【総合診療から小児科、産前産後、皮膚科のケアまで】日本語でサポート可能なMDインターナショナルメディカルセンターにインタビュー!

海外で暮らす際に病院選びは難題ですよね。日常のコミュニケーションで英語が使えても、病気や怪我の際には母国語で症状を説明したいものですよね。

そこで今回は、日本語で総合診療から小児科、産前産後、皮膚科のケアが受けられるMDインターナショナルメディカルセンターに取材しました。同センターの医師紹介からクリニックへのアクセス方法までを詳しく紹介します。


MDインターナショナルメディカルセンター とは

MD International Medical Centre(エムディーメディカルセンター)は、日本語で対応可能な医療サービスを提供しているシンガポールのクリニックです。日本国籍以外の患者さんの診察も可能で、多国籍の家族にも人気です。日本人看護師が常駐なので、言葉の心配はありません。

総合診療や皮膚科のラウ医師、カイロプラクターの藤原氏、シンガポール公認心理士山懸(やまがた)氏、小児科のウー医師が診察をしています。今年2月より日本の助産師あや氏が加わり、母乳外来や育児相談、ベビーケアなどを受けることが可能になりました。

2020年4月にWheelock Placeから現在の総合病院Gleneagles近くに移転しました。その大きな理由の一つが、協力関係が整った総合病院Gleneaglesからすぐ近くであり、専門医への紹介や手術の際に患者さんの利便性を考えたことと、あわただしいオーチャードロードでなく、リラックスできる緑の多い場所で診療をしたかったからだそうです。

総合病院が近くにあるのは、患者さんとしても安心できますね。

 日本人看護師が常駐

日本で看護師として勤務していたスタッフが看護師として在籍しており、毎日勤務しているので、言葉の不安をカバーしてくれます。看護師としてのサポートはもちろんのこと、医療通訳のように「痛み」と言う言葉一つとっても、その痛みが鈍痛なのか鋭いなのかなど丁寧な通訳で診療時の言葉の不安を軽減してくれます。

また、申し送り体制がきちんとしているので、それぞれの患者さんの情報共有もスムーズです。

患者さんの問題を医療チームでサポート

診療内容は、大きく分けて以下です。

・総合内科
・皮膚科
・小児科
・ペインマネジメント(痛みの緩和)
・心理療法(カウンセリング)
・産前産後ケア
・ブレストケア

MDインターナショナルメディカルセンターでは、日本の助産師あや氏が加わったことで患者さんの産前産後ケアにも力を入れています。皮膚科や小児科を診ることのできる医師がおり、なおかつ、助産師としてのあや氏が新生児・乳幼児湿疹などのトラブルやお母さんの乳腺炎などの産後のお悩みをもつ患者さんを包括的にサポートすることができます。


総合診療・皮膚科のラウ医師

メディカルディレクターを務めるDr Lau(ラウ医師)は、日本語は話せませんが、当院以外の日系クリニックで勤務していたこともあり、日本人の患者さんへの対応に慣れています。患者さんとのコミュニケーションに重点を置き、病名や治療プランをわかりやすく説明し、メモを用いて細かく説明します。

ラウ医師いわく、「医療方針は、患者の症状を丁寧に聞き、理解し、適切な治療を提供する」ことを診察時に意識しているそうです。

クリニックでは、総合内科の他に皮膚科、耳鼻咽喉科、呼吸器科、眼科の専門医が診療を行い、心理学者の山縣千尋氏もコンサルテーションし、心のケアもすることができます。シンガポール特有の疾患にも対応し、熱帯気候によるアレルギーや害虫に関連する症状にも詳しいラウ医師は、患者さん一人ひとりに合わせた治療を提供しています。

国際結婚を含む、シンガポール人や外国籍の患者さんに対応することができるので日本人にとってだけではなく、英語圏の患者さんにもアクセスしやすいですね。



カイロプラクター藤原氏

カイロプラクティックの専門家、藤原氏は、アメリカや日本での経験を活かし、背骨の矯正だけでなく、肩や足、手などの多様な症状に対応し、患者さんとコミュニケーションを重ね原因を探り治療を行っています。

MDインターナショナルメディカルセンターには、体外衝撃波治療装置(拡散型衝撃波)をはじめ、電磁波治療器、高強型レーザー、けん引器などの用意があり、肩、肘、膝、腰などのあらゆる状態に適した機器を使って治療をおこなっています。

藤原氏は、身体の不調がある場合早期の受診を推奨しています。慢性疾患でも治療を通じて痛みを軽減し、患者さんの生活の質を向上させることを目指しているそうです。



日本の助産師あや氏

写真:日本の助産師あや氏

助産師あや氏は、産前産後の赤ちゃんだけでなく、お母さんの乳腺炎や授乳のトラブル、子育てのアドバイスなどをMDインターナショナルメディカルセンターの医療チームの一員としてサポートしてくれます。

