シンガポールのおすすめインスタント麺・カップ麺6選をご紹介!SingaLifeスタッフの実食レポートあり

忙しいときに便利な、主婦や一人暮らしの味方のインスタント麺やカップ麺。シンガポールでは、どんな商品が売られているのでしょうか。日本ではほとんど見ないメーカーやフレーバーがたくさんある、シンガポールのインスタント食品売り場は、眺めて回るだけでも楽しく、お土産探しにも重宝します。

今回は、シンガポールのインスタント麺・カップ麺事情や、SingaLifeスタッフが実食したおすすめの商品をレポートします!


シンガポールにはどんなインスタント麺・カップ麺が?

日頃から日本人以上に麺料理に親しんでいるシンガポール人。スーパーのインスタント食品売り場でも、ローカルの方たちの麺好きが感じられるほど、多種多様のインスタント麺やカップ麺が売られています。

スーパーやコンビニではホームブランドの製品に出会うこともあり、ここシンガポールでも、インスタント麺やカップ麺の需要が高いことがわかります。


さまざまな国の製品が集まるシンガポール

こちらはシンガポールでポピュラーなスーパー、FairPriceのインスタント食品売り場です。大きな棚に、シンガポール、インドネシア、タイ、韓国など、さまざまな国のインスタント麺やカップ麺が、所狭しと並んでいます。



外国製品の多さは、日本と大きく異なるところです。中にはわたしたちに馴染み深い、日本のメーカーの製品もあります。


日本のメーカーのものでも、日本では見ることのないデザインやフレーバーがたくさん販売されているため、そんな商品を探して売り場を見て回るだけでも楽しいです。

どんな種類が売られているの?

日本と比べると、やはり東南アジアの麺料理のフレーバーが目立ち、またシンガポール人の好みを反映した、スパイシーな味つけのものが多く売られています。日本の方にもファンの多い、韓国の辛ラーメンなどは、シンガポールでも人気商品です。

そう聞くと、辛いものが苦手な方は、「シンガポールのインスタント麺・カップ麺は無理かも」と思われるかもしれませんが、ご心配なく。チキンスープがベースのものやワンタン麺など、優しい味の商品もたくさんありますよ! 

また日本では、カップの焼きそばなどは汁なしの麺ですが、インスタント麺は、通常スープ麺であることが多いと思います。ところがシンガポールでは、写真のような汁なし麺の部類もインスタント麺として販売されています。こうした違いもおもしろいですね!

そのほか、ムスリムの方が安心して口にできるハラル製品であることが示された商品や、ヴィーガン向けの商品もあり、食習慣に多様性のあるシンガポールらしさが感じられます。

値段はどれくらい?

ほとんどのインスタント麺は通常4〜5個入りのパックでS$1.8〜S$3で購入できます。一部の日本製品や韓国製品などはやや高めになり、韓国の辛ラーメン5個入りパックはS$5ほどです。

一方、こちらのPrima Tasteのシリーズ(4個入り)はS$12以上と、インスタントでもワンランク上のものを求める方向けの高価な商品も売られています。

カップ麺はS$1.5〜2.5のものがほとんどで、やはり一部の韓国製の商品などがS$4とやや高めになります。とはいえ、全体的にお手頃な価格のインスタント麺やカップ麺は、シンガポールでも家計の味方ですね!


小売店にはバラ売りのインスタント麺も!

さまざまな人種が暮らすシンガポールには、特定の国の商品に特化した、または特定の宗教に配慮した商品を扱う小売店が数多くあります。

こちらはマレー系の小売店で見かけた、インスタント麺の棚です。商品が一つひとつバラ売りされているのがわかりますよね?筆者はここ以外でも、ベトナム製品店やミャンマー製品店などで、インスタント麺がバラ売りされているのを見たことがあります。

一人暮らしの方はもちろん、初めての商品にトライする方も、バラで商品が購入できるのは助かりますよね。スーパーやコンビニだけでなく、小売店でも、インスタント麺を要チェックですよ!


試しておいしかった!シンガポールのおすすめインスタント麺・カップ麺6選

SingaLifeスタッフが、数々のインスタント麺やカップ麺を実際に試してみました!その中からおいしかったもの、おもしろいと感じたもの、シンガポールらしさが味わえたものなど、さまざまなおすすめ商品をご紹介します!

酸辣粉(嗨吃家)

パッケージの人物の髪型が、とある芸能人に似ていることから、シンガポール在住の一部の日本人の間で、密かに「ホトちゃんラーメン」とも呼ばれるこちらの酸辣粉は、嗨吃家(Hai Chi Jia)という中国の食品メーカーの商品です。スーパーやコンビニ、オンラインショップなどで購入でき、価格はいずれもS$2ほどになります。

酸味と辛味を併せもったおいしさで、病みつきになる人が続出しているこの商品は、麺がサツマイモのデンプンから作った春雨なのが特徴です。カロリーが低めに抑えられる春雨は、女性の方にはうれしいですよね!

