シンガポール郊外住宅エリアに24時間営業の無人キオスク開店
※写真はイメージです
シンガポール郊外ブキット・ゴンバック、クレメンティ両地区のHDB住宅共用スペース数カ所に11月25日、24時間営業の無人キオスク計11店が、開店しました。
個人経営の地元商店が、運営を担い、食品、飲料、家庭用品などを取りそろえています。
利用方法は、買い物客が、利用に際し、商品棚に掲示されたQRコードを携帯電話を使ってスキャンして、商品棚のドアを開け、取り出した商品の代金がアカウントに登録したクレジットカードに請求される仕組みです。
各キオスクは、政府などが中心になって進めるHDB住宅エリアでのデジタル技術活用を図る取り組みの一環として、1年間にわたり試験設置されます。
HDB住宅エリアの個人商店からは、自らの高齢化に伴い、長時間営業できなくなり、大型スーパーマーケットに客を奪われることを懸念する声も寄せられており、今回の試みが、無人店舗を運営する個人商店の売り上げ増加につながる可能性が期待されています。
また、各キオスクでは、リアルタイムで在庫を追跡する在庫管理システムを採用。商品が売れれば、自動的にアップデートが行われ、店舗運営者がデータを活用し、商品の売れ行きに応じて、品ぞろえを決めることも可能です。
無人キオスクの開店に立ち会ったHDB住宅エリアにおけるデジタル技術導入推進を担当する政府関係者の1人、ロー・イェンリン国務相(通産担当)は、無人キオスクについて、「余分な人件費をかけずに、店舗を増設できるようになる」と述べるとともに、住民や店舗運営者の反応・意見を基に、今後の店舗展開を判断する方針を示しています。
街のあちこちで完全セルフサービス式の無人キオスクを目にするようになる日も、そう遠くないかもしれません。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
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