カンヌ映画祭脚本賞受賞「Monster 怪物」(是枝裕和監督作)シンガポールで2023年6月22日より一般公開!SingaLife読者限定チケットプレゼントもあります!

シンガポールで日本の映画を見るなら今がチャンス!豪華キャストでお送りする「Monster 怪物」をご紹介します。SingaLife読者限定チケットのプレゼント企画もあるので、最後までお見逃しなく!



「Monster 怪物」、シンガポールで公開

引用:Golden Village Pictures

是枝裕和監督が2023年4月21日に示したこのコメントが、この作品を物語っています。

「同じ時代を生き、濁った空の下で同じ空気を吸いながら、物語を作り続けてきた。私たちはネグレクトや犯罪者、疑似家族について書いた。私たちの物語は、書いた時期が違っても、似たような話題やテーマを持っています。

しかし、それを伝える方法はそれぞれ異なります。同じ空気を吸っているのに、吐く息が違うような感じです。今回、坂元さんと私は呼吸を合わせて映画を作りました。日本の小さな地方都市にある小さな学校の子どもたちが起こした事件と、その小さな火種が、そこに住む人々の間に大きな亀裂と溝を生むというストーリーです。

プロデューサーの川村元気さんからのお誘いで、2019年に脚本開発に参加しました。コロナのパンデミックによって世界がひっくり返る前でしたが、今、世界中で見られる人や国、民族の間の溝を反映した物語になったことに驚いています。

脚本家、プロデューサー、そして私がずっと一緒に仕事をしたいと思っていた音楽家の坂本龍一さんというこのチームと初めて仕事をしたことで、私を誇りに思えるような素晴らしい映画を作ることができました。」

今年、シンガポールで公開された、またはされる日本映画の中でも見逃してはいけない作品が「Monster 怪物」です。

5月16日から27日まで開催された第76回カンヌ国際映画祭でも、『Monster 怪物』はパルムドールのコンペティション部門に出品され、坂元裕二さんが見事脚本賞受賞となりました。日本では、6月2日から公開され、3週間後の2023年6月22日よりシンガポールで公開されている本作をご紹介します。


ストーリー

引用:Golden Village Pictures

湖が美しい郊外の街。静かなその街で起きた小さなけんか。しかしそれが発端で母親、教師、子どもの目を通して語られる物語が進むにつれ、真実が明らかになっていく。そして子どもたちが消えた…。怪物とは誰なのか、何が怪物なのか、ラストまで先が読めないストーリーが行き着く先は?


製作陣

監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
音楽:坂本龍一

まさに業界トップががっつりとタッグを組んだ「Monster 怪物」。

是枝監督といえば、自身の脚本で映画を制作するのが常。他の脚本家が執筆した作品を撮るのは「幻の光」以来28年ぶり。監督の手による脚本の完成度は、「誰も知らない」や「万引き家族」で証明済みですが、そこへ坂元裕二脚本とあれば間違いなしでしょう。

そして監督がいつか一緒に、と思っていた坂本龍一の音楽(オリジナル音楽提供としては、本作が遺作)と、完璧な布陣の映画です。オープニングからあっという間に映画の世界に引き込まれます。


キャスト

引用:Golden Village Pictures

シングルマザーで子どもを愛し、子どもを守るため、学校に挑む母親役は、「万引き家族」でもすばらしい演技を披露した安藤サクラ。教師役に永山瑛太、そして子役黒川想矢、柊木陽太、校長役田中裕子。中村獅童や高畑充希、角田晃広も脇を固めます。

子役2人のフレッシュな演技は、今の彼らだから見せることができるもの。これからも俳優として続けていってほしい2人です。

引用:Golden Village Pictures

麦野早織:安藤サクラ 
保利道敏:永山瑛太
麦野湊:黒川想矢
星川依里:柊木陽太
鈴村広奈:高畑充希
正田文昭:角田晃広
星川清高:中村獅童
伏見真木子:田中裕子

引用:Golden Village Pictures



誰の目線で語るのか

引用:Golden Village Pictures

誰の目線で見るかによって、同じ物事でも形を変えていきます。それぞれ人を思い、良かれと思ってやったことでも、それは自分から見た考え方であって、された人にとっては、暴力にも等しい場合もあります。きっと日常で重さの違いはあれど、何か引っかかる思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。

また自身が渦中の人になったこともあるかもしれません。自分の不用意な一言で相手を飲み込むことすらあるかもしれません。この映画を見終わった後、誰かと一緒に話したくなる映画です。自分だったら、もし自分の子どもだったら。そして願うことはただひとつ。全ての人が幸せになればいいな、ということかもしれません。


SingaLife読者限定チケットプレゼント

Clover Films とGolden Village Pictures共同配給の「Monsters 怪物」(M18指定)を SingaLife読者の皆様のうち当選された、2組4名様を劇場へご招待します!

