【保存版】ウェットマーケットのシーフードはこう食べる!シンガポール在住スタッフおすすめ料理を大公開!

みなさん、シンガポールでシーフード料理を作っていますか?お肉に比べると難易度が高いと思われがちな魚介類。でも、コツさえ分かれば案外簡単に料理できちゃうんです。

今回は、シンガポール在住スタッフおすすめの、家庭でできるおいしいシーフード料理を大公開!下処理の方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。



ウェットマーケットで新鮮な魚介類を買おう!

シンガポールは海に面した島国。そのため、近海でたくさんの魚介類が獲れます。新鮮な魚介類を食べたいなら、ぜひウェットマーケットへ行きましょう!その日に水揚げされたピチピチの魚介類が所狭しと並んでいます。

シンガポールは熱帯に位置するため、日本ではなかなか見かけないような暖かい海に生息する魚もよく見られます。せっかくなので、日本との魚介類のラインアップの違いを存分に楽しんでください。もちろん、日本人にも馴染みがあり料理しやすい魚もたくさんありますよ。




魚介類は下処理が命!下処理方法と保存方法を詳しく解説

魚介類を買うのをためらう理由に、下処理が大変だから…という方も多いのではないでしょうか?日系スーパーを除き、シンガポールでは日本のようにキレイに下処理やパッキングされた魚介類を買える訳ではありません。

しかしほとんどのウェットマーケットでは、店員さんに頼めば魚のウロコや内臓を取ってもらえたり、三枚におろしてもらえます。最初は緊張すると思いますが、勇気を出してどんどんお願いしましょう。

魚の下処理は店員さんにお願いできますが、イカ、エビ、貝類は自分で家で下処理をしなければなりません。難しいと思われがちな下処理ですが、コツさえつかめばとても簡単!日本人にも馴染みがあり、使いやすい魚介類の下処理方法と保存方法をご紹介します。


イカ

イカは鮮度が命!傷みやすいので買ってきたらすぐにワタを出して下処理をしておきましょう。暑いシンガポールでは傷むのも早いので、すぐに使わない場合は冷凍しておくととても便利です。
【価格】 S$20 / kg(2杯でS$11.5)

※価格はウェットマーケットや時期によって異なります。


<下処理方法>

1. 左手で胴をつまんで、内側に右手の指を入れます。軟骨に沿って胴とワタがくっついている部分を指先ではずすように引き剥がします。ゆっくりとワタを引き抜き、プラスチックのような軟骨も引き抜きます

2. 目の下を切ってワタと足を分けます。足の中にくちばしがあるので、押し出して取り除きます。

3. 足の吸盤を包丁でしごいて落とします。

4. 胴と足を洗ったらキッチンペーパーで水分を拭き取り、保存袋に入れて空気を抜き冷蔵庫へ。3日以内に食べない場合は冷凍しておきましょう。解凍するときは、冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍します。


エビ

シンガポールのエビは頭付きで売られているのが基本です。頭が付いているのは新鮮な証!

日本のスーパーで売られているエビはそのほとんどが東南アジアから輸入され、一度冷凍したものを解凍している場合が多いのです。そのため、日本では頭付きのエビを見かけることはほとんどありません。新鮮なエビを安く食べられるのは、まさにシンガポールに住んでいる特権といっても過言ではないのです。

調理しやすいエビは家庭料理の味方。冷凍保存もできるので、1kg買って半分は冷凍しておくという手もあります。
【価格】 S$17 / kg(エビの大きさにもよりますが、写真のサイズで1kg25〜30尾ほど)

※価格はウェットマーケットや時期によって異なります。


<下処理方法>

1. 頭を取り除き、竹串や爪楊枝で背ワタを取ります

2. キッチンペーパーで水分を拭き取り、保存袋に入れて空気を抜き冷蔵庫へ。3日以内に食べない場合は冷凍しておきましょう。殻をむいて使う場合は、あらかじめ殻をむいて保存しておくとすぐに使えて便利です。解凍するときは、冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍します。


アサリ

日本人に馴染み深い貝類といえば、アサリ。シンガポールのウェットマーケットでもアサリが安く手に入ります。ウェットマーケットで買ったアサリは十分に砂抜きされていないことが多いです。アサリを買って帰ったらすぐに砂抜きをしましょう。やり方を覚えれば簡単にできます。
【価格】 S$6 / kg

※価格はウェットマーケットや時期によって異なります。


<砂抜き方法>

1. アサリをよくこすり洗いして、汚れを落とします。

2. 海水と同じ濃度の塩水を作り、ボウルやバットに入れたアサリの頭が少しはみ出るくらいの水量で浸します。500mlの水に大さじ1杯の塩を入れた濃度が海水と同じ3%の塩水です。

