シンガポール食品庁 2023年に新たな飲食業者ライセンス制度導入
シンガポール食品庁(SFA)は10月25日、2023年1月1日から新たな飲食業者ライセンス制度“Safety Assurance for Food Establishments(SAFE)”を導入すると発表しました。
これは、飲食業者の食品安全性を毎年、A~Dの4段階で評価する現行制度に代わるものです。
SAFEは、飲食店、食品製造業者、ケータリング業者、ベーカリーをはじめとする国内約2万3,000の飲食業者を対象に、一定期間にわたり食品安全に関する大きな問題が生じていないか、食品衛生担当者を置いているかなどを評価。
衛生リスクが高い食品取り扱い業務を行っている業者は、より多くの基準を満たさなければならないなど、評価基準は、業者のカテゴリーによって異なり、評価結果に応じて、ブロンズ(3年)、シルバー(5年)、ゴールド(10年)に色分けされたライセンスが付与されます。
食品安全衛生上の大きな問題を起こしていない期間が2年未満の業者と新規ライセンス取得業者のライセンス期間は、1年となります。
業者の継続的な実績を考慮する新制度の導入について、SFA幹部は、「1年おきの断片的評価に基づく現行の食品安全衛生基準制度と比べ、各業者の食品安全への一貫した取り組みをより反映し、消費者がより多くの情報を得て選択することを可能にするものだ」として、その意義を強調。
専門家からは、検査時の評価が高ければ、その後、衛生面の問題が生じても、評価がすぐに格下げされない現行制度の柔軟性の欠如を指摘するとともに、こうした問題への即時対応を検討する新制度を評価する声が上がっています。
また、SFAは、新制度の導入にあたり、食品取り扱い業者を対象とした研修コースも開設したとのことです。
新制度の発足に伴い、より安全な食品衛生環境の実現が期待されます。
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SingaLife編集部
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