容でした。

その後はどうされましたか?

最終日にショートメールが届いて、「3日間以内に政府指定の病院を予約して、Swabテストをしてください」と書かれており、病院はショートメールにあるURLから調べて自分で電話をかけて予約を取るようにと記載されていました。それをしなかった場合には、法的措置を取ることがありますとの記載もありましたので、すぐさま調べました。

連絡が来たのが、土曜日だったので、土日にやっている病院を早速検索したところ、ブギスのラッフルズ・メディカルホスピタルホテルが空いていましたので、予約をして検査を受けました。また、私は英会話が苦手で、電話で病院を予約することに抵抗がありましたので、ウェブで予約ができる病院を探しました。

病院ではどうでしたか?

私が検査したSwabテスト会場は、一般の患者や海外渡航者が受診するSwabテスト会場とは異なる場所でした。

私のような自宅隔離明けの人専用の場所で、専用の入り口から入り、受付を済ませ、Swabテストをしました。土曜日の午前中だったからか、私以外誰ひとりいませんでした。

結果はいつわかりましたか?

Swabテストの翌日に陰性という結果がショートメールで送られてきたのでホッとしました。2週間のうちに、実際に高熱や呼吸器症状が出たり味覚に異常を感じていたら大変かと思いますが、2回目のワクチン接種後の自宅での自主隔離だったので、安心していた部分もあったと思います。

また、私の場合、感染のリスクが比較的低いと考えられ、自宅での自主隔離でしたが、ホテル隔離になったケースも聞きます。ワクチン接種をしているからといって、油断するのではなく、このような状況下では、不要不急な外出は極力控えるべきだということを再認識しました。

慎重な行動を心がけることが大事になりますね。

なお、ワクチン2回接種完了の14日後以降、TraceTogetherの「Vaccinated」が緑色になります。そこをクリックするとワクチンの種類(私の場合は「Pfizer- BioNTech/Comirnaty」と記載)が示されます。

さらに「Login to HealthHub for more details」をクリックすると「SingPass」に繋がります。

以下サイトからSingPassを使ってログインすると、

ワクチン接種デジタル証明書の発行ができるようになっています。パスポート番号の入力が必要になります。https://www.notarise.gov.sg/

接種内容の文書とQRコードが付いているので、今後渡航再開となった時、航空会社等が簡単迅速にデータを読み取れるようになっているとのこと。情報を改ざんすることができず、偽造・複製を防げることがデジタル証明書の利点ですね。また、TraceTogetherアプリ内にもワクチン接種完了すると証明書が作成される機能があるようです。


なかなか詳細の情報を知ることは難しいので、大変貴重なお話でした。これからも気を引き締めていきたいですね。どうもありがとうございました。





この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポールライフをもっと楽しく豊かに、をコンセプトに、在留邦人や短期滞在者、またシンガポールに興味がある方に、実用的で生活に役立つ情報を提供しています。