シンガポール名物のラクサ(叻沙)!SingaLifeが選ぶおすすめ最新12店
シンガポールを代表するローカルフードといえばチキンライス!ですが、ローカルに愛される「ラクサ」という麺料理をご存知でしょうか?濃厚な海老出汁スープが特徴的なラクサは、ホーカーでもフードコートでも空港でもいつでも気軽に食べられます。
一度食べるとクセになり、またすぐにでも食べたくなってしまう。そんなラクサの起源や特徴、古くから愛される名店や新店まで、おいしいラクサを食べられる飲食店を紹介します。
シンガポールの代表的ローカル料理「ラクサ」とは
まず、ラクサについて説明させてください。
シンガポール政府観光局のWEBサイトでも紹介されているラクサ。WEBサイトによると「スパイスとココナッツミルクが口の中で絶妙な味のハーモニーを奏でる」と記載があります。
そうです、ラクサはスープヌードルの一種で、ベースとなるスープにココナッツミルクと各種スパイスが使われています。甘辛い、そんな表現がしっくりくるのがラクサのスープ。
国内のあらゆる場所にある屋台街「ホーカー」には必ずといっていいほどラクサの屋台が出ています。
ラクサは1種類だけじゃない!?
ラクサは、マレーシアやシンガポールの文化が融合した「プラナカン料理」(ニョニャ料理)の1つです。プラナカンとは「この地で生まれた」という意味を持ち、15世紀後半にマレーシアやシンガポールに移り住んだ中国系移民の子孫と、現地マレー女性との間に生まれた混血の子孫を指します。
プラナカンの人々は、中国やマレーに西洋の文化をミックスさせた独自の生活スタイルや食文化を築き、その1つがこのラクサでした。ラクサにはさまざまな種類があり、お隣の国マレーシアでも地域によって異なるラクサを各地で味わうことができます。今回はシンガポールで発展した、代表的なラクサをご紹介します。
▪タマリンドを効かせたペナン ラクサ ▪カレーのようなサラワク ラクサ ▪カトン地区発祥のカトンラクサ |
です。
ガイドブックでの名店紹介などからも、シンガポールといえば「カトンラクサ」の印象が強いのではないでしょうか。
カトンラクサの特徴
観光局ウェブサイトの説明を一部表現を変えて掲載してみます。
カトンラクサは、カトン地区に住むプラナカンたちによって作られました。ココナッツミルクや干しエビで味付けした、燃える夕陽のような赤々としたスパイシーなスープに、ザルガイや大エビ、かまぼこなどのトッピングが乗っています。
麺が特徴的で、太めの麺が短く切られており、箸でつかむよりもスプーンですくって食べるのに適しています。カトンラクサを提供する飲食店のなかには、箸がなくスプーンだけを出すところもあります。
そのおいしさが人気となったカトンラクサは、フランチャイズや大手のラクサ屋台がその味を再現し、シンガポール東部から全土へ広がりました。
それでは、おすすめのラクサを紹介していきましょう。
シンガポールでおすすめのラクサ12店
(1)328 Katong Laksa
カトンラクサを代表するのがこの328カトンラクサ。短い麺をレンゲで食べるというトラディショナルなスタイルが特徴です。シーフードの香り漂うココナッツミルクのスープが、辛さをまろやかにマイルドにさせます。何度でも食べたくなる味、というのも納得です。
ローカル、観光客問わずいつも混雑している人気ぶりで、2017年にはミシュランビブグルマンを受賞している名店です。
328 Katong Laksa(328カトンラクサ) 51 East Coast Road店 住所:51 East Coast Road, S428770 最寄り駅:Marine Parade駅 営業時間:月〜日 9:30-21:30 定休日:無 電話番号:8754 6847 他店舗:有(United Square Shopping店、Queensway Shopping Centre店、Westgate店) WEBサイト |
(2)Depot Road Zen Shan Mei Claypot Laksa
ミシュランガイドビブグルマンを2016、2017年と受賞している土鍋ラクサ専門店です。アレクサンドラビレッジフードセンターの中にあり、いつも混雑しているこのDepot Road Zen Shan Mei Claypot Laksaの特徴は、ラクサがクレイポッド(土鍋)で提供されること!土鍋の保温効果で熱々のラクサを楽しむことができます。
具材は、油揚げ、もやし、フィッシュケーキ、海老が入る王道のラクサ。辛いもの好きな人はチリを入れてもいいですね。
Depot Road Zen Shan Mei Claypot Laksa (デポ ロード ジェン シャン メイ クレイポット ラクサ) 住所:Blk 120 Bukit Merah Lane 1 #01-75, S151120 最寄り駅:Queenstown駅 営業時間:月〜金 9:30-15:30、土 9:30-14:00 定休日:日 電話番号:9088 9203 WEBサイト |
(3)San Laksa Steamboat
シンガポールで人気の火鍋。そのラクサ版を食べたくなったときは迷わずここ。肉、魚、野菜、麺類など、好きな具材をチョイスして、鍋に投入。火が通れば食べられます。ベースのスープは、ラクサ以外に鶏ベースも選べるので辛いのが苦手な人でも大丈夫。
この店舗は、Vivo Cityの近くから、リトルインディアエリアにあるショップハウスに移転しました。居心地の良いモダンでオリエンタルな雰囲気のインテリアで食べるラクサは新鮮です。
