【2023年度版】シンガポールの中秋節の過ごし方!名月を愛でながら月餅を味わおう!

チャイナタウンで開催される大きな祝いの一つ「中秋節」。ムーンケーキフェスティバル、ミッドオータムンフェスティバルとも呼ばれるフェスティバルです。秋を彩る中秋節は、ここシンガポールでも街のあちこちで祝われる祭りの一つです。特にチャイナタウンでは旧正月に次ぐ賑やかさ。ところ狭しと並べられた月餅も目を引きます。
もちろんチャイナタウン以外でも、ライトアップや楽しいイベントなどが開催されます。どうぞシンガポールでも中秋節を楽しんでください。
中秋節とは

中秋節は、旧暦8月15日に行われます。15日が月の真ん中で、旧暦8月が秋の真ん中であることから、中秋節と呼ばれています。豊かな実りを神に感謝する祭りであったようです。
中秋節の由来
2000年以上前、宋の時代に秋の収穫後の祭として始まったそうです。また中国人が月を崇拝する伝統に由来していると考えられています。そして月を表す月餅を共に食べる祭でもありました。
現代では、満月は再会の象徴とも考えられており、丸い月が円を表し、家族が集まり団欒の時を過ごすと言った意味合いになっています。古代から中国では故郷を離れ、遠くへ出稼ぎに行くということも多く、「体は故郷に戻れなくても、遠く離れた所から同じ月を眺めて、同じように月餅を食べながら家族を思う」という祭でもあるようです。ゆえにこの祭りは月餅祭とも呼ばれています。
「月はロマンティック」 |
日本でも中秋の名月と呼ばれるように、この時期の月は明るく美しいもの。また中秋節の日は、月の女神が夫婦に幸せをもたらすと信じられているため、結婚式には縁起が良いと考えられています。
月にまつわる伝説で有名な物語は、不老不死の薬を飲んだ嫦娥が月の女神になったと言われるものがあります。またもう一つの物語では、月にうさぎがいるようになった事の始まりが伝えられています。仏陀がお腹を空かせた老人に変装し、キツネ、サル、ウサギの3匹の動物に助けを求めました。キツネは魚を捕まえ、サルは果物を持ってきましたが、うさぎは火中に身を投じ、自分自身を捧げました。うさぎの尊い犠牲に心打たれた仏陀はうさぎを復活させ、月に送ったと言われています。
そんなロマンチックな伝説が信じられるほど、魅惑的で美しい中秋の月。2023年は9月29日(金)が十五夜当日ですが、明るい月夜になるといいですね。
月餅の由来
月餅の起源は古く、さまざまな説がある中で、有名な伝説としては、モンゴル人反乱伝説があります。何度も中国侵略を試みたモンゴルは、13世紀に元朝を建国。元王朝は中国を支配する圧政を敷きました。
反乱軍は中秋節に合わせて反乱を起こすことを画策し、モンゴル皇帝の長寿を祈るため、中国人の一人ひとりに月餅を配るという許可を取り付けました。月餅の中には、8月15日のモンゴル人殺害指令の紙が入っており、モンゴル人は月餅を食べないので企みは発覚せず、彼らの計画は成功した、というものです。
2023年中秋節の見どころ
海外からのシンガポールへの旅行が順調に増えている今、チャイナタウン中秋節のような催しは旅の魅力を高めてくれます。
もし日本からのお友達や家族がシンガポールへ来星されるなら、マストで訪れるべきチャイナタウン。昼間も楽しいですが、夜のチャイナタウンは最高です。中央にある歩道橋からの写真もきれいですよね。チャイナタウンならではの雰囲気が楽しめる素敵なフェスティバルです。あちらこちらにあるムーンケーキのサンプリングもあるのでぜひ!
イベントも盛りだくさん
Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall 晩晴園 孫文南洋記念館

出典:Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall
孫文南洋記念館は、孫文の東南アジアにおける革命活動、1911年革命におけるシンガポール華人の貢献、革命がシンガポールと華人社会に与えた影響などをたどることができる博物館です。その他、中国の文化を伝えるイベントなどもたくさん開催しています。中秋節もその一つです。
今年はかわいらしいパンダが月夜を飾ります。玩具メーカー52Toysのパンダ・ロール・シリーズとのコラボレーションにより、「A Mid-Autumn Paw-trait(中秋の名残り)」と題した実物大の屋外展示を開催!
2023年8月29日から10月1日まで、SYSNMHの前庭に2頭のパンダが登場します。

出典:Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall
1頭はリラックスした姿勢で座り、もう1頭は伸びをした姿勢でちょこんと座っています。

出典:Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall
ジャイアントパンダの保護努力を称え、この種のステータスが「絶滅危惧種」から「脆弱種」に再分類されたことを祝う意味もあるのでぜひ、等身大のパンダランタンを見学しに行ってください。