複数入っている調味料の中には、チリペーストやチリオイルもあり、辛さはこれらを使う量で調節ができます。辛すぎるのは苦手という方は、スパイシーな調味料を控えめに使えば、あっさりとしたスープの味が楽しめ、これもまたおいしいですよ!

Mi Sedaap(ミー スダップ)

こちらはインドネシアのウィングス食品が手がける、Mi Sedaap(ミー スダップ)というシリーズのから、定番の汁なし麺、ミーゴレンです。

5食入りのパックが、FairPrice店頭やLazadaなどでS$2.5ほどという、庶民的な価格が魅力のこちらのインスタント麺、作り方はとても簡単です。3分ほど麺を茹で、湯切りしたあとは事前に混ぜておいた付属の調味料とあえるだけというシンプルさ。麺はすぐに柔らかくなってしまうので、多少の歯ごたえを楽しみたいわたしたち日本人には、茹で時間は短めがいいかもしれません。

付属の粉末シーズニングをすべて使うとやや味が濃いため、シーズニングは使い切らずに、代わりにレモンを絞って香りを加えるなど、アレンジするのもおいしいです。汁なし麺ですが、ラーメンを作るときの要領で、事前に白菜や青菜などの野菜類やひき肉などを茹で、そこに麺を入れることで、具材も一気に調理できるようにするのがおすすめですよ!

シーズニングやソース類以外にも、クリスピーなフライドオニオンがついており、日本の麺料理にはない香ばしさを与えてくれます。また目玉焼きを添えると、ミーゴレンらしさが一気にアップしますよね!リーズナブルに東南アジアらしさを味わえるおすすめの商品です。

Laksa Singapura(KOKA)

シンガポールのTat Hui Foodsという会社が展開する、インスタント麺やカップ麺のシリーズKOKA。お米の麺や雑穀入りの麺など、麺のタイプだけでもさまざまな商品があるKOKAの中から、日本人にもファンの多いシンガポールのローカルフード、ラクサのカップ麺をご紹介します。

CS FreshにてS$1.45で購入したこちらのカップ麺は、化学的な旨味調味料のほか、防腐剤や人工着色料も不使用の商品です。フタを開けると中には粉末調味料と調味オイル、かやく、ココナッツパウダーが入っています。

予想外に、プラスチックのフォークまで中にありました!わずかS$1.45で購入したカップ麺にフォークがついているのは、なんだかお得感がありますね!

お湯を入れてからの待ち時間はほんの2分。フタを開けた途端、ホーカーで慣れ親しんだラクサのスープの香りが広がります!レモングラスやコリアンダーの香りもほのかに感じられ、ココナッツパウダーでクリーミーかつコクのあるスープになっています。タピオカのデンプンも使われた細麺はスープによくからみ、適度な噛みごたえもあって日本人好みです。

スパイシーなオイルやココナッツパウダーは、個別のパックになっているので、それぞれお好みで量を調節することもできますが、個人的には全部使うのがおすすめです!ローカルの調味料は、すべて使うと日本人には辛すぎる場合もありますが、こちらのオイルはラクサとして丁度よい適度な辛さ。元々ラクサ好きの方なら、すべての調味料を使い切ってつくるのが、いちばんラクサらしさを感じられておいしいです!

同じ商品で、麺がお米の麺になっている、グルテンフリーのバージョンも出ているので、 ご自分の体質や好みに合わせて楽しんでくださいね!

Seafood Asli(Cintan)

Cintanは、100年以上続くシンガポールの老舗食品会社 Yeo’sがリリースしているインスタント麺のシリーズです。Yeo’sはドリンク類もたくさん発売しているので、コンビニや自動販売機で目にすることも多いメーカーですよね。

Cintanは1969年、マレーシアに初めて紹介されたインスタント麺だとのこと。化学的な旨味調味料を使用していないことやベジタリアン向けの製品もあることで、健康志向の方にも人気です。マレーシア発祥の酸味のあるラクサ、アッサムラクサなど、珍しいフレーバーもリリースしています。

数あるフレーバーの中からご紹介するのはこちら、Seafood Asliです。スパイシーな東南アジア料理で胃がお疲れの方には特におすすめの、優しい海鮮スープのラーメンになります。今回はHAO martで、5個入りパックをS$2.5で購入しました。

パッケージ右下にはハラル認証のマークがついており、イスラム教徒の方にも安心の商品だとわかります。

乾麺に粉末調味料がひとつという、日本のインスタントラーメンに似たスタイルのこちらの商品は、風味も日本のラーメンを思い出させます。

スープを飲むとほのかな海鮮の香りが鼻に抜けますが、舌で感じるのは日本の塩ラーメンのような味。海鮮スープということで、ローカルな練り物やフィッシュボールなどが、具材としてピッタリ合います。日本のインスタントラーメンのような風味とクオリティを、ローカルな価格で味わえるのがうれしい商品です!