San Laksa Steamboat(サン ラクサ スチームボート) 住所:147 Kitchener Road, S208524 最寄り駅:Farrer Park駅 営業時間:月〜日 11:00-24:00 定休日:無 電話番号:6275 7069 WEBサイト |
ここからはホテルで食べられる上品なラクサを紹介します。街の飲食店とは違った雰囲気とサービスの中で食べるラクサは、それまでの印象とはまた違った魅力とおいしさを感じるはずです。
(4)Straits Kitchen
オーチャードに構えるホテル「グランドハイアットシンガポール」に入るダイニング「StraitsKitchen」。ここでもラクサが食べられます。
エビのすり身、チリペースト、クリーミーなココナッツミルクを混ぜた香りのよいラクサ麺は、地元でも大人気のメニューです。さらに、たっぷりの海老、フィッシュボール、フィッシュケーキがトッピングされています。注文を受けてから、シェフがライブショーキッチンで調理するできたての一品です。
この料理には、持続可能で安全な養殖が証明されているサステナブルエビを使用しています。
※ビュッフェコースの一品として提供されます。
🔶Lunch Buffet 日〜木 12:00-14:30/大人1人 S$68++、子ども (4〜12歳) S$34++ 金土 12:00-14:30/大人1人 S$78++、子ども (4〜12歳) S$39++ 🔶Dinner Buffet 日〜木 18:00-21:30/大人1人 S$78++、子ども (4〜12歳) S$39++ 金土 18:00-21:30/大人1人 S$88++、子ども (4〜12歳) S$44++ |
Straits Kitchen(ストレイツ キッチン) 住所:10 Scotts Rd, Grand Hyatt, S228211 最寄り駅:Orchard駅 営業時間:月〜日 ランチ12:00-14:30、ディナー18:00-21:30 (L.O.閉店の30分前) 定休日:無 電話番号:6732 1234 WEBサイト |
(5)Po
出典:Po
リバーバレーのシンガポールリバー沿いにあるホテル「The Warehouse Hotel」に入るレストラン「Po」。大理石のテーブルと70年代風のランプで飾られ、伝統的な家庭のスタイルを取り入れている雰囲気は抜群です。
Poで提供されるラクサは、魚介類がたっぷり入った一品。自慢のココナッツスープとラクサ麺が一体になり、口の中においしさが広がります。
実際に食べたSingaLifeのスタッフは「ココナッツの甘味と辛さのバランスが絶妙で上品な味。大ぶりのエビも食べ応えがあり、ホーカーで食べるラクサとはもはや別物でした」と話しています。
Po(ポー) 住所:320 Havelock Rd, Robertson Quay S169628 営業時間:月〜日 ランチ12:00-15:00、ディナー18:00〜22:30 定休日:無 電話番号:6828 0007 WEBサイト |
(6)Alley on 25
ブギスのアンダーズシンガポールにあるレストラン「Alley on 25」。Auntie’s Laksa(おばちゃんのラクサ)というラクサには、車エビやかまぼこ、うずらの卵などの具がたっぷり。ココナッツクリームとドライチリ、ドライエビ、バラチャン、レモングラス、キャンドルナッツなどをベースとした香り高いスパイスペーストが入った濃厚なスープと一緒に味わえば、ラクサの新しい魅力を感じられるはず。
Alley on 25 at Andaz Singapore(アレー on 25) 住所:5 Fraser Street, Singapore, S189354 最寄り駅:Bugis駅 営業時間:月〜日 ランチ11:30-14:30、ディナー 18:00-22:00 定休日:無 電話番号:6408 1288 WEBサイト |
(7)SKIRT Restaurant
続いてご紹介するのは、W Singapore-Sentosa Coveの朝食ビュッフェ会場にもなっている、SKIRT Restaurantのラクサです。
ホテル宿泊の際には、素晴らしい朝食ビュッフェはもちろん、ヌードルスタンドでいただける絶品ラクサが大変おすすめです!ラクサを食べるために訪れたいと思うほど、濃厚なスープともちもち麺は病みつきになります。具材も好きなものを適量選べるので、自分好みの一杯が食べられるのもまた至福。
SKIRT Restaurantは通常、土曜を除きディナータイムのみの営業のため、朝食利用時にラクサを楽しむことができます。
SKIRT Restaurant 住所:21 Ocean Way, S098374 最寄り駅:Imbiah駅からタクシーまたはバス利用 営業時間:日〜金 18:00-22:30、土 12:00-15:00 定休日:無 電話番号:6808 7278 WEBサイト |
(8)The Original Katong Laksa
出典:Janggut Laksa(The Original Katong Laksa)
ラクサ創成期から伝わる味で、ラクサ激戦区カトンを代表する人気店、The Original Katong Laksa。クリーミーでマイルドな味わいのスープに香ばしいエビの香りが特徴のラクサは、やはりここもまた短い米麺をレンゲですくって味わうスタイル。ボリューミーで食べ応えがあり、お腹を空かせたランチや夕食にもぴったりですよ!