出典:Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall
SYSNMHの万清中秋節オープンハウス2023の一環として、記念館はさまざまな氏族協会と協力し、あらゆる年齢層の来館者が中国コミュニティの方言文化についてより深く学べるプログラムを開催します。
週末のオープンハウスでは、ライブ・パフォーマンス、文化ワークショップ、ヘリテージ ウォーキング ツアー、朗読セッションなど、多彩なラインナップを楽しめます。
主なプログラムには、テオチュー・ポワット・イップ・フアイ・クアンによるテオチュー カルチャー トレイル、福建会館による福建ソング&ライム ワークショップなどがあります。詳細は随時FacebookやWEBに掲載されますので、まめにチェックしてください。
イベント特別スケジュール |
中庭展示
期間:2023年8月29日〜10月1日
時間:10:00-21:00
フェスティバルオープンハウス
日時:2023年9月23日、24日
時間:10:00-18:30
入場料:入場無料(チケット制)
開館時間延長日
ギャラリー 2023年9月2日(土)、3日(日)9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)、29日(金) |
以上全て10:00-21:00 (最終入場20:30)
<Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall 晩晴園 孫文南洋記念館> 住所:12 Tai Gin Road, S327874 開館時間:10:00-17:00(最終入場16:30) 休館日:月 電話番号:6256 7377 入場料: 大人:S$8、60歳以上、学生、障害者:S$5、6歳以下無料。 ファミリーパッケージ(総勢5名、ただし大人3名まで):S$24 WEBサイト |
Gardens By The Bay ガーデンズ バイザベイ

2023年中秋節 を祝うランタンがガーデンズ バイザベイを彩ります!中国の神話、伝説、文化からインスピレーションを得た、色とりどりのランタンがずらりと並びます。

さらにさまざまな文化的パフォーマンスやアクティビティを楽しんだり、楽しいカーニバルゲームやおいしい屋台料理もあります。特に夜のライトアップしたガーデンズ バイザベイの景色は特別。

詳細はまだ出ていませんのでWEBサイトでご確認下さい。
<Gardens By The Bay> 開催期間:2023年9月15日~10月1日 時間:18:00-22:00 場所:ガーデンズ バイザベイ 入場料:無料 WEBサイト |
Chinatown チャイナタウン

昨年は初開催のフードフェアに加え、ピープルズパーク・コンプレックス前の広場ではトレードフェアも開催され、街角のお祭りを盛り上げました。
今年のチャイナタウンフェスティバルでも、街のライトアップはもちろん、いろいろなイベントが開催されます。お子さまが楽しめるイベントもあるので子連れで楽しめる事間違いなしです。

ランタン ペインティング コンペティション 開催日時:2023年9月10日 9:00-14:00 場所:チャイナタウン ポイント 住所:133 New Bridge Rd, S059413 開催場所:チャイナタウン全域 最寄り駅:Chinatown駅 WEBサイト |
中秋節にぴったりのランタンペインティングなどは最高のイベントですね。
その他、いろいろなイベントが開催予定ですが、まだ詳細は出ていませんのでFacebook やWEBサイトをご覧ください。
Vivo City ビボシティ

出典:Vivocity
VivocityではGarden Of Lightsを開催!みんなが大好きなサンリオキャラクターとVivoCityが中秋節を盛り上げます。スカイパークにハローキティ、マイメロディ、リトルツインスターズなどサンリオの仲間たちが夜を明るく染めます。
詳細はまだ出ていませんので、WEBサイトをご覧ください。
Garden Of Lights 開催日時:2023年8月31日~10月1日 住所:1 HarbourFront Walk, S098585 場所: VivoCity 3F スカイパーク WEBサイト |
中秋節をお祝いしよう
チャイニーズニューイヤーに次ぐ中華系イベント、中秋節。ここに挙げたもの以外にもお近くのコミュニティーセンターやショッピングセンターなどにもご注目。ランタンやムーンケーキ、その他イベントなども開催されます。ご近所のショッピングエリアへ行ったときなどはチェックしてみてください。
その他、お子さんとランタンを作って、近所の公園をランタンを持ってお散歩、なんていうのも楽しいかも。ぜひご家庭でもお祝いをしてみてくださいね!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
林じゅん子
長崎県出身。バブル期の東京で浮かれて過ごし、そのままシンガポールへ。気がつけば20数年!香港映画がきっかけでアジア芸能にはまり、シンガポール初日本人芸能記者(自称)に。ラジオ、雑誌ともに芸能一筋、出会った芸能人は数知れず。 現在はエンタメ以外の3大好物、イケメン、おいしいもの、アニマルネタ目を光らせる。期間限定&新製品にも目がない、ローカルどっぷりジャパニーズ