3. 新聞紙かアルミホイルをふわっとかぶせ、そのまま3〜4時間ほど冷暗所におきます。アサリが呼吸できなくなるので、密閉しないようにしましょう。室温が高いとアサリが死んでしまうことがあります。シンガポールでは必ずエアコンの効いた室内か、場合によっては冷蔵庫に入れて砂抜きをします。

4. あさりは非常に傷みやすいので、暑いシンガポールではその日に食べるのがベストです。すぐに食べない場合は、保存袋に入れて空気を抜き冷凍保存します。使うときは解凍せず凍ったまま加熱調理するようにしましょう。


しらす

離乳食でよく使うしらす。シンガポールのウェットマーケットでもしらすが手に入ります。ただし、日本のしらす以上に塩分が強く、大人でも塩抜きをしないと食べられないほど。ウェットマーケットのしらすは日系スーパーよりも安いのですが、塩抜きをする必要があるので注意しましょう。
【価格】 S$4 / 100g

※価格はウェットマーケットや時期によって異なります。



<塩抜き方法>

1. 沸騰したお湯にしらすを入れて1〜2分ほど茹でます。

2. ザルに上げてそのまま料理に使います。


スタッフおすすめ!シーフード料理レシピを大公開

下処理が完了したところで、ここからはおすすめシーフード料理のレシピを大公開!シンガポールでおいしい魚介類をご堪能あれ!

干し貝柱とイカのシーフードカレー

ウェットマーケットの乾物屋さんで買った、干し貝柱を使ったシーフードカレー。乾物屋さんは中華料理に欠かせない乾物を取り扱うお店で、シンガポール中のウェットマーケットに入っています。

大きなウェットマーケットではチョンバルマーケットやチャイナタウンのマーケットで買うことができます。また、ブギスにあるアルバートセンターの2階は乾物の宝庫。何軒も乾物屋さんがひしめき合っているので、興味があれば覗いてみてください。

このような小さい干し貝柱を量り売りで買うことができます。旨味がぎゅっと凝縮された干し貝柱。これを入れるだけでいつものシーフードカレーがワンランクアップします。ぜひお試しください。

<干し貝柱とイカのシーフードカレーのレシピ>

1. カレーの具材を煮込むタイミングで、さっと洗った干し貝柱を入れて煮込む(干し貝柱は水で戻す必要はありません)。

2. 具材が柔らかくなったら、通常どおりルウを入れて少し煮込む。イカやエビは火を通しすぎると硬くなるのでご注意ください



いかめし

新鮮なイカが手に入ったら、駅弁でお馴染みのいかめしはいかがでしょうか?甘辛く煮込んだいかめしを一口食べたら、日本を思い出してきっと胸がいっぱいになるはず。いかめしはもち米で作るのが一般的ですが、手に入りにくいシンガポールでは普通のお米で代用可能です。もち米でなくても十分おいしく仕上がりますよ。

<いかめしのレシピ>

⚫︎イカ 2杯
⚫︎お米 80g(約1/2カップ)
⚫︎人参 1/8本
⚫︎椎茸 1枚
A 酒 100ml
A みりん 50ml
A 醤油 50ml
A 砂糖 大さじ1/2

1. お米を洗って水に1時間ほど浸します。人参と椎茸はみじん切りにします。

2. ザルに上げたお米とみじん切りにした野菜を混ぜます。

3. イカの胴に2を8分目まで入れ、つまようじで閉じ、フォークで破裂防止の穴を数か所あけます

4.鍋に3とAを入れ、イカがかぶる程度に水を加えて強火で加熱します。煮立ったら落としぶたをして、途中でひっくり返しながら弱火で約40分間煮ます。

5.食べやすい大きさに切り分けて器に盛り付けます。

※人参と椎茸を入れると切ったときに彩りが綺麗に仕上がりますが、なくても大丈夫です。
※イカに具材を入れすぎると破裂するので、多くても8分目までにしてください。


エビフライ

エビ料理といえば王道のエビフライ。前述のとおり、新鮮なエビが安く手に入るのはシンガポールに住んでいる特権です!エビフライをおいしく作るためのコツは、丁寧な下処理。少し手間がかかりますが、その分プリプリのおいしいエビフライができあがります。

<エビフライのレシピ>

⚫︎エビの下処理

1. エビの頭、殻、背ワタ、尻尾の先についているトゲを取ります。
2. 尻尾の先端を切り落とし、包丁で中の水をかき出します(油ハネを防ぐため)。
3. 片栗粉、塩、酒を揉み込み、洗い流します(臭み、ぬめり、汚れを取り除くため)。
4. お腹側に3箇所切り込みを入れ、少し反らせるようにしながら背中側を押して関節を切ります(ぷちっぷちっと音がします)。
5. 下処理が終わったらキッチンペーパーで水分を拭き取り、塩胡椒で下味をつけておきます。