Black Pepper Crab(日清)

定番のお馴染みのフレーバーのほか、日本でも「世界のカップヌードル」としてエスニックフレーバーを紹介するなどしている、日清のカップヌードル。

「世界のカップヌードル」シリーズは、ロゴの綴りがNOODLESと複数形になっているのにお気づきでしたか?世界の味を紹介するということで、麺料理を紹介する際によりふさわしい英語表記となっているこのシリーズ。せっかくシンガポールにいるのなら、シンガポールらしいものにトライしてみませんか?こちらのシリーズの中から、シンガポール発祥の料理、black pepper crabのフレーバーをご紹介します!

日本人にとっては馴染み深い日清カップヌードルですが、珍しいフレーバーのパッケージを見るのはそれだけでも楽しいですよね。表面では英語表記のフレーバーが、裏面では中国語表記なのもおもしろいです。こちらはFairPriceにて、S$1.65で購入しました。

お湯を注いで3分待ち、フタを開けると目を引くのは、彩りのよいたっぷりの具材。日本の定番のカップヌードルでもお馴染みの、ふんわりとした卵に、日本製の底力を感じます!

さっそくいただいてみると、舌や喉にピリリとした刺激が!シンガポールのペッパークラブには欠かせない、あの黒胡椒の刺激です。ペッパークラブを食べたことのない方でも、黒胡椒風味のポテトチップスなど食べたことのある方は、この舌の感覚がわかると思います。

一方、スープのベースは甘めの醤油のまろやかな味。そのため全体がスパイシーすぎず、日本人にも楽しみやすいのは、やはり日本のメーカーだからでしょうか。

あとから入れた付属のオイルは、ほんのりカニの風味づけがされた、ごま油のようなもの。香りが食欲を増進してくれ、入れたあとのほうが断然おいしいです!辛さはまったくありませんが、油っこさが気になる方は、使い切らずに量を調整してみてくださいね。

カニカマの具材は入っているものの、正直カニの風味はあまり強くありませんが、胡椒フレーバーが好きな方は大満足なこと間違いなしです!スープにややとろみがあるため、日本で発売されている通常のシリーズにはない、中華風のテイストが楽しめますよ!シンガポールの料理をイメージしたフレーバーということで、日本の方へのギフトにもおすすめの商品です。

Shrimp Tom Yum(MAMA)

Thai President Foodsという名からわかるとおり、タイの食品会社が展開するインスタント麺・カップ麺のブランド、MAMA。カップ麺ではチキンやビーフなどのスタンダードなフレーバーだけでなく、日本人も大好きなグリーンカレーのヌードルなども出しています。

今回おすすめするのは、グリーンカレーと並んで「タイ料理といえばコレ!」という、タイを代表する料理、トムヤムクンのフレーバーが楽しめるShrimp Tom Yumです。こちらはCS Freshにて、S$1.65で購入しました。

仏教徒が多数を占めるタイの会社の製品ですが、こちらはThe Central Islamic Council of Thailandというタイ政府公認組織のマークがつき、ムスリムの方も安心して口にできる、ハラル製品になっています。

フタを開けると、調味料と共に折りたたみ式のフォークが!やはり安価な商品にフォークがついてくるのは、予想外でうれしいものです。調味料は粉末状のものと、スパイシーなオイル状のものとが入っています。

お湯を入れてから3分。フタを開けると確かなトムヤムクンの香りが広がりました。こちらのカップ麺のポイントは、トムヤムクンの本場、タイの食品メーカーのトムヤムヌードルでありながら、醤油ベースで、辛さや酸味がさほど強くないことです。パッケージには、いかにも辛そうな唐辛子マークがついているのですが、調味料を全部使っても、日本人にとって辛すぎるというほどにはなりません。

それでも辛さが心配という方は、オイル状の調味料だけ、調整しながらあとから足すようにしていただくといいですよ!醤油ベースであることで、日本人の口に合い、エスニックながらも食べやすいおすすめの商品です。


インスタント食品でもシンガポールを味わおう!

日本では出会えないさまざまなフレーバーや、日本を思い出させるフレーバーなど、お好みで選べるシンガポールのインスタント麺とカップ麺。日本と違い、さまざまな国の製品が並ぶシンガポールの売り場では、扱うメーカーやパッケージに記された言語もインターナショナルです!

日本の方へのお土産に、忙しい日のお食事にと、大活躍のインスタント食品。ぜひ楽しみながらお気に入りのひと品に出会ってくださいね!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

SingaLifeグルメ倶楽部

編集部が実際に足を運んだ選りすぐりの飲食店や、話題のカフェ・レストラン、最新グルメなど、シンガポールの食にまつわる旬の情報をご紹介します!次に食べたいグルメやお気に入りのお店が見つかるかも?

  • 帰国生のミカタ
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