あやさんの産前産後ケアでは、医師の診断のもと以下のサービスを提供しています。

1.母乳ケア
2.産前産後ボディマッサージ
3.ベビーマッサージ
4.母親・両親学級の指導
5.乳幼児診断
6.ワクチン接種指導

乳腺炎の症状がある場合は、皮膚科医師の抗生剤での治療なども受けたり、産後には骨盤の歪みを藤原氏のカイロプラクティックとあや助産師のマッサージで軽減したり、産前産後のケアをしてくれます。

「シンガポールで子育てをするお母さんのサポートができれば!」と、助産師としてできるサポートを提供しているそうです。

●産前産後ボディマッサージ
産前のマッサージを受けることで、妊娠に伴う腰痛や関節痛の軽減、血液の循環改善、リンパの流れ促進による浮腫減少、筋肉の緊張緩和、ストレスと不安の軽減、睡眠促進などの効果が期待できます。

一方、産後のマッサージを受けると、お産後の体の浮腫が軽減し、母乳分泌が促進され、ホルモンの安定化やストレス、不安の軽減、質の良い睡眠を取ることができ、リンパの流れが促進されるため体重減少がしやすくなります。

マッサージでは、明かりや音楽、アロマなどを調整し、まるでスパに来たように患者さんがリラックスしてもらえる空間を提供しています。

●ベビーマッサージ
ベビーマッサージは、赤ちゃんとママとパパがスキンシップをとることで幸せホルモンが分泌されます。免疫力がアップしたり、整腸作用や脳をはじめとする身体の発達、そして安眠の促進がおこなわれ、不安やストレスの軽減へとつながります。ベビーマッサージの方法も一緒に指導してくれるので安心です。

●母乳ケア
助産師あや氏の母乳ケアはBSケアという手法で、痛みはなく、眠たくなる程心地よいケアです。MDインターナショナルメディカルセンターでは超音波療法も取り入れられており、お産直後のおっぱいの浮腫や鬱滞しているおっぱいをながしてくれたり、母乳量の増加も期待できます。また、切れてしまった乳首の傷を早く治してくれます。

赤ちゃんが授乳中にうなったり、乳首を引っぱったりする時は、おっぱいさんのSOSかもしれません。乳腺炎の可能性があるため注意が必要です。

母親、両親学級の指導では、母乳が少ない、赤ちゃんが母乳を飲まないなどのトラブルや断乳、乳腺炎ケアなどもサポートすることができます。また、ワクチンの接種や沐浴の指導などもお母さんはもちろん、お父さんにもご指導します。


小児科のウー医師

MDインターナショナルメディカルセンターの小児科を担当するウー医師は、子どもたちの健康と成長を全面的にサポートしています。シンガポールの政府系病院の小児一般診療、児童思春期精神料などで、小児の一般診療はもちろん、ASOやADHD、気分障害、不安障害をもつ子どもや青年も診療してきた経歴があり相談しやすい医師です。

予防接種から病気の治療まで、子どもの診療に対応しています。上記で紹介した、あや助産師とウー医師はコミュニケーションを密にとっており、新生児から乳幼児、お母さんを包括的にサポートしてくれます。当クリニックでは、午前中の診療となります。


シンガポールでも日本語の医療サポートを受ける

シンガポールでの生活は、言語や文化の違い、そして何よりも慣れない環境での生活によって多くの不安を伴います。特に、病気や怪我をした場合、その不安は一層増大してしまいます。MDインターナショナルメディカルセンターは、日本人スタッフが常駐し、日本語での医療サービスを提供しているため、シンガポールで医療サービスを必要とする日本人にとって、信頼できる選択肢の一つですね。




クリニック情報

2022年11月にMRT (Thomson-East Coast Line)ネピア駅が開通し、オーチャード駅からネピア駅まで3分、また、駅からクリニックまでは徒歩数分で到着することができます。

 

〈施設情報〉

MD International Medical Centre
(MDインターナショナル メディカルセンター)
住所:9Taman Serasi #01-11, Botanic Gardens View S257720
最寄り駅:Nepier駅
診療時間:月〜金 9:00-12:30 /14:00-18:30、土 9:30-13:00
※診療受付は診療時間の30分前まで
休診日:日祝
電話番号:6694 1661
WEBサイト

 

Nepier駅からのアクセス

1.Nepier駅1番出口から地上へ

2.Gleneagles病院に向かって左、ボタニカルガーデン方向へ

 

3.突き当りの角を右折

 

4.直進するとBotanic Gardens View の門が見えます

 

5.門を通り、右手に小道があるのでそこを直進

 

6.建物の1階にみえます


●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。




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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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