【食材ならほぼ?揃う】シンガポールを代表するウエットマーケット「チョンバルマーケット」を徹底紹介

シンガポールで暮らす日本人に人気の街、チョンバル。カフェや雑貨屋、ローカル感満載の飲食店が点在し、シンガポールの古き良き低層のHDBフラットも写真映えがする撮影スポットとして人気です。

そんなチョンバルのランドマークといえば「チョンバルマーケット」。あらゆる食材がほぼ?揃うチョンバルマーケットは、チョンバル在住者だけでなく、周辺地域からわざわざバスやタクシーを使って買いに来るほど。そんな魅力的なチョンバルマーケットを、主夫目線でご紹介解説します。


マーケットの魅力

チョンバルマーケットの紹介をする前に、スーパーではなくマーケットで買い物をすることの良さから。

① 鮮度抜群

魅力はなんと言ってもその鮮度。その日に仕入れた食材がすぐに店頭に並びます。魚介類ならば未明に港に水揚げされた魚やエビが、数時間後にはマーケットの店頭に並べられています。一体チョンバルマーケットは何時から営業しているのだろう。朝7時にはバッチリ商品が陳列しています。

② 計り売り

「オクラ5本」とか「じゃがいも2個」とか「豚バラ肉これぐらい」とか必要な分だけ買うことができます。スーパーでは袋詰めされて売っていることが多いので「オクラ、こんなにいらないんだよな」と思った人も多いのではないでしょうか。

必要な分だけ買うことができるのがマーケットのもう一つの魅力です。

1階はマーケット2階はホーカー

それではチョンバルマーケットの紹介に移りましょう。チョンバルマーケットは1階がマーケットで、2階がホーカーセンターになっています。

2階のホーカーセンターも人気のお店がいくつかあり、お昼時には買い物客やオフィス勤務の方で賑わっています。隣駅のオートラムパークにあるシンガポール総合病院(SGH)に勤務する方々が、ランチのためにシャトルバスで訪れているほどです。

チョンバルマーケットは、2004年から2006年にかけて建て替え工事が行われ、現在の建物になりました。太陽光が降り注ぐように中庭があるデザインは、明るく清潔感もあります。エスカレーターやエレベーターが完備され、他のマーケットよりも買い物しやすくなっているのが特徴です。

絢爛の花につい手が伸びる

2階のホーカーセンターに行くためのエスカレーターが設置されている入り口が、チョンバルマーケットのメインゲート。ここから入場することを前提にお話します。

まず目に入るのが、色とりどりの花たち。シンガポールの国花「蘭」はもちろん、生姜の花、バンブーなどの他に、日本人に馴染み深い紫陽花なども売っています。欧米の方々が、おしゃれな花を買っているのをよく目にします。

「端午の節句に飾りたいから」と店主にリクエストしたところ、わざわざ菖蒲を入荷してくれました。シンガポールで見る菖蒲もまたいいものでした。花屋のおじさん、ありがとう。

南国の色鮮やかな花が部屋にあるとパッと雰囲気が華やぐ、いいですよね。

充実の果物たち

マーケットならではの品揃えなのは、やはり果物。専門店だから見たこともない果物までずらりと店頭に並びます。これはチョンバルマーケットに限らず、専門店のよさ。

ベリー類、バナナ、柑橘類、季節の果物、マンゴー、パパイヤ、ぶどう、パイナップルなどなど。日本人に馴染みある果物で言えば、梨やぶどう、柘榴やびわ、柿が並ぶことも。日本産の果物も取り扱っている店はありますが、やはり高い。