The Original Katong Laksa 住所:50 E Coast Rd, #01-64 Roxy Square, S428769 最寄り駅:Marine Parade駅 営業時間:木〜火 10:30-16:30、水 10:30-15:00 定休日:無 他店舗:有(Queensway Shopping Mall店、ChinatownPoint Shoppint Mall店、Upper Paya Laber店) |
(9)Sungei Road Laksa
シンガポールのラクサ行列店の一つ、Sungei Road Laksa。炭火で丁寧にゆっくりじっくり煮込んだスープが絶品のクラムチャウダー系のシンガポールラクサです。
小さめな量は朝食や軽食にぴったりで、お値段も良心的。ココナッツミルクの効いたスープにかまぼこ、貝、千切りのコリアンダーが添えられ、レンゲでいただくスタイル。お箸は提供されないので、割り箸を持参する人もいるようです。
Sungei Road Laksa 住所: 27 Jalan Berseh, #01-100, S200027 最寄り駅:Jalan Besar駅 営業時間:月〜日 9:30-17:00 WEBサイト |
(10)Violet Oon
出典:Violet Oon
伝統的なプラナカン料理を楽しめるViolet Oonの定番メニューでもあるドライラクサは汁こそないものの、ラクサの旨味がぎゅっと凝縮された、他では味わえないスタイルです。モチモチの麺一本一本に、干しエビを砕いて作ったグレービーソースがたっぷりと絡められ、ぷりぷりの海老とフレッシュなもやしが添えられています。
島内3箇所に店舗を構え、中でもシンガポールと東南アジアの現代アートのコレクションを所蔵するビジュアルアート施設、ナショナルギャラリーシンガポールにあるNational Kitchen by Violet Oonの雰囲気は格別です。
Violet Oon 住所:2 Orchard Turn, #03-28/29 ION Orchard, Singapore, S238801 最寄り駅:Orchard駅 営業時間:月〜日 12:00-22:00(ラストオーダー21:30) 定休日:無 電話番号:9834 9935 他店舗:有(Jewel店、National Gallery店) WEBサイト |
(11)Museum Cafe
シンガポールの文化遺産「崇文閣」の中にあるおしゃれなMuseum Cafeでは、伝統的なニョニャラクサをいただけます。プラナカンタイルの華やかなテーブルがひと際美しく、店内の雰囲気と相まって食事も更においしく感じてしまいそう。
お店の看板メニューでもある人気No.1のニョニャラクサは、細い麺(ビーフン)とイエローミー(ラーメン)から選ぶことができます。シンガポールのあちこちでラクサを食べ歩いた筆者ですが、スープの旨味、コク、濃厚さはお見事です。まろやかなのに、濃厚で深い味わいのスープがしっかりと麺に絡まって、初めてスープを全て飲み干したいと思えるお味でした。
お隣にはシンガポール最古のお寺、シアンホッケン寺院があります。歴史情緒溢れる空間も併せて、食事をお楽しみください。
Museum Cafe 住所:168 Telok Ayer St, S068619 最寄り駅:Telok Ayer駅 営業時間:月〜土 11:30-16:30(ランチ11:30-15:30) 定休日:日 電話番号:9864 6021 |
(12)TOAST BOX
出典:TOAST BOX
シンガポールでカヤトーストやコピをいただけるカフェ、TOAST BOXのラクサも、そのおいしさに思わず立ち寄ってしまう人が続出です。現代的でカジュアルな雰囲気が親しみやすく、シンガポール国内に多数店舗を展開しているチェーン店ですが、ラクサやカリーチキン、ミーシャムなどの食事メニューのお味は本格的!
マリーナ ベイ、シティ、チャイナタウン、チャンギ空港やモールなど、主要な観光エリアには必ずと言っていいほど店舗を構えているTOAST BOX。ランチや小腹が空いた時に気軽に立ち寄れるTOAST BOXのラクサも、是非選択肢に入れてみてくださいね。
TOAST BOX 住所:391 Orchard Rd, Takashimaya Shopping Centre, Ngee Ann City #B2-30, S238872 最寄り駅:Orchard駅 営業時間:7:30-9:30 定休日:無 電話番号:6285 6116 他店舗:有(Jewel店、Paragon店、Raffles City店、他) WEBサイト |
シンガポールのラクサ制覇を目指すのはどう?
いかがでしたでしょうか。SingaLifeがおすすめするラクサが食べられるお店12選。シンガポール国内には、ラクサを提供しているお店がたくさんあります。一度食べると病みつきになるラクサ。いろいろなお店で食べ比べをして、自分好みのラクサを見つけるのもおすすめですよ。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLifeグルメ倶楽部
編集部が実際に足を運んだ選りすぐりの飲食店や、話題のカフェ・レストラン、最新グルメなど、シンガポールの食にまつわる旬の情報をご紹介します!次に食べたいグルメやお気に入りのお店が見つかるかも?