⚫︎バッター液

卵、小麦粉、水を混ぜてバッター液を作ります。
(バッター液でなく、小麦粉→卵→パン粉の順につけていっても構いません)
・卵 1個
・小麦粉 大さじ2
・水 大さじ1
を基本に、お好みで小麦粉を足しながら固さを調節してください。
ゆるめのバッター液だと衣が薄くなり、固めのバッター液だと衣が厚くなります。

 

⚫︎揚げ方

170〜180℃の油で1〜2分揚げます。
エビは火が通りやすいので、エビを揚げるというより、衣に色をつけるイメージで。
油から取り出すときは、鍋の上でしっかり油を切ります。こうすることでべちゃっとせずサクサクになります。

 

エビチリ玉子

エビフライの他に人気のエビ料理といえば、エビチリ。エビチリにふわふわのスクランブルエッグを加えることで、満足感がアップするだけでなく辛さがマイルドになり食べやすくなります。豆板醤を使わずに作れば、子どもでも食べられる辛くないエビチリに。辛味はお好みで調整してください。

<エビチリ玉子のレシピ>(4人分)

⚫︎エビ 500g
⚫︎たまご 4個
⚫︎長ネギ 1本
⚫︎しょうが・にんにく 各2片
⚫︎豆板醤 小さじ1
<合わせ調味料>
A 水 200cc
A ウエィパーまたは鶏ガラスープ 小さじ1
A 酒 大さじ3
A 砂糖 大さじ2
A ケチャップ 大さじ5
<エビの下味>
B 片栗粉 大さじ4
B 酒 大さじ2
B 塩胡椒 適量

 

1. Aをすべて混ぜて合わせ調味料を作っておきます。 長ネギ、しょうが、にんにくはみじん切りに切っておきます。卵は溶いておきます。

2. エビの頭、殻、背ワタ、尻尾をすべて取り除きます。片栗粉、塩、酒を揉み込み、洗い流します(臭み、ぬめり、汚れを取り除くため)。

3. 水気を切ったらBの酒、塩胡椒、片栗粉を入れ混ぜます。

4. フライパンに油を大さじ2入れ、強火でエビを両面よく炒めます。 両面こんがり焼き目がついたら盛り付け皿にあけます。

5. エビを炒めたフライパンに、油を大さじ2入れ、強火のまま少し半熟の炒り卵を作りボウルに戻します。

6. 卵を炒めたフライパンに油を入れて強火にし、しょうがとにんにくを入れて香りが立ったら、長ネギ、豆板醤も入れさっと炒めます。

7. 1の合わせ調味料を入れ、煮立ったら水溶き片栗粉でとろみを付けます

8. エビ、半熟炒り卵を戻し、サッと混ぜ合わせます。


フエダイのアクアパッツァ

魚介の旨味をスープごと楽しめるイタリア料理、アクアパッツァ。豪華な見た目からパーティー料理としても大活躍するメニューです。一見難しそうに見えますが、家のオーブンで手軽にできちゃいます。魚介の旨味がしみ出たスープは絶品。そのまま飲んでもおいしいですが、茹でたパスタを絡めても◎

アクアパッツァは白身魚を使うのが一般的です。日本では真鯛やタラを使ったレシピが多いのですが、シンガポールでは手に入りやすいフエダイがおすすめ。フエダイの食感は真鯛にとてもよく似ているため、おいしく仕上がりますよ。

<フエダイのアクアパッツァのレシピ>

 

⚫︎フエダイ 1尾(切身でもok)
⚫︎にんにく 1かけ
⚫︎パプリカ 1個
⚫︎ミニトマト 10個くらい
⚫︎アサリなどの貝類 10個くらい
⚫︎パセリ 適量
⚫︎白ワインまたは料理酒 150ml
⚫︎塩 適量
⚫︎オリーブオイル 適量

 

1. 魚の下処理は丁寧に。丸ごと1尾使う場合は内臓とウロコをしっかり取り除き、洗ってキッチンペーパーで水分を拭きとります(下処理はウェットマーケットでしてもらいましょう)。

2. 火が通りやすいよう魚の表面に切り込みを入れ、耐熱皿に入れたら塩を全体に振り、オリーブオイルを回しかけます。

3. 220℃のオーブンで10分焼きます。

4. にんにくみじん切り、パプリカ、ミニトマト、あさり、パセリみじん切りを入れ、白ワインまたは料理酒を回しかけます。

5. 200℃でさらに10〜15分焼きます。あさりが開いたらok

6. お好みでパセリを添えます。


おうちでもっとシーフードを楽しもう!

新鮮な魚介類を使ったシーフード料理はいかがでしたか?ウェットマーケットには、スーパーよりも種類が多く新鮮な魚介類がたくさんあります。ぜひこの機会に新しい魚介類にチャレンジしてみてください。

シーフード料理のレパートリーが増えれば、おうちごはんの幅がぐっと広がります。シンガポールでもシーフードを存分に味わってくださいね!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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