【応募期間】
2023年6月27日(火)~6月28日(水)

【応募方法】
SingaLife公式LINEアカウントをお友達追加
②LINEのチャット欄に「怪物応募」とメッセージを送信
③LINEメッセージ内に表示されるフォームに回答して応募完了!

【当選者発表】 2023年6月29日(木)

アンケート回答時にご登録いただいたE-mail宛てに当選者の方のみにメールを配信致します。

※注意事項
 7月1日(土)~7月4日(火)までの期間で鑑賞頂けるチケットとなります。
 当選発表と同時に上映スケジュールも共有致します。
 上映時間はこちらをご覧ください。


劇場はGolden Villageサンテックのみになります。

Golden Villageサンテック
 住所:3 Temasek Boulevard #03-373 Suntec City Mall S038983
     (East Wing, next to Tower 4, Level 3)
最寄り駅:Promenade駅

 

今だから見てほしい映画

坂元裕二さんは、カンヌ映画祭脚本賞受賞記者会見で、「きっとどこかにいるであろう、孤独に過ごしている誰か。特別な誰かを指しているわけではなく、たくさんの人に届けるという意味でもなく、この映画を受け止めてくれる人がいると信じて、その人のことを頭に描きながら常に書いていました」と語っていました。

確かに温かい気持ちを、そして優しさを受け取ったように思えます。残念ながらシンガポールでは18歳以上しか鑑賞できませんが、どうぞ劇場へ足を運んでみてください。


映画情報

「Monster 怪物」M18指定
2023年6月22日よりシンガポール公開

監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
音楽:坂本龍一

 
キャスト:
 安藤サクラ
 永山瑛太
 黒川想矢
 柊木陽太
 田中裕子ほか
 
予告編
チケットはこちら

監督:是枝裕和

1995年、監督デビュー作『幻の光』(宮本輝原作)が第52回ヴェネチア国際映画祭「ゴールデンオセラ賞」を受賞。
2001年、『DISTANCE』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出され、4作目の『誰も知らない』(2004年)では柳楽優弥が史上最年少でカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞し注目を集める。
2008年、自身の体験を反映させた家族ドラマ「歩いても歩いても」を発表。
長編映画『そして父になる』(2013年)では、カンヌ国際映画祭審査員賞受賞ほか、多くの国際映画祭で受賞。
2015年、『海街diary』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映され、日本アカデミー賞で作品賞、監督賞など5冠、サンセバスチャン映画祭で審査員賞を受賞した。
2018年、『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭パルムドール以下、多くの賞を受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされる。
2022年、第75回カンヌ国際映画祭で、初の韓国映画『ブローカー』がエキュメニック審査員賞、ソン・ガンホが韓国人俳優として初の受賞となる最優秀男優賞を獲得した。

脚本: 坂元裕二

19歳で第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、脚本家としてデビュー。
『それでも、生きてゆく』『Mother』『カルテット』など、数々の人気テレビドラマの脚本を担当。
映画では、アジア圏でも大ヒットした菅田将暉、有村架純主演の『花束みたいな恋をした』(2021年)がある。

音楽:坂本龍一

作曲家、プロデューサー、アーティストである。
伝説的なテクノグループ「イエロー・マジック・オーケストラ」でのエレクトロニック作品の先駆者であり、ポップアルバムの制作、多数のクラシック曲、2つのオペラ、45曲近くの映画/テレビ音楽のオリジナル曲など、多様な経歴を持つ。
映画音楽作曲家としては、『戦場のクリスマス』(1983年)でBAFTA賞映画音楽賞を受賞し、『ラストエンペラー』(1987年)の音楽でアカデミー賞オリジナルスコア賞、ゴールデングローブ賞、グラミー賞など世界的に評価される音楽賞を受賞しました。
坂本龍一は、2023年3月、71歳で逝去。オリジナル曲を提供した作品は、「Monster 怪物』が最後となった。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

林じゅん子

長崎県出身。バブル期の東京で浮かれて過ごし、そのままシンガポールへ。気がつけば20数年!香港映画がきっかけでアジア芸能にはまり、シンガポール初日本人芸能記者(自称)に。ラジオ、雑誌ともに芸能一筋、出会った芸能人は数知れず。 現在はエンタメ以外の3大好物、イケメン、おいしいもの、アニマルネタ目を光らせる。期間限定&新製品にも目がない、ローカルどっぷりジャパニーズ

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