食費の予算が限られているため、韓国産や中国産に手が伸びる。

黄色や紫色の目にも鮮やかで、ほんのりと甘い香りが漂う果物屋さんは、チョンバルマーケットの中でもおすすめの一角です。

シンガポールにいるからには、日本ではあまり食べる機会がない、マンゴスチンやライチ、スターフルーツをぜひどうぞ。

魚介類

次に、マーケットならではを感じられるのが、魚介類。この一角には15近くの店が軒を連ねています。

おなじみの魚から日本ではなかなか見ないような魚までが陳列されています。

リクエストすれば、皮を取ってくれたり、内臓を除去してくれたりと結構わがままにも応じてくれます。自分の相性のいい店主に巡り会うことが新鮮でおすすめの食材を購入する近道ですね。

ここ最近(2021年9月時点)の傾向では、水槽を店先に陳列し活魚を売るお店が増えました。伊勢海老や牡蠣まで水槽に入れて、生きたままという付加価値を付けて売っているお店。果たして生き残れるのか。

インドネシアの豚肉は脂が美味

牛豚鳥とそれぞれの肉が売っているチョンバルマーケット。

日本のスーパーとは異なり、部位ごとに分けられてパッキングされてはいません。肉の塊がドーン、締めたままの鳥がドーンと並んでいるのを見るのは、なかなかない機会。豚のレバーってあんな色をしているんだ、とか発見が多いです。

豚肉の多くはインドネシア産。脂の部分が美味しく、購入するのは毎回バラ肉。多くの店は、豚の皮付き!で販売していますが、「No need skin」と言えば、皮だけを器用にはいでくれます。我が家では生姜焼きや塩麹焼きなど食卓に登場する回数も多いです。

この記事を執筆時点(2021年9月)の傾向として、チョンバルマーケットに牛肉を扱う店が増えてきました。私がシンガポールに来た2018年当時は、牛肉の店は1〜2軒だったのが、今では5軒以上はあります。牛肉需要が増えたため商機があると見込んでの出店ラッシュなのでしょう。

 

ローカル野菜にはなかなか手が出ず

魚、肉とくればチョンバルマーケットの三つ目の目玉となるのが野菜たち。こちらもスーパー以上の品揃えと何より安さが魅力です。

レタスやキャベツの葉物野菜はもちろん、れんこんやごぼう、山芋などの根菜類、ローズマリーやスイートバジルなどのハーブ類まで揃っています。

どの店も同じ品揃えかと思いきや、日本のきゅうりを扱っている店、そうでない店などと微妙に違いがあるので、欲しい野菜があればチョンバルマーケットの各店を探すことが大事。

ヘタ付きのミニトマトは、友人に振る舞ったところ「シンガポールにきてこんなに甘いトマトは初めて」と喜んでもらえました。

チョンバルマーケットならば、もやしを50セント出せばびっくりするほどの量を買えました。それに新鮮。冷蔵庫に数日置いていても変色しません。

長いロープ状のインゲン豆や百合根などローカル野菜も多数あるのですが、なかなか手を出しづらくまだ買えていません。

健康志向の人のためのオーガニック野菜もしっかり置いていますぜひ一度覗いて見てください。

あると嬉しい乾物もチョンバルマーケットで入手可

料理にコクを加えたり出汁にもなる乾物は、チョンバルマーケットで購入できます。干しエビや干しシラス、椎茸などなど乾物屋さんも3〜4軒並んでいます

お昼ご飯のチャーハンを作るときに干しエビを加える、冷奴にシラスをまぶすなど使い方はさまざま。こちらももちろん量り売り。最低100グラム5ドル(だったかな?)、それぐらいの値段感なので、乾物を求めているのであれば、ぜひ。

そのほか、根強いファンがいるコーヒー豆の販売店スパイス専門店衣料品や雑貨を売っているお店もあります。午前中早い時間にチョンバルマーケットへ、その後にチョンバルベーカリーをはじめとする人気カフェでブランチ。というのが賢い使い方。週末の午前中はチョンバルマーケットへの買い出しで決まりです。

月曜日は休場日なのでご注意を。

Tiong Bahru Market(チョンバルマーケット)
住所:30 Seng Poh Rd, S168898
営業時間:早朝から昼過ぎまで(売り切れて早めに閉店するお店も有り)
休場日:月




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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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